透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

開拓の村で初転び

2025-02-27 20:39:36 | 日記

雪のち晴れ。最低気温-3.4℃、最高気温1.4℃。

今日はボランティア活動とし開拓の村へ。

2組の来村者の方々と村内を歩いてきました。

1組目の方は岩見沢のご夫婦で、現在開催中の「ひな飾り」展示場へご案内することに。

村内9建造物内に展示されているひな人形の展示場のうち、8棟を見学して頂きました。

もう一方は東京から来られた方で農村群の開拓小屋(開墾小屋とも)へ向かった後、冷えてきたこともあり、囲炉裏の火入れ実施中の青山家漁家住宅で暖まってもらい、住宅街を通って食堂でお別れしました。

日差しの割には冷たい風が吹く村内でしたが、村に親しんで下さったようでホッとしています。

本日も良い方々に恵まれ、楽しいひとときを過ごすことができました。

ツルツル路面で転ばないようにと声を掛け合いながらの散策だったことを付け加えておきます。

活動を終えて村の緩やかな坂を下りる途中で転んでしまったことは想定外でした・・・・。

でも、大丈夫です。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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再び北海道開拓の村へ

2025-02-26 17:26:40 | 日記

雪時々晴れ。最低気温-0.3℃、最高気温2.8℃。

午前中、開拓の村へ足を運んできました。

開拓の村は54.2㌶、東京ドームおよそ10個分の広さがあり、4つのエリアに分かれています。市街地群、漁村群、農村群、山村群です。今日は市街地群のエリアを歩いてきました。

その中のいくつかをアップしたいと思います。

開拓使札幌本庁舎。屋根に翻っている旗に描かれている星は北極星です。北極星は北辰星とも呼ばれていたのでこの旗は北辰旗と呼ばれ、開拓使のシンボルとなっていました。赤い色は開拓者精神を表わしているそうです。燃えるような思いが込められたのでしょう。

冷たい風が吹いて、今日は元気よくはためいていたので、白地に赤い星のマークがしっかり見えました。当時の人たちがこの旗から元気をもらったように、ワタクシも元気をもらおうなどと勝手ながら思います。

市街地群の左側は馬橇のコースとなっています。

近藤染舗です。近藤染舗は旭川で最も古い染物店で、今から127年前の明治31年(1898年)に営業を始めました。

創始者は徳島県から移住してきた近藤仙蔵です。今は6代目の阿部安弘氏が旭川で東京以北で数少ない手染めでの営業を続けています。

永山からお弁当持参で神社ののぼりを受け取りに来た農家の若い衆です。

ナレーションが流れて、当時の旭川に染舗を始めたいきさつなどが詳しく語られているので、時間があれば、聴いてみるのも一興かと思います。

奥の間の違い棚の下に白っぽく見えるのはこのお店を建てた2代目滝蔵さんがたしなんでいた琵琶です。

大八車に頼まれた商品を積んで運んだそうです。提灯や唐傘など、当時の商店の様子が肌感覚で伝わってきます。

こちらは武岡商店です。今から127年前の明治31年(1898年)、武岡清吉が静内に建てたのがこの建物です。

武岡家は、旧徳島藩家老稲田邦稙に従い淡路島から静内に移住してきました。

清吉17歳の時の明治4年(1871年)、一家は来道。明治15年(1882年)から、米、酒、雑貨、荒物などを扱ってきた商家。明治34年(1901年)には郵便も取り扱うなど、この地域で重要な役割を果たしています。士族としての誇りを貫いた一族だったことが伺えます。

今日の建物は冬景色の中で、一族の矜持が前面に出ているようなたたずまいに見えました。

浄土宗の龍雲寺の鐘がりりしく見えます。

漁村群の青山家漁家住宅を遠目に眺めた後、明治大正時代の住宅群を通って札幌停車場へ戻りました。

駅舎の奥の部屋にもひな人形が展示されています。また、ゴールデンカムイの映画で実際に使用された馬橇も左側にあって存在感を発揮しています。写真には写っていないのですが・・・。

札幌停車場のホールでは山高帽や角巻、マント、わらぐつ、などの貸し出しをしています。

開拓当時の衣装やグッズを身にまとい、冬の村内を歩くといっそう味わい深い村散策になるかと思います。

(この度、取り上げた建物の名称ですが、いずれも「旧」を省きました。)

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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「かざみ鶏のごはん屋さん」へ

