アジサイ科の花が咲きます、今日は、「カシワバアジサイ」、「ハイドランジア `アナベラ`」
「ミナズキ」の3種を挙げてみました。
亦、最後に、似た花の「オオデマリ」も挙げてみます、他の花と違って、スイカズラ科なのですが
<「カシワバアジサイ」柏葉紫陽花>
「紫陽花」 Hydrangea macrophylla より華やかさでは、少し劣りますが
品種に依っては、装飾花の大きさ、形が、より豪華にみえるものがあります。
ただ、花色が、白一色なので、物足りなさは残りますが
一重や八重も有って、秋の紅葉も愉しめます。
一重咲きの「スノークイーン」、八重咲きの「スノーフレーク」、大きな房の「ハーモニー」等々が人気です。
名前の由来は、「柏」の葉に似た葉を着けるので「カシワバ」が付いた由
大きな葉で、切込みが在り、比較してみると、「柏」より「楢」(オーク)の葉に似てるとは、思いますが
穂状で、円錐形に花を着けます、其の花穂が、直立したり、下垂します。
ユキノシタ(アジサイ)科、アジサイ(ハイドランジア)属、落葉低木、北アメリカ原産
学名 Hydrangea quercifolia、英名 Qak leaved hydrangea
下図は、装飾花だけの様な「カシワバアジサイ」の花です、葉が、「カシワ」(柏)の葉に似てるからとか
葉は、秋になると紅葉しますが、花も白からピンク色になり、色の変化をを愉しみます。
<「ハイドランジア ’アナベラ’ 」>
「アジサイ」(紫陽花)の仲間ですが、日本原産種を改良した「アジサイ」(紫陽花)の花とは少し趣が違います。
小さな装飾花が密集して咲き、手鞠状の大きな花房(20~30cm位)を作ります。
北アメリカ原産の「アメリカノリノキ」Hydragea arborescens の変種を改良した園芸種とのこと
花弁の無い両性花は、手鞠状の装飾花に隠れて咲きますので、外からは、見えないのです。
花色は、白が主ですが、ピンクの花も有る様です。
花色は、淡い緑から純白、再度、緑になり最後は、乾燥して茶色に変化します、ドライフラワーにします。
アジサイ(ユキノシタ)科、ハイドラジア属、耐寒性落葉低木、北アメリカ原産(園芸種)
学名 Hydragea arborescens 'Annabelle' 、別名「アナベル」、「ハイドラジア・アルボレッセンス’」
「アメリカノリノキ ’アナベル’」、<アナベル>の名前は、諸説有る様ですが
原種の発見地、北アメリカ、イリノイ州、アンナ市に因るとのこと
次に、開花期が、上に載せたものより少し遅い開花期を迎える「ミナズキ」
別名「ノリウツギ」<糊空木>、「ピラミットアジサイ」を追加として載せました。
<「ミナズキ」>
円錐形の花序、全て装飾花(4弁)は、他の「アジサイ」とは、違った趣が有ります。
花が、少ない夏に愉しめる花の1つです、装飾花の白色は、涼しさを増してくれます。
装飾花が、薄緑色の園芸種も作出して有、一層、夏向きの花になっています。
別名に「ノリノキ」糊の木、「ノリウツギ」糊空木 の名前が、付いていますが、其の由来は
樹皮から採った粘液を和紙を作る時の糊として利用するからとか
亦、別名に「ピラミットアジサイ」の名前も付いていますが、此れは、花序が、円錐形でピラミッドに
似ているからとか、花のピラミットですか、花序高さ約30cm、樹高約200cm、
アジサイ(ユキノシタ)科、アジサイ属、学名 Hydrangea paniculata、耐寒性落葉低木、日本、台湾
最後に、似た花の「オオデマリ」(大手鞠)別名「テマリバナ」(手鞠花)です。
花期は、今月から来月一杯で終わります、アジサイ科の花ではなく、スイカズラ(レンブクソウ)科の花ですが
<日本に分布する「ヤブデマリ」(藪手鞠)Viburnum plicatum var.vartomentosum の園芸種とか
花は全て装飾花で、径が10cm 位の球状になります。
雄蕊、雌蕊が退化しているので、結実しないようです。
葉は、皺が寄っている様に視えます、学名の は、”プリーツ在る” 意味とのこと、秋に、紅葉します。
スイカズラ(レンブクソウ)科、ガマズミ属、耐寒性落葉低木、園芸種
学名 Viburnum plicatum var.plicatum、別名「テマリバナ」(手毬花)、「ジャパニーズ スノーボール」
「ハイドランジア ’アナベル’」と「オオデマリ」の花は、似ていますが、葉の姿で見分けられます。
上図(左 )「ハイドランジア ’アナベル’」、(右)「オオデマリ」の葉