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山手線の新駅は高輪ゲートウェイに決定

2018年12月06日 11時01分05秒 | ニュース

品川と田町の間にできるJR新駅の名前が「高輪ゲートウェイ」に決まった。山手線の49年振りの新駅ということで、マスコミでは賛否両論が飛び交っている。公募では、130位で36件しかなかったこの名前が選考委員会では満場一致で決定したという。順当であれば、8398件で第1位だった「高輪」が採用されるところだが、どうしてこの名前になったか疑問が沸くというのもやむを得ないところである。一般公募などしなければよかったのにという声も聞こえてくる。

カタカナ名は斬新という意見もある一方、他の駅名と比べても違和感があると主張する人もいる。カタカナ名が入った駅は周辺にいくつもある。東京モノレール/りんかい線の「天王洲アイル」駅やりんかい線の「品川シーサイド」駅や「東京テレポート」駅である。ほとんど違和感はないので、高輪ゲートウェイもすぐに馴染むものと思われる。

JRの説明によると、「この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っている」という。事実、この辺りは「高輪大木戸」といって、江戸の治安維持のため、1710年に東海道の両側に石垣を築き、設置された。当初は、柵門があり、開閉していたが、後に廃止され、浮世絵には石垣だけが描かれている。江戸全体を守る大木戸(ゲートウェイ)界隈は、旅人やその送迎客で賑わっていたようである。伊能忠敬が日本地図作成のために行った測量の起点がこの大木戸であったという。

報道によると否定的意見も多いが、品川界隈に住んでいる者としては、高輪大木戸に由来する「高輪ゲートウェイ」はなかなかいい名称であると感じる。駅名を聞いてすぐに浮世絵が頭に浮かんだ。「高輪」という名称は、他にも「白金高輪」とか「高輪台」とかの駅名がすでにあるので、「高輪」だけの駅名は紛らわしく使えなかったのではないかと推察する。2020年開業ということは、平成の次の新しい年号になっているので、新しいタイプの名前があってもいいのではないかと思う。

画像は高輪大木戸を描いた浮世絵
コメント
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