今、植物園の温室では、色鮮やかな花々が咲いています。
トロピカルムードがいっぱい!!
「メディニア・マグニフィカ」Medinia magnifica(上図左)、「パッシフロラ・アラタ」Passiflora alata(上図右)
「ドンベヤ・ウオリッキー」Dombeya wallichii(下図左)
今回の ”黄色い樹木花” は、「サンシュユ」(山茱萸)の花です。
”春告げ花” の一つで、早春、葉に先立って集散花序をだして
鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。
花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと
九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで
この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。
美味しそうに見える実も、生食は、不味くて、不向きです、果実酒や生薬として利用されているようです。
ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis
別名「ハルコガネ」(春黄金)、春に花が、黄金色に輝くから、「アキサンゴ」(秋、珊瑚)
秋に、珊瑚の様な赤い実を着ける故の命名のようです。
また、”ヨーグルトの木” と称されて、実際、ヨーグルトが作れるそうです。
ブルガリアには、「ヨーグルトの木」が、在り、此の木に近い「サンシュユ」の木の枝でも作れるそうです。
暖めた牛乳に「サンシュユ」の木の枝を入れて保温、一晩置くとヨーグルトが出来るとのことです。
確かに、ネット上には、沢山の作り方が、載っています。
秋に、赤い艶やかな「茱萸」に似た実を着けます、「秋珊瑚」、「山茱萸」の名前の由来です。