透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

網走で流氷初日

2017-01-31 18:59:33 | 日記

雪のち晴れ。最低気温-17.9℃、最低気温-3.6℃。

ついに、私の故郷網走の流氷初日が伝えられました。

流氷はやってくれば町中に冷え込んだ空気を運び、かといって、来なければどうしたのかと気がかりなものでした。

いつ訪れるのかは風のなすまま、気の向くままで、まるで気ままな海の旅人です。

昔はさほど大切とも思われず、むしろ漁具を壊されたり、沖が氷に閉ざされるなどから厄介者扱いだったように思います。

それが、流氷に付着した植物プランクトンが春を待って一斉に増え、これを餌に動物性プランクトンも増えてオホーツクの海が豊かになるということが分かり、評価が高まったのです。

また、流氷が浮かぶ風景や流氷そのものの美しさにスポットが当たり、今は冬の観光の目玉になっています。

近年は流氷の規模が縮小したとの声も聞かれます。来ない年も過去にあったので、流氷のニュースが流れるとつい注目してしまいます。

ところで、「平年」という用語ですが「1981年から2010年までの30年間の平均値」をいうとのことです 

《用語の定義》については、網走地方気象台のホームページからです。

流氷初日

視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日

流氷接岸初日

流氷が接岸、または定着氷と接着して沿岸水路が無くなり船舶が航行できなくなった最初の日

海明け

全氷量が5割以下になり、かつ沿岸水路ができて船舶の航行が可能になった最初の日

流氷終日

視界内の海面で流氷が見られた最後の日

流氷期間

流氷初日から流氷終日までの日数

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『空が青いから白をえらんだのです』

2017-01-30 22:05:55 | 

曇りのち晴れ。最低気温-7.7 ℃、最高気温-3.3 ℃。

「空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―」 寮美千子・編 新潮文庫

平成二十三年六月一日発行・平成二十八年八月二十日 三刷 

 

「くも」

空が青いから白をえらんだのです

 

Aくんは、普段はあまりものを言わない子でした。そんなAくんが、この詩を朗読したとたん、堰を切ったように語り出したのです。

「今年でおかあさんの七回忌です。おかあさんは病院で

『つらいことがあったら、空を見て。そこにわたしがいるから』

とぼくにいってくれました。それが、最後の言葉でした。

おとうさんは、体の弱いおかあさんをいつも殴っていた。

ぼく、小さかったから、何もできなくて・・・・」

 

Aくんがそう言うと、教室の仲間たちが手を挙げ、次々に語りだしました。

「この詩を書いたことが、Aくんの親孝行やと思いました」

「Aくんのおかあさんは、まっ白でふわふわなんやと思いました」

「ぼくはおかあさんを知りません。でも、この詩を読んで、

空を見たら、ぼくもおかあさんに会えるような気がしました」

と言った子は、そのままおいおい泣きだしました。

自分の詩が、みんなに届き、心を揺さぶったことを感じたAくん。

いつにない、はればれとした表情をしていました。

 

たった一行に込められた思いの深さ。そこからつながる心の輪。

「詩」によって開かれた心の扉に、目を見開かれる思いがしました。

 

こう寮さんは書いています。

 

奈良少年刑務所には、犯罪傾向の進んでいない入所時の年齢が17歳以上26歳未満の若い世代の受刑者約700名が収容されているそうです。(この文庫本が出版された平成23年頃のデーターかと推察)

その中の「社会性涵養プログラム」5期目までの受講者の詩57編がこの本には収められています。


「社会性涵養プログラム」とは受刑者たちの更生を願い、三つの要素から構成されています。

1・SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)

2・絵画

3・童話と詩

で、

それぞれ月1回、1時間半の授業があり、月3回の授業を六か月、合計18回の授業を行うものです。受講生は10人前後。

寮美千子氏はこの3つめの授業を担当したのですね。

 

このプログラムを受ける対象となるのは、刑務所の中でも、みんなと歩調を合わせるのがむずかしく、いじめの対象になりかねない人や、極端に内気で自己表現が苦手だったり、動作がゆっくりだったり、虐待された記憶から心を閉ざしがちな人です。

最初、受講予定者に殺人、強盗、レイプなどの重罪を犯した人もいると聞いて、講師を引き受けるべきか迷った寮さん。

その寮さんの気持ちを動かしたのは教育関係を統括する教官が見せた受刑者たちの更生を願う深い愛情でした。

庭では育児放棄され、まわりにお手本になる大人もなく、学校では落ちこぼれの問題児で先生からもまともに相手をしてもらえず、かといって福祉の網の目にもかからなかった。ですから、情緒が耕されていない、荒地のままです。

