晴れ。最低気温-0.4℃、最高気温14.8℃。
JRの機内誌を楽しみにしている一人です。おおむね、最初に目を通すのは小檜山博氏の連載エッセー「人生賛歌」です。

「2017年1月1日発行」

2017年1月1日発行のJR機内誌でのタイトルは「好きな言葉」でした。
三十年ほど前の日本人が好んだ言葉は「努力」「誠実」「ありがとう」「思いやり」「愛」だったそうで、ほっとすると小檜山氏は綴っています。
年をとってからとくに嫌いだと意識しだした言葉は「傲慢」「妄想」「猜疑」「うぬぼれ」怠惰」「嫉妬」。理由は自分の中に生息し続けていて、油断するとすぐ現れるからとありました。
「出世」「名声」「おカネ」「地位」「有名」には、これらが欲しくてじたばたした経緯あるからたじろぐとか。
八十歳まじかの今、好きな言葉に「謙虚」「自制心」「高潔」「誠実」「知性」「寛容」「上品」を挙げていました。自分の中にこの言葉と正反対の心が潜んでいるのでこの言葉にすがるのだと。
さらに「奥ゆかしさ」「つつしみ深さ」「思いやり」を加えて自分をどやしつけ、「あいつはたいしたやつではなかったけど、まあまあだったな」と思われたいと。
そして、「ぼくは見えを張って生きたい」と結んでいました。
🍁 🍁 🍁
「努力」「誠実」「ありがとう」「思いやり」「愛」が好まれることにホッとしたという気持ちは分かる気がします。真摯な姿や他の人の気持ちを汲みとる心を良しとする人たちがいるという証をそこにみるからでしょう。
「謙虚」「自制心」「高潔」「誠実」「知性」「寛容」「上品」はどれも好ましいと感じます。
「奥ゆかしさ」「つつしみ深さ」「思いやり」も持てたならと思う言葉です。
🍁 🍁 🍁
小檜山氏が嫌いだと意識した言葉に、「傲慢」「妄想」「猜疑」「うぬぼれ」怠惰」「嫉妬」を挙げていました。
私はそのほかに「忖度」と「丁寧に」を加えたいと思います。「忖度」は「思いやり」に、「丁寧に」は「誠実」という言葉にもつながり、好ましい言葉としても使えると思っていたのですが、今はすっかり耳障りになってしまいました。