1月17日に全日本卓球選手権の決勝が行われ、女子は、石川佳純、男子は、及川瑞基選手が優勝した。女子は、現在、実力NO1の伊藤美誠がベテランの石川選手に大逆転を許し、呆然とした姿がテレビでも映しだされた。3対1となった時点で、誰しも伊藤選手が優勝するものと思ったに違いないが、勝負は本当にわからないものだと痛感した。石川選手の頑張りぶりには敬服する。
一方、男子は、オリンピック代表選手である張本智和と丹羽孝希が二人とも途中で敗れ、決勝は、森園政崇と及川瑞基という予想外の組み合わせとなった。大接戦の上、無名に近い及川選手が初優勝を飾ったが、張本選手を破った準々決勝の試合も圧勝の感があり、実力通りの優勝であったような気がする。
個人的には、及川選手が勝ち進む試合を大変嬉しい思いでテレビを見ていた。というのも、昨年の3月に我が卓球クラブで卓球の講習会を予定していたが、そのコーチの一人として、及川選手が来てくれる予定になっていたからである。及川選手は、昨年はS大学の4年生で見事、全日本卓球のダブルスで優勝したが、S大学OBのN氏が我がクラブの顧問となっている関係で、ダブルスチャンピオンの二人をコーチに招く段取りをしてもらっていたのである。
しかし、コロナ禍で残念ながら講習会は中止となってしまった。我々のような年寄り卓球クラブでは、トップ選手とボールを打ったり、講習を受けることができるのは、夢のような話である。3年前に一度全日本選手権に出場するトップレベルの学生を招いて、講習会を実施した経験があるが、夢のような機会であった。それにしても、今振り返ると、昨年中止となった講習会は実に残念であった。