2025-02-25 18:06:21 | 日記

晴れ。最低気温-7.2℃、最高気温3.8℃。

馬の形のかざみ鳥が印象的です。

バイクにイルミネーションがセットされています。

昨日は午後から家人と車で10分ほどの江別市野幌若葉町にある「かざみ鶏のごはん屋さん」へ。

新年が明けたばかりの1月19日に開店とのこと。

「それは寒いときに、気合が入っていたんですね~」とワタクシ。「はい!」と笑顔の女性の店主さん。

ワタクシは「しょうがやき定食」と紅茶、そしてバニラアイスのデザートを美味しく頂くことに。

ランチにデザートまではお腹がいっぱいになり、めったにないケースなのですが、この度は義母から私たちへの誕生プレゼントだということで、お言葉に甘えました。

 

ところで、お店はリニューアルで、屋根に掲げられている馬の風見鳥は以前のものを使用しているのだそうです。

風見鶏が鳥ではなく馬というところが意外で印象深いこのお店ですが、私たちが食事をしている間、途切れなくお客さんが訪れていました。

我家の近くにこうしたお店が開店するのはうれしい事です。思えば、どのお店も開店に至るまでの思い入れはそれぞれで、お料理も美味しく、今は営業が続いていくことを願うばかりです。

今朝の風景(6時41分)

夕方の風景(17時31分)

 

穏やかな1日となりました。

明日も皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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北海道開拓の村へ

2025-02-24 19:35:31 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温-12.0℃、最高気温0.9℃。

 

来正旅館内に展示されていたひな人形です。

青山家漁家住宅

開拓小屋の内部です。冬もここで暮らしていたのかと思うと、何回も訪れている場所なのに、

しばし立ち止まってしまいました。

信濃神社

馬橇が走っています。8歳馬のオーラが奮闘していました。

今年、初めての開拓の村へ。

約2か月ぶりの村でした。

今日は市街地から漁村群の青山家漁家住宅へ向かい、そこから農村群へ。

開拓小屋まで歩き、信濃神社、有島家住宅などの住宅街を通って札幌停車場へ戻りました。

晴れて、風もなく暖かだったので、およそ1時間半の散策は清々しかったです。

途中、8歳馬のオーラが曳く馬橇がすずを鳴らしながら走ってくるところをカメラに収めることもできました。

久しぶりの開拓の村は美しい姿のままで、暖かく出迎えてくれた気がします。そう感じることができたのはなんだか有難く思えました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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大雪の日のあれこれ

2025-02-23 15:22:14 | 日記

曇り時々雪。最低気温-7.7℃、最高気温-0.9℃。

朝方は18㎝、午後からは12㎝の積雪となりました。

木々には雪の花が咲き、美しい景色を見せてくれもするのですが。

除雪におおわらわとなり、ほっと一息ついていると、また、傾きかけた日の光に雪が美しく舞っています。

また、除雪用具の出番となりそうです・・・・。

そして、本日の新北のうた暦の掲句です。

「にはたづみ」とは水溜まりをいうのだと解説にあります。

そこに雪解風が吹いて波模様が出現するのです。

「まだ冷たい雪解風に思わず身をすぼめてしまう。

北国の春の到来は、足もとのこんなところから始まる。」と解説は結ばれています。

足もとで静かに始まっている春のお仕事に、目を凝らしてみようかなと・・・・・。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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午後から野幌森林公園へ

2025-02-22 18:17:02 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温-13.0℃、最高気温-0.6℃。

2月に入ってから真冬日連続5日目です。

光の春の2月がこれをもって証明された気がします。

冷え込みは厳しいけれど、地に届けられる光は日に日に強さを増すということ。

降ったばかりの雪の白さが光を浴びて化学反応を起こし、まろやかになっているのを見抜くのはおそらく、鳥たちだったり、エゾユキウサギだったりするのでしょう。キタキツネの眼だってそれを見逃さないだろうなどと思う午後でした。

今日は午前中、美容院へ。

お店は混雑をきわめていました。でもそういうこともあると刷り込み済みだったので、週刊誌などを読み漁って過ごすことに。

美容院を出ると太陽は空の真ん中に来ていました。

その後はいつもの通りに近くの商業施設へ。

ランチは中華楼のレディースセットを。春雨担担はいつものように美味しかったです。ごはんは小ライスとはいえ、山のように見えたので半分にして頂いて正解でした。

帰りの車の中で、「1日だけ幸せでいたいなら床屋へ行け」というイギリスの諺を思い出します。この諺は続きがあり「1週間だけ幸せでいたいのなら車を買え」、「1か月だけ幸せでいたいのなら結婚すれ」、「1年だけ幸せでいたいのなら家を買え」、「1生幸せでいたいのなら正直でいることだ」と。

この類の諺はイギリス以外の国にもあるそうで、この中になにがしかの真実が潜んでいるからこそ消えることなく今に伝えられているのではないかと思うのです。

ここでいったん話を元に戻して、床屋ではなく美容院に行ったワタクシですが、今日一日だけは幸せでいられそうな気がします。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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雪降る野幌森林公園へ

