7月2日のTBS世界遺産は、「ロマンチック街道最古!水の街」というタイトルで、南ドイツのロマンチック街道で一番古い街であるアウクスブルクを取り上げていた。アウクスブルクは、街中に水路が張り巡らされている700年にわたって、運河や噴水が築かれた水の街ということで今回紹介されていたが、正直言ってあまりそういうイメージを持っていなかった。中世から「黄金のアウクスブルク」と呼ばれ、商工業都市として発展し、産業用の水路と飲料の水道を分けて引き込むなどヨーロッパの先駆けとなる水の技術があった。また19世紀末には70もの水力発電所が作られ、路面電車に電力を供給してきたというまさに水の先進都市であったという。
アウクスブルクを訪問したのは、はるか昔1986年7月のことで、ロマンチック街道の途中にあるため、短時間で通り過ぎた感があり、大聖堂や聖ウルリッヒ教会やフッゲライ(フッガー家が造った世界最古の福祉施設)を観光した程度であった。世界遺産として登録されたのが2019年のことで、それも「アウクスブルクの水管理システム」ということで、登録されているので、そのあたりが今回紹介されたが、当時はそのような水管理システムは「地球の歩き方」等のガイドブックにも一切紹介されていなかったので、知らなかったのも当然である。このような水管理システムがあったことも今回初めて知った。当時も存在していた見どころであったはずだが、日本人観光客にはほとんど知られておらず、見ることができなかったことは残念である。
ロマンチック街道は、ヴュルツブルクから始まり、ローテンブルク、ディンケルスビュール、ネルトリンゲン、アウクスブルク等を経由してフュッセンまでの約400㎞の道のりであるが、途中に見どころが多いので、車で回ることが望まれる。できれば、もう一度ドライブしてみたい魅力ある街道である。
番組紹介予告編: https://youtu.be/4HEUa7pXMWE
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