花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

クマツヅラ科の花(2)

2021-07-12 | 植物 花

クマツヅラ科の花(2)には、「クレロデンドルム・ウガンデンセ」、「クレロデンドロン」です。

<「クレロデンドルム・ウガンデンセ」>

集散花序に蝶形の花を咲かせます、五枚の花弁の内、4枚は淡い空色で、一枚が濃い青紫色をしています。

雄蘂が、長くてカールしている様子もユニークです。

仲間には、前回載せた「ボタンクサギ」や「ゲンペイクサギ」、「カリガネソウ」、「クラリンドウ」等が有ります。

クレロデンドルム属、非耐寒性半蔓性低木、アフリカ ウガンダ原産、学名   Clerodendrum ugandense

英名   Blue butterfly bush、他に、「ブルーウイング」(青い翼)

「ブルーエルフィン」(青い妖精)の名前が付いています。

亦、フジウツギ科の「ブッドレア」(房藤空木)も同じく「バタフライブッシュ」の名前が付いていす。



次は、「クレロデンドロン/ゲンペイクサギ」です。

<「ゲンペイクサギ」>

白い萼と赤い花が、源平の旗印の色からこの名前が付いた由

白い袋状の萼の間から花冠の先端が5裂した濃赤色の花が平開します。

4本の雄蘂と1本の雌蘂が、長く伸び出ます、葉は、卵形で互生します。

シソ(クマツヅラ)科、クサギ属、常緑蔓性低木、西アフリカ原産、学名 Clerodendrum thomsoniae

英名 bleeding heart vine、bag flower、glory bower

別名 「ゲンペイカズラ」(源平葛)



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クマツヅラ科の花(1)

2021-07-08 | 植物 花

此の時季に盛りのクマツヅラ科の花を挙げてます、一回目として、「クサギ」、「ボタンクサギ」です。

次回に、「クレロデンドルム・ウガンデンセ」、「ゲンペイクサギ」を挙げる予定です。

学名が  Clerodendrum <クレロデンドルム>です、花の雰囲気が、何となく似ています。

 

<「クサギ」(臭木)>

”臭い話” で恐縮しますが、臭いのは、葉を傷つけた場合で、花は、其の分、甘い良い香りです。

集散花序に、白く筒部が細く長い花を咲かせます、先端は、5裂して平開します。

花弁は、萼から遠く離れます、4本の雄蘂と、1本の雌蘂が長く突出ます。

緑色の萼が、段々に赤色に変化するのも見物です。

秋に瑠璃色に熟す果実も、赤い萼とのコントラストが美しいものです。

クマツヅラ=シソ科、クサギ属、常緑小高木、日本、朝鮮半島原産、学名 Clerodendrum trichotomum

英名 Harlequin glory bower



秋が、深まると、 萼の色と果実の色合いが素晴らしい.。

時の経過に従って、萼や果実の色が、濃くなってきます。

次は、「ボタンクサギ」(牡丹臭木)です。

集散花序に、小さなピンク色の花を多数着けて、半球状の花穂を作ります。

5裂した花冠から4本の雄蘂と1本の雌蘂を長く伸ばします。

蕾の時は、紅色ですが、花色は、開花するに従ってピンク色です。

葉は、「クサギ」同様、独特の匂いがしますが、花は、甘い香りがします。

<牡丹>の名前は、花穂の姿が、「牡丹」の花に似ているからとか

シソ(クマツヅラ)科、クレロデンドロン属、半耐寒性落葉低木、中国原産、学名   Clerodendrum bungei

別名「ヒマラヤクサギ」、「ベニバナクサギ」、「タマクサギ」


他の画像

蕾の時の色は、鮮やかな紫紅色です。


以下は、過去の記事の再掲載です。

今、ユキノシタ科の花

今年も「サボテン」の花が、咲き始めました、周りが、暗くなると徐々に開花が、始まります。昼頃から蕾の先端が、脹らみ、ピンク色に変色し始めます、下図の撮影時間は、午後7時から......
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ゴマノハグサ科の花(4)