2025-02-21 15:49:00 | 日記

晴れのち雪。最低気温-11.6℃、最高気温-2.1℃。

午後から野幌森林公園へ。雪が深々と降る森の中。

風もなく、まっすぐ降りてくる雪には不思議な暖かさが感じられました。

行き交う人影もなく、動いているのは雪だけのような森の中。

 

二月もあとわずかです。

 

明日も皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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岩見沢市のそば店とスキー場へ

2025-02-20 18:38:00 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温-12.6℃、最高気温-1.6℃。

朝方、道路に積もっていた雪と脇にある雪山が・・・・

9時半ころに、契約している除排雪業者さんが運び去ってくれました。おかげで、家や車庫の前がすっきりした感じです。この度も職人技といえる息の合った見事な働きぶりを見せてくれました。

午後から、岩見沢市内のお蕎麦屋さん「ゆずき」へ。

初めて入るお店で、「NEW新発売!」の「黒バラ海苔そば」に注目。

写真で見る限り、一面が黒々としていて、大丈夫かなと不安もよぎりましたが、他店にはないと思われる新メニューに引かれて注文することに。

初めて挑戦した「黒バラ海苔そば」ですが、確かに海苔の味と香りが立ち上がり、食感も良かったです。若干、味付けは濃いめに感じましたが、美味しかったです。

千歳川

この後、岩見沢市にあるグリーンランドスキー場へ。家人はスキー、ワタクシはロッジで読書でした。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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流氷が詠まれた新北のうた暦の句と

2025-02-19 17:16:10 | 日記

晴れ時々雪。最低気温-9.3℃、最高気温-0.7℃。

午後からピアノの先生のお宅へ。

昨年からショパンの「ノクターン第1番変ロ短調作品9-1」に取り組んでいます。

今日は何とか次に進むことになりました。

歩みはゆっくりですが、今は続けることが大事と心得て練習に励もうと思っているところです。

〈2016年2月23日撮 網走北浜駅の展望台から〉

オホーツク海の流氷が思い起こされた、本日の新北のうた暦の掲句です。

「厳しい風の音とともに氷を冬の海に練り込んでいるかのようだ」と解説にあります。

流氷の姿をこのように見ることもできるのかと思い、流氷の魅力をまた一つ加えて伝えられる気がしました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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網走で流氷接岸初日

2025-02-18 19:03:53 | 日記

曇り時々雪。最低気温-6.4℃、最高気温-1.3℃。

本日付の北海道新聞に「網走で接岸初日」の記事が掲載されていました。

網走地方気象台は17日、今季の「流氷接岸初日」を観測したと発表。

同気象台は同日午前10時半頃、職員が気象台の屋上から、海面の8割以上が流氷に覆われていることを肉眼で確認したとのことです。

「流氷接岸初日」の観測基準は海面の8割以上が流氷に覆われ、船舶が航行できなくなること。

今季の「流氷接岸初日」は1959年の統計開始以降、4番目に遅い接岸となり、これは平年より13日遅く、昨年より26日遅かったとのことです。

ちなみにこれまでで最も遅かったのは2016年の2月22日と記事は伝えていました。

 

スピード感が求められる今日にあって、流氷の動きは勝手気ままでおおらかでのんびりしている様子です。

流氷はロマンあふれる姿で観光に貢献し、魚の餌となるプランクトンを運んできてくれもします。それらを、黙って為しているところが魅力的だなとワタクシは思うのです。

新札幌へ。

作文サークルの先生やお仲間と言葉を交わすなどしているうちにランチタイムとなりました。

本日は頭の栄養はともかく、天丼のお昼ご飯で身体に栄養を頂いて我家へ・・・。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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市立病院も春へ

2025-02-17 16:27:33 | 日記

晴れ。 最低気温-2.7℃、最高気温2.1℃。 

義母の検診に付き添い、市立病院へ。

1階のホールの片隅にはボランティアさんのデスクとその横にひな人形が飾られています。

中庭は前回は一面真っ白だった気がするのですが、この度は雪の角が取れて丸くなり、ところどころに黒々とした地面が顔を出しています。

春が一歩ずつ近づいているのを感じました。

義母は10日前に処方された薬が効いたのか、診察の結果、症状が落ち着いていると診断され、次回の検診は1か月後です。

診察を終えた後、車椅子で中庭を見てもらいながら廊下を一回りしてきました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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春の兆しの日を

2025-02-16 16:43:03 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温-12.0℃、最高気温3.8℃。

