マメ科の花(3)は、「ヒネム」、「サンゴシトウ」、「アメリカディゴ」、「ロータス・ベルセロティー」の花です。
<「ヒネム」(緋合歓)>
似た花の「ネムノキ(合歓木)」の花より若干早く花を咲かせる「ヒネム」(緋合歓)です。
名前の由来は、其の「ネムノキ」Albizia julibrissin の花に似ていて、朱色の花を咲かせるから
雄蘂の集合体は、赤い化粧パフの様で、中心の花冠は、小さく目立たなく、雄蘂に埋没しています。
花を下向きに咲かせ、上向きの咲かせる「ネムノキ」との違いです。
披針形の小葉は、羽状複葉で互生します、夜に花を閉じる一日花です。
マメ科、カリアンドラ(ベニゴウカン)属、常緑低木、ボリビア、ペルー、ブラジル原産
学名 Calliandra eriophylla、英名 Powderpuff Tree、Red Powderpuff
別名「ベニゴウカン」(紅合歓)、「アカバナブラシマメ」(赤花ブラシ豆)、「カリアンドラ エリオフィラ」
下図は、似た花の「ネムノキ」です、ピンクと白色の雄蘂が、上向きに咲きます。
次のマメ科の花は、「サンゴシトウ」と「アメリカディゴ」の花です。
・ ・ ・ <以下の記事は、昨年載せたものです、再掲載ですので、ご了承を> ・ ・ ・
<「サンゴシトウ」(珊瑚刺桐、珊瑚紫豆)>
似た花には、「デイゴ」、「アメリカデイゴ」、「エリスナ・ヘルバケア」等が有ります。
夫々見分けが、付き難いのですが、「サンゴシトウ」は、「アメリカデイゴ」と「エリスナ・ヘルバケア」
との交配種とか、総状花序に紅色で蝶形の花を着けますが、花弁は、大きく開かず
筒型の状態に留まります、葉は、三葉で、小葉が、菱型で「桐」の葉に似ています。
亦、枝葉には棘が生えているので<・ ・ 刺 ・ ・>ので
別名の「ヒシバデイゴ」(菱葉梯梧)や「珊瑚刺桐」の名前の由来とか
尚、「エリスリナ」(Erithurina)は、ギリシャ語で<赤色>が語源のようです。
マメ科、ディゴ属、落葉低木、学名 Erythurina × bidwillii 、英名 Coral tree
ブラジル、アルゼンチン原産の「アメリカデイゴ」 Erythurina crista-galli と 北アメリカ、メキシコ原産の「エリスリナ・ヘルバケア」
E.herbcea の交雑種、オーストラリア シドニー植物園で作出 した由
次は、其の「アメリカデイゴ」です。
<「アメリカデイゴ」(亜米利加梯梧>
総状花序に、鮮やかな朱色の蝶形の花を咲かせます、舌の様な旗弁が目立ちます、“アカンベー” をしているようです。
花弁は、5枚有りますが、特に此の旗弁が、目立ちます。
マメ科、ディゴ属、落葉小高木、ブラジル、アルゼンチン原産、学名 Erythrina crista-galli
英名 Common coral tree、Cockspur coral tree、別名 「カイコウズ」(海紅豆)
尚、Crista-galli は、鶏の鶏冠とか、将に “赤い鶏冠” です。
下図は、「サンゴシトウ」を作出した「アメリカデイゴ」の相手の北アメリカ原産の「エリスリナ・ヘルバケア」です。
下図は、沖縄の県花の「デイゴ」(Erythrina variegata var.orientalis)、東南アジア原産
「サンゴシトウ」や「アメリカデイゴ」は、葉が花より先に着きますが、「デイゴ」は、花が葉より先に咲きます。
<各画像は、クリックで、拡大表示します>