6月2日に6年振りに大学時代のクラス会がお茶の水の「漢陽楼」という周恩来さんゆかりの中国レストランで開催され、出席してきた。1911年創業の老舗で、留学中の周恩来さんがよく通っていたお店とのことである。2020年からの長期にわたるコロナ禍で、この手の飲み会は、ことごとく中止されてきたが、ここに来て、やっと動き出した感がある。S41入学の同じ学科には、約70名いたが、名前のアルファベット順でA組とB組に分かれ、今回のクラス会は我がB組の集まりである。当時、機械的にクラス分けが行われたので、男女比率がいびつで、B組には4名しか女性がおらず、2年次に、何人かの女性がA組からB組に移ってきた経緯がある。
卒業してもう53年も経っているので、全員後期高齢者の仲間入りをしているが、今回は9名が出席し、生存確認が行われた。B組では、不定期で細々であるがクラス会が開かれているが、A組では開催されていないようである。メンバーは約35名いるが、地方から駆け付けた人もあり、9名(前回は13名)でもよく集まったものである。クラスのメンバーには、NHKのラジオ英会話講座で活躍した人や今でもイタリア演劇界で活躍している人や大学教授として活躍した人や現役時代に企業で活躍した人等バラエティに富んだ構成となっている。
我々の大学時代には、学園紛争なるものが勃発し、長い間、授業が中止されるという不遇の時代でもあり、卒業も2か月遅れ、卒業式もなかった。その混乱から卒業を遅らせた人も少なくなく、卒業時期もバラバラとなったため、クラス会の運営もいろいろ支障があったといえるが、献身的なメンバーのおかげで細々でも続けられていることに感謝する次第である。出席者の近況報告や大学時代の話題に花が咲き、当初の予定を1時間半もオーバーしてしまった。周恩来が愛した名物の獅子頭や絶品の杏仁豆腐等美味しい料理に舌鼓を打ち、懐かしい顔合わせで話がはずみ、楽しいひと時を過ごすことができた。
小中高時代のクラス会は全く行なわれていないので、大学時代のクラス会は貴重な集りとなっている。大学時代の同じクラブ活動の仲間とは、卒業後も交友が続いており、比較的頻繁に会う機会があるが、クラス仲間ともなると卒業後ばらばらなので、こういう機会でもないと接点がないところである。次回は、卒後55年を迎える2年後を予定しているが、皆、年を重ねることになるので、どうなることやら。。。