ノルウェー沖を航行していたバイキング・スカイという豪華客船がエンジン故障を起こして、航行不能になって、乗客が救出されるというニュースが飛び込んできた。天候も不良であったが、4つのエンジンがすべて停止して、航行不能に陥り、漂流状態になったという。テレビでは、机や椅子が移動したり、天井の一部が崩れたり、足元まで浸水し、不安な表情で救命胴衣を着用して救助を待つ乗客の様子などショッキングな映像が流れた。
乗客・乗員は1300人以上だが、死者はなく、けが人が数十人出ている程度でよかったと思う。ニュースを見ていて、すぐ思い出したのが、タイタニック号の遭難である。人数もほぼ同程度であるが、1912年4月15日の沈没の悲劇から、もう107年も経っている。生きた心地がしない乗客の恐怖は想像を絶するものであるが、今でもこのような事故があり得るのかとゾッとする思いであった。
タイタニックの悲劇がよぎり、2017年5月の北アイルランドにある英国のベルファストへの旅行を思い出した。ベルファストは、事故を起こしたタイタニック号が造船された港であり、造船跡地にタイタニック・ベルファストという大きな博物館が建てられている。タイタニック関連のすべてが詰まっており、体験できたりもする。数時間かけても見る価値のある博物館であった。タイタニックの悲劇は1997年に映画化され、主題歌とともに話題になったのも記憶に新しい。こんな悲劇は二度と起きてほしくないが、そんな悪夢もまたありうるのかと思わせるような今回のトラブルであった。
写真は、タイタニック号
映画YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=tWNgjjxFh4c