楽しいことや悲しいことが入り混じったここ数日。
高齢の母の誕生日をすっかり忘れていました。
気がついたのはその日の夕方。
せめてバースデーケーキでも買ってお祝いしましょ、と
お気に入りのケーキショップで記念日用の小さなデコレーションケーキを
買いました。
「メッセージはどういたしましょうか?」
「Happy bairthday で」
「お名前は書きましょうか?」
「いいえ、そのままで。」
「では、ろうそく何本お入れしましょうか?」
「91本」・・・とは さすがに言えず、「91歳なのですが・・・」
「それでは大きいろうそくを9本、小さいのを1本お入れしますね」
「あ、ありがとうございます。」
実はこの日が自分の誕生日だということを全く忘れていた本人。
目の前におかれたケーキを見て
「こんなに一人で食べられへんわ~」
「何ゆ~てんの、これはみんなで食べるねんよ。
今日はお誕生日 おめでとう!」
「あらま、私のかいな、忘れてた。」
ま、一人で食べるのは無理ですが、
大きめろうそく9本+小さいの1本を立てれば
ぐちゃぐちゃになってしまいそうな 小さなケーキ。
真ん中に大きいのを1本だけ立ててみました。
これからの1年1年を大切に、
来年はこのスペースに2本のろうそくを立てることにします。