猛暑の中、「スイレン」(睡蓮)の花が涼しげです、「ハス」(蓮)とは違った趣です。
*「睡蓮」スイレン科、学名 Nymphaea Hybrids、別名「ウオーターリリー」Water Lily
*「蓮」ハス科、学名 Nelumbo nucifera、別名「ハチス」、「ロータス」Lotus
両者似た花ですが、簡単な見分け方として、葉の形で区別ができます、葉に切込みが在るのが「スイレン」
切込みが、無いのが「ハス」です。
ゴマノハグサ科の花は、「ジキタリス」、「レイコフィルム・フルテスケンス」です。
<「ジキタリス」Digitalis >
ロゼット状の大きな根生葉から50cm位の花茎を伸ばして総状花序をだして
漏斗状の花を多数、横向きに咲かせます。
葉は、肉厚で白い毛が密生しています、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアには、20種位品種が、有る様ですが
「ジキタリス・プルプレア」が、薬用(毒草)、観賞用には、一番多く栽育されているようです。
園芸品種も多くて、花色は、ピンク、青紫、赤、茶、黄、白、複色等多彩です。
花の内側の斑点が、濃い色で目立ちます。
Digitalis の由来は、ラテン語の<digitus>(指)から、花の形が指に似ているからとのこと
現代の用語<デジタル(Digital)>も此の<digitus(指)>からとか、”指で数を数える” ですね
ゴマノハグサ(オオバコ)科、ジキタリス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産
学名 Digitalis purpurea 、英名 Foxglobe、別名「キツネノテブクロ」(狐の手袋)
因みに、英名に Foxglobe が付いた花には 、Chinese foxglobe 「レーマニア」(Rehmannia elata) や
Wild foxglobe 、African foxglobe が付いた
「ケラトテカ・トリロバ」(Ceratotheca triloba) が有ります、似たような花です。
下図=「レーマニア」
下図=「ケラトテカ・トリロバ」
過去の記事にゴマノハグサ科の花として「ブットレア」を載せていました。
ゴマノハグサ科の花(4)緑道の休み処を過ぎると ・ ・ ・ 滝が現れます、滝風が爽やかです。今日のゴマノハグサ科の花は「ブットレア」です。<「ブットレア」Buddleja × ......
次のゴマノハグサ科の花は、「レイコフィルム・フルテスケン ス」です。
<「レイコフィルム・フルテスケンス」>
銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。
唇型の花の ”上唇” は、2裂、"下唇" は、3裂しています、蕾も形、色ともに美しいものです。
ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ南部、メキシコ原産
学名 Leucophyllum frutescens 、英名 Cenizo 、Texas sage
別名 「ニーオン」、「レウコフィルム・フルテッセンス」
次は、クマツヅラ科の花の「クレロデンドルム・ウガンデンセ」です。
<「クレロデンドルム・ウガンデンセ」>
集散花序に蝶形の花を咲かせます、五枚の花弁の内、4枚は淡い空色で、一枚が濃い青紫色をしています。
仲間には、前回載せた「ボタンクサギ」や「ゲンペイクサギ」、「クラリンドウ」等が有ります。
クレロデンドルム属、非耐寒性半蔓性低木、アフリカ ウガンダ原産、学名 Clerodendrum ugandense
英名 Blue butterfly bush、他に、「ブルーウイング」(青い翼)、「ブルーエルフィン」(青い妖精)の名前が
付いていましたので、品種名かと思ったのですが、どうも、商品名のようです。
亦、フジウツギ科の「ブッドレア」(房藤空木)も「バタフライブッシュ」の名前が付いていました。
次の “夏、クマツヅラ科” は、「デュランタ・レペンス(エレクタ)」です。
紫色の花弁の縁が白色の改良種「デュランタ ´タカラズカ`」をよく見掛けますが
「デュランタ」と言えば、此の「デュランタ・レペンス」を指します。
濃厚な「デュランタ ´タカラズカ`」より清楚な感じがします。
クマツヅラ科、デュランタ属、南アメリカ原産、学名 Duranta repens (D.erecta)
別名 ハリマツリ、タイワンレンギョ
秋には、オレンジ色の小さな果実がみのります。
何故か黄色い蝶が何時も蜜を吸いにきています。
<各画像は、クリックで拡大します>