秋に色着く № 7
「ナツメ」(棗)と「オリーブ」の実が黒褐色になってきました。
<「ナツメ」(棗)の実 >
核果が、薄緑色から黄、赤色、赤黒色に変化して、実の表面に皺ができて熟します。
卵形の果実が、茶器の<なつめ>の名前になった由
亦、「ナツメ」の名前の由来は、春より遅く、夏に芽を出すからとか
初夏に淡い緑色の小さな花を咲かせます。
乾燥した実は、菓子の材料や生薬の原料になります。
葉は、秋に紅葉して、小枝ごと落下します、一見、常緑樹の葉に似て、肉厚です。
クロウメモドキ科、ナツメ属、落葉高木、西アジア、中国原産、学名 Ziziphus jujuba
英名 Jujube、Chinese Date、英名の Chinese Date(中国のナツメヤシ)は
「ナツメ」の実が「ナツメヤシ」の実に似ているからとのこと
初夏の頃に、小さな花を咲かせます。
「オリーブ」の実も色着き始めました。
「オリーブ」の実
葉と実が、地中海の島々や南欧の空の色を彷彿とさせる樹木で、“南ヨーロッパの樹木” です。
葉の色が灰緑色なのも、其の雰囲気を盛り上げます。
青い空が似合います、枝葉が国連の旗に図案化した平和のシンボルでも有ります。
果実の色は、濃い緑色から黄緑色に変わり、黒紫色になって熟します。
学名 Olea europaea 、モクセイ科、オリーブ属、耐寒性常緑高木、多数の品種が有ります。
樹齢3000年の樹木も有るとのこと、長生きの樹木です.
此のオリーブの実からオリーブオイルを採取することは、ご存知の通りです。
日本では、瀬戸内海の小豆島での裁育が知られています。
”秋の宝石エメラルド” は、「ホルト」と「ユズリは」の木の実です、艶々とした濃い緑色が輝きます。
「ホルト」の木の実
「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが
間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。
間違えた人が、平賀源内とか、真偽の程は解りませんが ・ ・ ・
常緑高木ですが、紅葉した古い葉が、必ず何枚かは付いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。
夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。
ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布
学名 Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」
学名の Elaeocarpus は、ギリシャ語で ilaia (オリーブ)+carpus (果実)が語源とか
学名も「オリーブ」に拘っていました。
下図は、ユニークな形の花です、夏の頃に咲かせます。
次の ”エメラルド” 色は、完熟する前の「ユズリハ」の実です。
「ユズリハ」(譲葉)の実
黒褐色に熟す前のエメラルド色の実です。
「ユズリハ」は、5月頃に雌雄別株の小さな花を多数咲かせます。
若葉が出揃う迄、古い葉は落葉を待ちます。
若葉が出揃った後に一斉に落葉しますが、常緑樹なのです。
古い葉と新しい葉の世代交代が一斉に行われるわけです。
「譲葉」の名前は、この様に ”世代を譲る” 意味からとのことです。
ユズリハ科、ユズリハ属、常緑高木、学名 Daphniphyllum
macropodum、別名「オヤコグサ」、「アオバノキ」等々
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