逆さになっていました。

最高気温がプラスに転じ、風もなく暖かな日となりました。

午後から野幌森林公園へ。

車道にできた水たまりは空を映しています。

大沢口からカツラコースへ向かうところで、アカゲラを見つけました。

器用に逆さになって餌をとっている様子です。

帰りの民家の庭で何やらおしゃべりをしているようなスズメを見かけました。

暖かなのですがけっこうふっくらしています。

足元の雪が冷たいからかななどと思ってしまいました。

 

今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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網走で「流氷初日」のニュース

2025-02-15 19:30:11 | 日記

曇り時々雪。最低気温-3.4℃、最高気温3.0℃。

網走地方気象台は午前10時20分、「流氷初日」を発表したとのニュースが放映されていました。

網走の「流氷初日」は平年より24日遅く、最も遅かった1933年と比べて5日遅く、観測開始以来もっとも遅くなったとのことです。

やっと、故郷網走の沖に流氷の姿が現れ、なんだかホッとしています。

とはいえ、流氷は風の吹くまま、気の向くままなので、この後の動向が気になるところではありますが・・・。

 

ところで、「流氷初日」とは「視界外の海域から漂流してきた流氷が、視界内の海面で初めて見られた日」とのことです。        (気象庁のHPより)

そして、本日の新北のうた暦の掲歌です。

値上がりが続いているキャベツが詠まれていて、注目してしまいました。

なるほど、解説にあるように葉と葉の間に「余白をいくつも抱えている」のだと捉えると、「ずっしりと冬の無言を包みたる」という表現が絶妙です。

「切れども切れども無言」にキャベツの品格が感じられました。

「まるで哲学者と対峙しているようだ」との解説の結びに納得です。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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卓上四季から

2025-02-14 16:49:27 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温-5.8℃、最高気温-1.0℃。

本日の卓上四季に福音館書店刊の「おおきなかぶ」が取り上げられています。

1966年初版発行のこの絵本が200刷に達し、同社の「ぐりとぐら」「ねないこだれだ」に次ぐ版数とのこと。

耳になじみのある「うんとこしょ どっこいしょ」が繰り返され、なかなか抜けない大きなカブにおじいさん、おばあさん、孫、犬、猫、ネズミが加わるあの絵本。

ロシアの昔話をA・トルストイが物語として書き直した作品で、訳は内田莉莎子で画は佐藤忠良。

佐藤忠良の彫刻は以前に数度見たことがあり、当時から新聞や雑誌での評価が高かったと記憶しています。

この絵本の解釈は一般的には1人では不可能なことも皆が協力すれば可能になるというものですが、訳を担当した内田さんはそれを安易な捉え方と思っていたとのこと。

コラムではその解釈から一歩切り込んだと思われる西郷竹彦の捉え方が取り上げられているところに注目しました。

西郷竹彦は最後に加わるネズミに小さな弱い存在の大きな役割と値打ちを見ていると。

そこから40年あまり、「トランプ氏の米国に限らず、包摂や多様性への反感を見聞きする昨今である」としながら、コラムの最後は以下のように締めくくられています。

「小さな弱いものに目を向け、世代を超えて受け継がれてきた数々の本が刷りを重ねていく。それが簡単ではない時代が来るのか心配になる。」

 

コラムを読み終え、包摂や多様性を受け入れる大きな森のような寛容さがノスタルジアとして語られ始めていることに一抹の不安を感じる自分に気づきました。

おそらく、いびつになっていく世の流れを感じているのは私を含めて、ほかにも少なからずいることだろうなと・・・・・・・。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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新北のうた暦に

2025-02-13 20:03:53 | 日記

雪時々曇り。最低気温-4.7℃、最高気温0.3℃。

一時、吹雪模様となり除雪が必要な日となりました。

義母のところへ「まごころ弁当」を届ける行き帰りの風景です。

藤の木公園の雪に埋もれた滑り台も春を待っている様子。

除雪車も出動。

そして、本日の新北のうた暦の掲句です。

「いくさあるな」と思う作者は「修羅の此方の雛飾り」と詠んでいます。

解説の冒頭は2022年2月24日に起きたウクライナへの侵攻が語られ、「終戦の見通しは暗い」とあります。

また、「修羅」とは此方の雛人形を飾り付けるなどの御家事情と紐解き、「楽しみながらの修羅なら平和そのもの」と。

ふと、宮沢賢治の「みんなのほんとうのさいわい」という言葉を思い出してしまいました。

賢治の「ほんとうのさいわい」はおそらくピンポイントでこれだというものではなく、理念のように奥深く幅の広いもののように思います。

それでも、賢治が「みんなのほんとうのさいわい」を願うという時、救われた気がするのは確かです。

そんな思いに導かれていく本日の掲句でした。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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