11月7日、ダ・カーポのデビュー50周年記念コンサートが横浜のみなとみらい小ホールで開催され、二人で行ってきました。9月11日のテレビの歌番組でこの記念コンサートのことを知り、まだチケットがあれば、行ってみたいと思い、翌日に音楽事務所に電話を入れたところ、まだペアチケットならあるということで、購入したものである。たまたま、電話口に奥様の広子さんが出てビックリしたが、孫の話など少し生会話を楽しませてもらった。あれから、まさに2ヶ月待ちに待ったコンサートで、新曲の「今日がいちばん若い日!」というのが、コンサートのサブタイトルになっている。今の自分達にピタリの曲で、テレビで1回聴いただけで好きになった曲である。
客席数は450人位で、席は前から14番目であったので、双眼鏡は不要の距離であった。ダ・カーポの3人(娘さんはフルート担当)の他に、バック演奏として、ピアノ、チェロ、ギター、ドラムが加わり、全部で7名によるコンサートであった。第1部は、ダ・カーポ誕生の原点の街を歌った新幹線の窓に映った15秒の風景を歌った「15秒の風景」という「曲から始まり、デビュー曲の「夏の日の忘れもの」(本人曰く売れなかった)に次いで、最大のヒット曲となった2曲目の「結婚するって本当ですか」《1974年》を披露してくれた。その後、「NHKみんなのうた」から、「宗谷岬」《1976年》と「よこはま詩集」の2曲、アニソンから2曲、締めは「ベストパートナー」《2005年》という夫婦を歌った曲であった。
第2部は、娘さんのフルート演奏(「赤とんぼ」他1曲)の後、童謡から「赤い靴」「砂山」「月の砂漠」を歌ってくれた。ダ・カーポは沢山の童謡を歌っており、その内3曲を聴かせてもらったが、童謡は、歌詞といいメロディといい胸にジーンと来るものばかりである。広子さんの歌声はピタリとくるから感動的である。ダ・カーポは結成50年、結婚して42年、現在74才と72才ということであるが、娘さんが結婚し、一昨年は初孫ができたということで、我々とほとんど共通の環境にあるので、いっそう親しみを覚える。お孫さんが出来た時に、作った「Méméのワルツ」という曲も歌ってくれた。Méméとは,フランス語で、おばあちゃんのことだそうである。また、「青空とヒマワリの旗の下に」というウクライナの戦火を歌った曲も披露してくれた。最後は、今回のコンサートのテーマ曲にもなっている「今日がいちばん若い日!」で締めくくってくれた。この曲は、今、一番気に入っている我々世代にピタリの曲で、ついに生歌で聴くことができた。生きている限り、「今日がいちばん若い日」だから、「もう私たち 昨日に戻れない、泣いても 笑っても 悔んでも だから今日を精いっぱい 生きてゆきましょう」と元気づけられる歌である。
観客は、自分達も含めほとんど70代を中心とする年配者ばかりであったが、ファンクラブの人達もかなり来ていたようで、カーテンコールの拍手が鳴りやまず、今年発売された「70才からの明日」と山下清の「裸の大将放浪記」の主題歌「野に咲く花のように」《1983年》の2曲を最後に歌ってくれた。「70才からの明日」は、「今日がいちばん若い日」同様、我々世代にはピタリの曲で、「野に咲く花のように」は、親しみのある曲なので、最高のエンディングであった。ダ・カーポは、NHKにもよく出演されているように、歌声もそうだが、落ち着いて聴いていられるさわやかな楽曲ばかりで、童謡にもアニソンにも、人生応援歌にもピタリで、大変貴重なエンタテイナーである。随分沢山の曲を歌ってくれたが、70を越えても癒されるさわやかな歌声は健在であった。
コンサート後、3人がロビーに出てきてくれて、CDを買った人に対し、色紙配布と挨拶をしてくれた。折角の機会なので、50周年記念のCDを買わせてもらった。歌謡ショーで色々な歌手の生歌を聴く機会はよくあるが、一人の歌手のコンサートを見に行く機会はほとんどない。最近では、何年か前に、テレサ・テンの再来と言われる中国人歌手「陳佳」さんのコンサートに行った位である。これからは、一人の歌手のコンサートにも行きたいと思っている。何となく計画しているのは、同年代である小田和正さんや財津和夫さんや懐かしのフォークポップ歌手達である。先日、谷村新司さんの訃報に接し、昭和の昭謡曲やフォークを生で聴き、昭和を懐かしみたいが、ボーとしているとその機会逸しそうであると焦り気味の今日この頃である。
「Méméのワルツ」: https://youtu.be/A8od1-QMN4g?si=BHcWMNw3sjZNyR4j
「今日がいちばん若い日!」: https://youtu.be/DhDzu1a16Hk?si=ggQ_2ZQF7Ypt1iSw
「野に咲く花のように」: https://youtu.be/1IMng4Pem54?si=r3NMAEIjLzJyUPaG