4月25日(日)未明に桜島で火砕流発生のニュースに驚きました。
4月25日 NHK6時のニュース
同じく テレビ朝日サンデーLIVEのニュース
令和3年4月 25 日 05 時 10 分発表 桜島の火山活動解説資料
福岡管区気象台 地域火山監視・警報センター 鹿児島地方気象台
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生し、やや多量の噴煙が火口縁上 2,300mまで上がり、南西方向に流れました。この噴火に伴い、火砕流が南岳山頂火口の南西側へ約 1.8km 流下しました。
弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口より 1,000mから 1,300m)まで飛散しました。桜島では、南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性があります。
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から2km を超えた居住地域近くまでの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。(引用終わり)
1月7日 雪化粧の桜島 鹿児島港から 左下は湯平展望台
上空の風向きは北寄りで鹿児島市街地への降灰はありませんでした。爆発に伴う空気振動は10paと小さく、未明の噴火に気付いた人は少なかったと思われます。
今回噴火速報が出されたのは火砕流発生によるものでしょう。警戒範囲が2.4kmに拡大され市道の一部が通行止めになっています。
昨年6月夜の噴火では大きな噴石が人家近くに落下したものの、気象台が確認したのは数日後で観測警戒態勢の不備として大きな批判を受けた経緯があります。
1月20日の桜島 鹿児島港から
今後も警戒が必要ですが、今年になって今日までの爆発回数は72回にとどまり噴石被害も特に出ていません。
鹿児島市民の関心事は今のところ桜島上空の風向きです。洗濯物が屋外に干せるのか、車が火山灰を被ることはないかという程度です。
愛憎半ばする桜島ですが、鹿児島のシンボルとして市民に親しまれる存在であることは確かです。昭和火口の活動が盛んだったころに比べると活動はずっと穏やかで、夜間撮影に出向くほどのことはありません。
昨年の噴石飛散に関するブログ記事はこちらからご覧ください。
桜島の噴火口(南岳山頂A火口、B火口、昭和火口)に付いてのブログ記事はこちらからご覧ください。
現地調査の結果「火砕流は認められず」
本日15時30分に以下の通り発表されました。
火山活動解説資料令和3年4月 25 日 15 時 30 分発表
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生しました。同火口から火砕流が南西側へ約1.8km 流下したと判断しましたが、同日(25 日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、南岳の斜面に火砕流が流下した痕跡は認められず、南岳山頂火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。
このため、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部と考えられます。桜島では、南岳山頂火口を中心に、活発な噴火活動が引き続き継続すると考えられます。(引用終わり)
4月25日 NHK6時のニュース
同じく テレビ朝日サンデーLIVEのニュース
令和3年4月 25 日 05 時 10 分発表 桜島の火山活動解説資料
福岡管区気象台 地域火山監視・警報センター 鹿児島地方気象台
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生し、やや多量の噴煙が火口縁上 2,300mまで上がり、南西方向に流れました。この噴火に伴い、火砕流が南岳山頂火口の南西側へ約 1.8km 流下しました。
弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口より 1,000mから 1,300m)まで飛散しました。桜島では、南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性があります。
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から2km を超えた居住地域近くまでの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。(引用終わり)
1月7日 雪化粧の桜島 鹿児島港から 左下は湯平展望台
上空の風向きは北寄りで鹿児島市街地への降灰はありませんでした。爆発に伴う空気振動は10paと小さく、未明の噴火に気付いた人は少なかったと思われます。
今回噴火速報が出されたのは火砕流発生によるものでしょう。警戒範囲が2.4kmに拡大され市道の一部が通行止めになっています。
昨年6月夜の噴火では大きな噴石が人家近くに落下したものの、気象台が確認したのは数日後で観測警戒態勢の不備として大きな批判を受けた経緯があります。
1月20日の桜島 鹿児島港から
今後も警戒が必要ですが、今年になって今日までの爆発回数は72回にとどまり噴石被害も特に出ていません。
鹿児島市民の関心事は今のところ桜島上空の風向きです。洗濯物が屋外に干せるのか、車が火山灰を被ることはないかという程度です。
愛憎半ばする桜島ですが、鹿児島のシンボルとして市民に親しまれる存在であることは確かです。昭和火口の活動が盛んだったころに比べると活動はずっと穏やかで、夜間撮影に出向くほどのことはありません。
昨年の噴石飛散に関するブログ記事はこちらからご覧ください。
桜島の噴火口(南岳山頂A火口、B火口、昭和火口)に付いてのブログ記事はこちらからご覧ください。
現地調査の結果「火砕流は認められず」
本日15時30分に以下の通り発表されました。
火山活動解説資料令和3年4月 25 日 15 時 30 分発表
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生しました。同火口から火砕流が南西側へ約1.8km 流下したと判断しましたが、同日(25 日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、南岳の斜面に火砕流が流下した痕跡は認められず、南岳山頂火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。
このため、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部と考えられます。桜島では、南岳山頂火口を中心に、活発な噴火活動が引き続き継続すると考えられます。(引用終わり)
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