元経産省官僚で安倍官邸から睨まれ報道ステーションから降ろされテレビから消えていた政治経済評論家の古賀茂明ゲストに迎えて、「いま“霞が関”で何が?」という題目で、共産党の小池晃書記局長との対談がネットで公開されているが、大変本質を突いた興味深い内容であった。共産党の支持者ではないが、今やまともなことを言えるのは、小池さんぐらいとも感じている。古賀氏は、今般、官邸独裁の実体を暴く「官僚と国家」という本を佐高信さんと共著で出版するようで、その一部も紹介されていた。
古賀氏は、「桜を見る会」や森友・加計学園問題など、首相が政治の私物化の先頭に立ち、官僚の倫理観を「逮捕されなければいい」というところまで引き下げてしまったと指摘。首相のために公文書を改ざんさせられ自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんに触れ、国民のために働くことを喜びとする官僚が犠牲になる現実があると指摘している。
原子力行政も話題になり、古賀氏は、菅首相が掲げた2050年カーボンニュートラル(炭素の実質排出ゼロ)について、原発を残そうという強い力が働いていると指摘。電力会社が、政治家も学会もマスコミも抱き込んで経産省を支配するような状況があると告発している。
平気で嘘をつく政治家や官僚に日本の将来の生殺与奪が握られているのは遺憾で残念なことである。自分の方針に従わない官僚は左遷するとまで公言する菅首相の恐怖政治ぶりにはうんざりする。まともな官僚と日本を導く若きリーダーの出現を期待したいところであるが、見回してもそのような人材が見当たらないのは残念な限りである。
いま“霞が関”で何が?/生放送!とことん共産党(4/6):
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