週末に地元で「宿場まつり」があり、その一環で「おいらん道中」のイベントがあった。
3年ぶりの復活で、おいらん5人が、かむろ11人、若衆とともに北品川をスタート。花街として栄えた品川宿を彷彿させる豪華な衣装をまとい、片足で2.5キログラムもある高下駄を 外側から内側へ回して歩く「外八文字」を披露した。
花魁(おいらん)とは、吉原遊郭の遊女で位の高い者のことをいう。江戸時代、北の吉原、南の品川(美南見)といって、江戸には二大遊郭があったが、おいらんは吉原の遊女に限定していう。浮世絵も多数残っているが、鳥居清長の「美南見十二候」は品川の遊女を描いたものとして有名である。写真を見ても、浮世絵を見ても、おいらんの帯の結び目は後ろではなく前にあるが、理由はおわかりですね?この帯の位置で一般の女性か遊女かを見分けることができるのです。
また、品川の遊郭を舞台とした映画として、「幕末太陽傳」(昭和32年)が有名で、出演者はそうそうたるメンバーであった。(フランキー堺、南田洋子、左幸子、石原裕次郎、二谷英明、小林旭、金子信雄、山岡久乃、岡田真澄、小沢昭一、菅井きん、芦川いづみ、西村晃、熊倉一雄、殿山泰司さん等)当時品川の遊郭として有名であった「相模屋」が舞台(今は、ファミリーマートになっている)で、昨年末から、日活創立100周年記念として、デジタル修復版が上映されたほどである。興味ある人は、小生のHPの品川シリーズの幕末太陽傳の修復版のTrailer のところを覗いてみてください。