キク科の花(2)として、「リアトリス」、「アゲラタム」、「ストケシア」を挙げてみました。
皆キク科の花ですが、「菊/スプレーマム」等とは一味違った風情をご覧下さい。
<「リアトリス」>
直立した茎の上部に花序を出して、「アザミ」に似た花の頭状花を咲かせます。
花は、筒状花のみで、「菊」の花の様な舌状花は無く、花冠が5裂して星形になります。
先端が、2裂した雌蘂が突出して目立ちます、花序の穂の上から下に咲き進みます。
品種として、穂咲き種と玉咲き種の二種類が、有ります。
穂状の花序に小さな花を密生して咲かせるスピカタ種の「リアトリス・スピカタ」が多く栽育されていますが
他にスカリオサ種の Liatris scariosa が、人気が有るようです、他に、園芸種、交配種が、多く有ります。
花色も赤、紫、白色とが有り、細い葉が互生します。
別名に「ユリアザミ」(百合薊)の名前が、着いていますが、花が、「薊」の花に似て、葉が、「百合」の葉に
似てる故の命名とか、日本には、大正時代に入ってきたと記されていました。
仲間で玉咲きの「リアトリス・リグリスティリス」(Liatris ligulistylis)も有りますが
小さな花が固まって咲く頭状花で、花数が、疎らで見栄えは、劣ります。
キク科、ユリアザミ属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Liatris spicata
英名 Dense Blazing Star、Prairi Gay Feather
別名「ユリアザミ」(百合薊)、「キリンギク」(麒麟菊)
下図は、玉咲きの「リアトリス・リグリスティリス」(L.ligulistylis)
次は、「アゲアラタム」の花です。
<「アゲラタム」>
円錐花序に紫、青、白、紅色の花を咲かせます、「菊」に似てもいますが
長い糸状の花弁が、特徴の一つです。
「カッコウアザミ」の別名が付いていますが、名前の由来は、葉がシソ科の「カッコウ」別名「カワミドリ」に似ていて
花が、「薊」に似ているからとか、亦、「アゲラタム」(Ageratum) は、ギリシャ語の Ageratos に因るとのこと
意味は、”年をとらない”、”色褪せない” なので、開花期が長く綺麗な色を保つからでしょうか
キク科、カッコウアザミ属、非耐寒性多年草(一年草)、中南米原産、学名 Ageratum houstonianum
英名 Ageratum、Floss flower
尚、下図は、上に載せた「アゲラタム」に似た「ユーバトリウム・コエレスティナム」ですが
開花期が、少し遅い8月頃からですので、将来、再度載せてみます。
淡い紫色と淡い藤色が混合したような絶妙な色合いです。
英名は、Blue Mistflower ですから頷けます。
キク科、コノクリニウム属、耐寒性多年草、北アメリカ、メキシコ、西インド諸島原産
学名 Eupatorium coelestinum=Conoclinium 、英名 Blue Mistflower
別名「セイヨウフジバカマ」(西洋藤袴)、「コノクリニウム・コエレスティナム」、「宿根アゲラタム」
次は、「アゲアラタム」の花です。
<「アゲラタム」>
円錐花序に紫、青、白、紅色の花を咲かせます、「菊」に似てもいますが
長い糸状の花弁が、特徴の一つです。
「カッコウアザミ」の別名が付いていますが、名前の由来は、葉がシソ科の「カッコウ」別名「カワミドリ」に似ていて
花が、「薊」に似ているからとか、亦、「アゲラタム」(Ageratum) は、ギリシャ語の Ageratos に因るとのこと
意味は、”年をとらない”、”色褪せない” なので、開花期が長く綺麗な色を保つからでしょうか
キク科、カッコウアザミ属、非耐寒性多年草(一年草)、中南米原産、学名 Ageratum houstonianum
英名 Ageratum、Floss flower