今回の旅行では、日本発着は、マレーシアが誇るLCCのエア・アジア、クアラルンプール=モルディブ間は、マレーシアのナショナル・フラッグ・キャリアのマレーシア航空という対照的な両社を利用したので、ちょっと比較してみると。。。。
(価格)
羽田=クアラルンプール 往復で 15,540円
プラ ス5,000円(20㎏Bag料金)
クアラルンプール=マーレ 往復で 約30,000円
(空港=市内 交通手段)
クアラルンプールのLCC専用ターミナル(LCCT)から市内のKLセントラルまでは、数社のバス会社が直行バスを運行しており、値段も8~10リンギット(約200円)。10分おき程度で頻発しており、便利。所要時間は約1時間。
クアラルンプール国際空港(KLIA)からKLセントラルまではKLIAエクスプレス(特急電車)が15‐20分おきに運行されており、所要時間は28分で値段は35リンギット(約875円)。KLセントラルは、シティエアターミナルとなっており、マレーシア航空便で、エクスプレスを利用する人に限り、手荷物のチェックインをやってくれる。今回、それを利用したので、早くに荷物から解放されて快適であった。
KLIAに到着の際、バスも利用したが、ターミナルからちょっと離れたところにバス乗場があり、追いやられている感じ。所要時間は1時間で値段は10リンギッド(約250円)であるが、1時間に1本のようで、不便。KLIAを利用する人にとっては、エクスプレスの35リンギットでもお安いのであろう。エクスプレス利用者はLCC利用者とは人種が違う感じで、昔からの海外旅行・出張に出かけるエリート層のイメージ。
(チェックイン)
エア・アジア便は、チェックインの締切時間が早く、1時間前となっている。普通の航空会社は、ぎりぎりまでチェックインを受け付けてくれるが、エア・アジアは、締切時間に間に合わないと航空券が無効になるようである。値段は安いかもしれないが、利便性からいったら、LCCは逆行しており、飛行機のバス化ではないのである。
エア・アジア便では、座席指定はもちろん有料であるが、多くの人は、自動アサインを選択しているようで、機内では、お互いの座席の交換が頻発していた。二人連れでも離れたアサインされることがあり、何とかならないものか。どの席でもいいが、どうしたら、二人並んだ席が取れるのか不明。
(機内サービス)
エア・アジア便は、座席も通路も狭いし、オーディオも映画もない。また、毛布もないし、無料の飲物や機内食サービスもない。飲物も食べ物も一切機内持ち込み禁止で、すべて機内で有料で購入することが原則。しかし、規則を無視して、機内に水や食べ物を持ち込んで食べている人も多く、乗員も見て見ぬふり。自分も確信犯で水とおにぎりを持ち込んで食べた。機内食は事前予約もできるし、その場でオーダーもできる。
帰路便では、たまたま、機内食の試食をやっており、乗員からの依頼で無料でチキン照り焼きの機内食を食べて、試食アンケートに答えた。おにぎりをこっそり食べた後だったのが唯一敗因であった。
マレーシア航空では、飲物も機内食サービスもあり、オーディオ・ムービーはもちろん座席も重厚で機内の雰囲気もこれぞエアラインといった感じだが、サービスは旧態依然といえる。
(到着)
羽田到着時、クルーの手荷物が一番最初に出てきたのにはちょっとムッとした。今や、恐らくメジャーな航空会社では、お客様を待たせておいて、クルーの荷物を一番先にターンテーブルに流しているところなどないのでは? 安く乗っけてあげているのだから、クルーの荷物の方が優先といった感じ。
(その他)
今回の旅行で分かったことに、エア・アジアでは、航空券の名義変更が可能ということがある。普通の航空会社では、名義変更は一切できないのが常識であるが、エア・アジアでは、名義変更料さえ払えば、他の人に譲渡可能なようである。皆さん、知ってましたか?
もちろん、フライトの変更も変更便との差額と変更手数料さえ払えば可能である。もともと格安航空券なるものは、そういった変更ができないのが普通なので、この点では、大変評価できる。
エア・アジアも含め、どのLCCも事前にWEBチェックインができるので、従来の航空会社も、時代の流れに乗り遅れず、チェックインカウンターの混雑を避けるためにも、事前のチェックイン制度を導入すべきであると考える。