白い早春の花を2種挙げて見ました、「ユキヤナギ」(雪柳)と「ユスラウメ」(梅桃)です、冬の名残の雪の様です。
枝が下垂しなく、直立する園芸種「ベニバナユキヤナギ」(紅花雪柳)の蕾が、ピンク色で可愛いものです。
<「ユキヤナギ」(雪柳)>
多数の白い小さな花が、枝全体を覆い、枝垂れる様は、雪の重みで枝が、湾曲したように見えます。
亦、細長い葉が、「柳」の葉に似ているので、<雪>と<柳>で、「雪柳」の名前が、着いた由。
五弁の小さな花径は、5cmから8cm位、ピンク色の品種(Spiraea thunbergii 'Fujino Pink)等の品種も
バラ科、シモツケ属、耐寒性落葉低木、日本、中国原産、学名 Spiraea thunbergii
英名 Tthunberg's meadowsweet、別名「コゴメバナ(小米花)、「コゴメヤナギ」(小米柳)
次のバラ科の花は、「ユスラウメ」(梅桃)です。
<「ユスラウメ」>
此の名前の由来は、<朝鮮語名の「イスラ」から「ユスラ」になった>とか
<多くの花や葉が、風に揺れる様>を著わしたとか、正確な説は、不明です。
「梅」に似た五弁の白い花を枝を覆う様に多数咲かせます。
初夏に、球形のサクランボに似た赤い実を着けます、生食や果実酒などになります。
近縁種に「ニワウメ」(庭梅)Prunus Japonica が、有りますが、葉が無毛なのと、果実に縦に
溝がないことで、区別ができます、反面「ユスラウメ」は、枝葉に軟毛が生える事でも区別が容易です。
バラ科、サクラ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Prunus tomentosa
英名 D0wny cherry、他の和名「山桜桃梅」
近縁種の「ニワウメ」(庭梅)は、花茎が、「ユスラウメ」より長いので、上に挙げた区別の目安にプラスできます。
果実は、赤く熟して ”小さなサクランボ” です、バラ科、サクラ属の果実(モモ、スモモ、ウメ)の表面には
一本、縦の溝が、有りますが、此の「ユスラウメ」、「ニワウメ」には
此の縦溝が無く、サクラ属と同時に、ニワウメ亜属とも分類しています。