Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

Venezia ☆理想の入り方をめざして

2012-05-08 14:53:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 私の場合、 Veneziaは訪れるたびに どんどん好きになっていく街。
 まさに ハマってしまった、というか 魅力が尽きない街なのです。

 その大好きなVeneziaへの入り方にはいくつかあります。
 車が通れないVenezia本島にたどり着くには、歩くか船かになるのですが、
 私の入り方はVeneziaを知ることでずいぶん変わりました。
 まずは・・・
 
 futaba 2000年にツアーで訪れたのが最初のVeneziaでした。

  薄れゆく記憶を辿ると、バスにゆられてVeneziaといわれるところに着いたのは
  夜だったと思います。
  部屋に入るのは後回し、
  ホテルの薄暗い宴会場みたいなところで私たち一行だけの夕食。
  手長エビのグリルが手にも口にも痛かったなあ。
  それでもお安いツアーの夕食は ちゃんと食べておかないとね。
  次の日も朝からどんどん歩くのですから (朝食もほとんどコンチネンタル)。

  自分たちの部屋に入って、窓をあけると
  目の前には工場か会社の巨大な壁がありました。
  
 「ここってVeneziaなの?」
 「旅の栞にはVenezia泊ってなってるよね。」
 「いや~ん、海が見えると思ってた~」
 「ここはどこなん!」

 翌朝は あいにくの雨。
 ホテルからバスに乗って船着き場のようなところから、小型の船に乗るように
 いわれます。人数が多いので2班に分かれて乗船。
 雨なので外の景色もよく見えなかったけれど、海の上に突き出た塔がいくつか
 見えました。波高し。
 着いたところがVenezia本島のようです。
 
 「え?ここがVeneziaなんや!」
 「そしたら私らはどこにいてたんやろ」

 はい、私たちは対岸の街、メストレに泊まっていたようです。
 Veneziaにはちがいないのですが、なんとも予習不足でした。

 日本語での案内がとても上手なイタリア人のガイドさんと
 ドゥカーレ宮殿を巡ったあと、サンマルコ寺院にも入場。
 でも有料のバルコニーにも、パラ ドーロにも寄らず、
 くねくね曲がった路地の奥にあるレストランで
 お決まりの「イカ墨のスパゲッティー」の昼食後、
 革製品のお店とかで長々と時間をとり、ゴンドラセレナーデへ向かったのでした。

 futaba文句ばかり言ってるようですが、ちゃんと予習していかなかった
 我々のいたらなさです。
 実際、さっきまでいっしょにいたツアーの中の人で、途中抜けして
 どこかで買い物をしてきた人や、お昼をパスして最終集合場所に現れる人なども
 いました。

 時々 強く降る雨。
 ゴンドリエーレも、雨の中歌ってくれる歌手も大変です。
 海の色も建物も雨の中ではすべてがくすんでみえました。

 futabafutabafutabafutabafutaba

 「Venezia?、よかったけどね。」
 「で、リアルトには行ったの?」
 「何 それ、どこにあったの?」
 「ええ~!有名な橋やんか。アカデミアは?」
 「行ってないよ~」

 帰国後 Veneziaを個人旅行でミラノから日帰りした友人との会話です。
 改めて地図を見て、びっくり!
 私たちが訪れたVeneziaはサンマルコの辺りだけ。
 「Veneziaには『でん』しにいったようなもの」というのが
 旅の感想を聞かれたときの答えとなりました。

 それから6年、
 そのときの写真が行方不明なのですが、(↑の写真は2010年)
 ミラノから電車でVeneziaへむかうルートを選ぶようになりました。

 個人旅行、もちろんVenezia本島に泊まりました。
 (2003年ころにはインターネットで海外のホテルも楽々予約ができるようになっていました。ただし、日本語表記のあるサイト限定でしたが・・・)
 

 


 サンタ・ルチア駅に着いたら、またしても雨。
 でもゆっくり、ゆったりの連泊なので、いいのです。
 ここからはめざすホテルまでヴァポレットに乗ります。

 ラグーナを部屋から眺めながら、この次は「空から入るVenezia」を
 めざすことを考えていました。

 続きは次回に。


 
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