浪漫飛行への誘(いざな)い

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お釈迦さまとは?

2019年09月07日 21時42分55秒 | 人物

 

1からわかる仏教講座に集中講座があると知って、虫食いであるが、一部参加してみた。5日に「お釈迦さまとはどんな方?」という興味深い講座があった。


講座のポイントを記してみると、


お釈迦さまは、約2600年前、ヒマラヤ山麓にあるカピラ城の主、浄飯王とマーヤー夫人の長男として4月8日にルンビニという街で生まれ、その太子は「シッタルタ」と名付けられた。王様は、世継ぎ誕生に歓喜し、国一番の師を迎え、英才教育を始めた。太子は、一を聞いて十を知るほど利発で、その卓越した才能に圧倒された師匠たちは辞任を申し出たほどであった。王族として、何不自由ない生活をしていたが、ある時、「四門出遊(しもんしゅつゆう)」といって、王城の東西南北の四つの門から郊外に出かけ、それぞれの門で、老人、病人、死者、修行者に出会い、人生の苦しみを目の当たりに見て、出家を決意したという。


東門では、あわれな老人の姿を見て、人は誰しもいつか必ず老いていかなければならないと老いの苦しみを痛感。南門では、苦しむ病人を見て、人はいつか病むという病気の苦しみを痛感。西門では、葬式の行列を見て、人は必ず死ぬという死の苦しみの現実を痛感。最後に、北門では、出家したすがすがしい修行者の姿を見て、老いと病と死を超えた幸福を求めることこそ、進むべき道と感じられ、29才で出家して修行者となった。それから6年間激しい苦行に打ち込み、35才の12月8日に大宇宙の真理を覚り、「仏」となったという。


仏教では、「仏の覚(さと)り」に到達するまでに52の階梯があり、その最高位の「仏の覚り」を得たお釈迦さまが80才で亡くなるまで説かれた教えが仏教である。この釈迦一代の教えを書き残したものがお経である。医学の発展で寿命が飛躍的に延び、2600年前とは激変しているが、「老病死」の苦しみは全ての人にやってくるので、それが仏教の出発点である。老病死によっても崩れることのない絶対の幸福を求めることが仏教を聞く目的であり、人生の目的であるという。


仏教とはお釈迦さまが創造したものではなく、発見した真理であり、①全ての人が②絶対の幸福になれる③死後ではなく生きている今なれるとの教えである。この後、「お釈迦さまが教えた絶対の幸福とは?」とか「なぜ生きるとか?」「苦悩の根元とその解決の道」と集中講座は続いていく。とにかく聞いていて面白く、知識として知っている点と点が結びついて線になりつつある。


お釈迦さまが生まれたルンビニ(ネパール)には、2012年3月に旅行する機会に恵まれた。カトマンズから小型飛行機でバイラワまで飛び、そこからルンビニまでバスで移動するほど遠いところにあるが、仏教の聖地だけあって見どころも多い。丹下健三さんが設計したルンビニ聖地公園が着々と整備され、世界各地のお寺が建造されており、各国のお坊さんもいる。最大の見どころは、マーヤー聖堂(お釈迦さまが生まれた場所)とマーヤー夫人が出産前に沐浴したり産湯として使われたというプスカリニ池である。かの有名なアショカ王が紀元前249年にこの地に巡礼したという記念碑も建っている。一度は行ってみたい聖地である。お釈迦さま誕生の話を聞きながら、ルンビニ旅行の思い出が蘇り、より現実的なイメージを描くことができた。


写真は、お釈迦さまが生まれたところ(記念碑も見える)


ルンビニ旅行アルバム(2012年): 

 
https://youtu.be/owK_tzCjs3I  (7分27秒~最後)


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