ネット記事を読んでいたら、昨年12月のニュースだが、移住したい国ランキングで日本が2位にランクされた旨の記事が目にとまった。これは、海外送金サービス会社「Remitty」が101ヵ国に住む人たちのグローバル検索データから、海外移住について調べる際によく使われるワードの月平均検索量から分析し、「最も住みたいと思われている国はどこなのか」のランキングを発表したものである。
トップ10は、下記の通りで、( )内の数字はその国への移住を望む人の割合が最も多かった国数で、日本は、13ヵ国で2位となったようである。
- カナダ(30)
- 日本(13)
- スペイン(12)
- ドイツ(8)
- カタール(6)
- オーストラリア(5)
- スイス(4)
- ポルトガル(3)
- アメリカ(2)
- イギリス(2)
なかなか興味深いデータであるが、日本を1位に選んだのは、カナダ、アメリカ、モンテネグロ、ジョージア、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス、インドネシア、フィリピン、台湾、オーストラリアの13ヵ国であった。日本が選ばれた理由としては、「おそらく、安全な国と評判が高いことや仕事の機会、生活レベルのおかげ」と分析されている。アジアの国が1位を選ぶのは嬉しいし、何となくわかるが、カナダやアメリカやオーストラリアは意外な結果である。1位のカナダが日本を選んでいるのは嬉しいが、当の日本は、1位としてイギリスを選んでいる。
1位のカナダには、約半年間生活した経験があるが、現実的に移民受け入れに積極的で、治安もよく実体験からも実体験からも1位は納得する。住んでいたのは、バンクーバー近くのビクトリアという英国情緒のある街だが、街は綺麗だし、生活環境は抜群であった。カナダは、自然環境に恵まれているし、移住者に優しいし、一時香港からの大量の移住者を受け入れたことでも有名である。
3位のスペインについては、かって「シルバーコロンビア計画」(1986年)という通産省がリタイア層の第二の人生を海外で送るプログラムが思い出される。ドイツ人やイギリス人がスペインで老後を優雅に過ごしていることから着想した計画であったようであるが、現実的には失敗に終わったので、問題は多いかも知れない。
また、4位のドイツについては、4年半の生活経験からも、人気あることは十分納得できる。ドイツは田舎に行っても街は綺麗で、緑も多く、生活レベルも高く、生活環境は抜群である。5位のカタールは行ったことはないが、欧米、アジアの国々にとっては、とても魅力ある国とは思えないので、なぜ上位に入っているのか疑問である。
移住となると生活環境ががらっと変わるため、踏み出しにくいが、ロングステイであれば、比較的気楽に実行に移せる気もする。日本人にとって、リタイア後のロングステイ先として物価の安いマレーシアが人気NO.1であるが、個人的には、春(桜の季節)と秋(紅葉の季節)は日本、夏は、涼しいカナダかドイツ、冬は暖かいマレーシアかタイかオーストラリアというのが理想的であると考えている。なかなか実行するのは難しいが、いつか実現したいものである。
ニューズウィークの記事:
ビクトリアの街の思い出: https://youtu.be/g0wmpaiBGIY
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