マンションのベランダでメダカを育てているが、卵を産み付けてほしいので、ホテイアオイという浮草を水槽にいっしょに入れている。ホテイアオイは、南アメリカが原産の外来種の水草で、繁殖力が強く、水面を覆いつくすために、一般的には環境に悪影響を与えていて「青い悪魔」とも言われているが、メダカの繁殖には欠かせない水草になっている。葉の根元が膨らんでいて、「布袋」さんのお腹に似ていることから、その名が付いているが、根が髭状に広がり、メダカが卵を産み付けるのに最適な浮草である。
今年も、ホテイアオイのお蔭で、メダカの赤ちゃんが数多く生まれたが、赤ちゃんメダカは他の水槽に移さないと親に食べられてしまう。たくさん生まれても水温の関係か、生き残る元気なメダカはさほど多くはないが、泳ぐ姿を見ているだけで、癒し効果は抜群である。今時、水槽は、ホテイアオイで埋め尽くされているが、青紫の花が咲き始めた。毎年、夏になるとちらほらと綺麗な花が咲くので楽しみでもある。「青い悪魔」にはとても見えない。まだ、もう少し、繁殖が続くのではないかと毎日、浮草の根に卵が産み付けられていないか楽しみに観察している。