2021-07-04 | 植物 花

今日のゴマノハグサ科の花(4)には、「ビロードモウズイカ」、「トレニア・バイロニー」を挙げます。

<「ビロードモウズ/ パーパスカム・タブスス」天鵞絨毛蕊花>

日本、世界中に分布する「ビロードモウズイカ」Verbascum thapsus も此の時季の人気の花で

帰化植物で、野生化していて、至る所で、高く草丈を伸ばした姿を目にします。

ロゼット状で、大きな葉の中心から長い花茎を出し、花冠が、5裂した小さな花を多数咲かせ

葉や茎には、細かい銀白色の毛が、密生していて、陽の光に輝きます。

密集した蕾が、徐々に、下から上へと小さな花となって天を突いて開花する様は、雄大です。

淡い大きな黄色の花との調和が、見事です。

尚、「モウズイカ」毛蕊花 の名前は、雄蘂に細かい毛が、生えているからとか

ゴマノハグサ科、モウズイカ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、北アフリカ軍産

学名  Verbascum thapsus、英名  Greet Mullein、Common Mullein

別名 「バーバスカム・タプスス」



下図は、「モウズイカ」毛蕊花の名前の由来、雄蘂に細かい毛が密集してるからとか

追記、尚、「パーパスカム」には、他に「パーパスカム・ボンビシフェルム」が、有ります

<「パーパスカム・ボンビシフェルム」>

「ビロードモウズイカ」の仲間で、花の色も淡い黄色、シルバーリーフとの調和が素晴らしいものです。

似た花の「ビロードモウズイカ」 (V.thapsus) より背丈が高くならないのも

特徴の一つで、亦、銀緑色のロゼット状の葉も「バーバスカム」の中でも美しいものです。

花序高  30から50Cm、草丈  100から150Cm

ゴマノハグサ科、モウズイカ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Verbascum bombyciferum

別名「マレイン」、英名 「シルバーマーレイン」 (Silver mullein)

 

次は、”夏スミレ” の別名を持つ「トレニア」です、此の花もゴマノハグサ科に属します。

一般に「トレニア」と称するのは、「トレニア・フルニエリ」Torenia fournieri  を指す由

花色もピンク、青紫、白等華やかな色合いです、他に40種と多数の品種が有るとのことですが

今日は、花色が黄色で中心が暗紅紫色、ツートンカラーが、美しい「トレニア・バイロニー」です。

<「トレニア・バイロニー」>

匍匐性なので、花壇の縁取り、ハンギング等に最適です、花径は、約2Cm位、一見「スミレ」に似ています。

夏の暑さにも強く、秋口まで咲き続けます、開花期が長いので長く愉しめます。

ゴマノハグサ科、トレニア属、非耐寒性一年草、

学名  Torenia baillonii=Torenia flava 、別名  「スージーウォン」

以下は、過去に載せたゴマノハグサ科の花々の記事です、再掲載ですが、御覧下さい。

<「リナリア・マロッカナ」>

「リナリア」には、此の「リナリア・マロッカナ」以外に

多年草「リナリア・プルプレア」 Linaria purpurea

「リナリア・レティクラタ」 L.  reticulata

「リナリア・ブルガリス」 L.  vulgaris  等が

少しずつ趣が違いますが、「リナリア」と称するのは

一般に、此の「リナリア・マカロッサ」を指すとのこと

日本にも仲間の「ウンラン」 L. japonica  が有ります、・ ・ ・ ・ ><続きを読む

<「リナリア・ブルガリス」>

淡い黄色と濃い橙色のツートンカラーの花を穂状に咲かせて

立ち上げ、下から上へと順次咲き登ります。

「キンギョソウ」に似た花で、唇型の上唇は、2裂、下唇は、3裂

下唇に橙色の盛り上がった所が視られます。

葉は、淡い緑色の線形、花が、日本固有種の「ウンラン」

(海蘭)Linaria japonica  にも似ているので

「ホソバウンラン」(細葉海蘭)の別名も付いています ・ ・ ・ <続きを読む

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