寮さんの授業を最初は受け入れなかった受講者の皆さんが徐々に心を開いていく過程は、魔法がかけられたのではとさえ思ってしまいます。

内気で自信がなかったEくん、得意の魚釣りから魚に詳しいと知り、その話題を振ると積極的に説明し始め、工場でも見違えるようにしっかりし、みんなとうまくやっていけるようになったそうです。

足を広げてふんぞり返っていたO君。俳句を褒められたことをきっかけに腰掛ける姿勢まで変わっり、授業に興味を持ち、身を乗り出すようになったとか。

自傷傾向にあったKくんは妄想や空想をノートに書きつけ、心から取り出して客観化できるようになりました。すると心が落ち着き、今では仲間から人生相談を受け、答えてあげる立場になったとのことです。


寮さんは「芸術の力」「詩の力」について思いを馳せています。

目に見えて何かが大きく動くのは、彼ら自身に「詩」を書いてもらい、それを合評する段になってからだ。普段語る機会のないことや、めったに見せない心のうちを言葉にし、文字として綴り、それを声に出して、みんなの前で朗読する。

その一連の過程は、どこか神聖なものだ。仲間が朗読する詩を聞くとき、皆耳を澄まし、心を澄ます。たった数行の言葉は、ある時は百万語を費やすよりも強い言葉として、相手の胸に届いていく。届いたという実感を、彼らは合評の中で感じ取っていく。ー中略ー

出来不出来など関係ない。うまいもへたもない。「詩」のつもりで書いた言葉がそこに存在し、それをみんなで共有する「場」を持つだけで、それは本物の「詩」になり、深い交流が生まれるのだ。

大切なのは、そこだと思う。人の言葉の表面ではなく、その芯にある心に、じっと耳を傾けること。

詩が本当の力を発揮できるのは、実は本のなかではなく、そのような「場」にこそあるのではないかとさえ感じた。

 

寮さんは教官の方々の細やかな対応があったからこそ受講生が心を開き、自分の授業が好ましい結果を生んでいるのだろうと語っています。

もちろん、それはそうかもしれないのですが、やはり、寮さん自身が持つ多様な底力が教室に文学的な雰囲気を醸し出し、受講生が前向きに学ぼうとする力を引き出しているのだろうと思います。

すっかり、引用などで長くなってしまいました。最後までお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。

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季節を進めてみました

2017-01-29 22:22:58 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温6.9℃、最高気温-1.1℃。

先日読んだ「12の月たち」の絵本では、1月の月が座る特別な場所に3月や6月、9月の月が座って杖をふると季節はあっという間に変わるのです。

今は寒さの冬ですが、あともう少しで暦の上での春がやってきます。光の春、そして夏、秋へと季節は巡るのです。

白い世界の今、心の中で季節を少し進めてみることにしました。

想像の世界では自由に季節をこえて羽を広げることができます。

自由といえば、アメリカの自由の像を思い浮かべました。実物を見たわけではないのですが・・・。

この像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、フランス人の募金により、フランスで制作されて贈呈されたそうです。アメリカ合衆国の自由と民主主義の象徴であり、19世紀以来世界各地からやってくる移民にとっては新天地の象徴ともなっていと過去形にすべきでしょうか)とのことです。

像の足元にある引きちぎられた鎖と足かせは、全ての弾圧や抑圧からの解放と人類は皆自由で平等であることを象徴しているそうで、冠の7つの突起は、7つの大陸と7つの海に自由が広がるという意味をこめているとのことです。(ウキペディア参照)

アメリカ大統領が難民や移民に対して不寛容な判断を下したことを、自由の像はどのような思いで見つめているのかと思ってしまいました。

 

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一羽のスズメ

2017-01-28 21:25:57 | 日記

雪時々晴れ。最低気温-6.3℃、最高気温-4.1℃。

今日もスズメが一羽でやってきました。一羽で頑張っているとも思えるのですが・・・・。

いじめにあっているのではないかとか、両親に先立たれたのではないかなどと思ってしまうのは、きっと大きなお世話ですね。

「孤独はよいものです。自分自身と平和のうちに生き、何かなすべきしっかりしたことがあれば。」ゲーテも言っていることですし。

 

凍り付いて動かなかった窓が、昨日気温がプラスに転じたためか、開けることができました。

外気を部屋に入れつつ、小さなお客様に向けてカメラのシャッターを切り続けました。

とにかくお腹いっぱい食べて、大寒の今を乗り切ろうね、スズメさん。

久しぶりにガラス越しではないスズメの写真です。

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今日の「卓上四季」から

2017-01-27 20:43:08 | 日記

曇り時々雨。最低気温-7.6℃、最高気温4.8℃。

日本の誇りの最後の砦とも思える(個人的にですが)、研究者の良心をどうか奪わないでほしいと思いつつ、この記事を読みました。

研究の道を選ばれた方たちにはセンス・オブ・ワンダーの心を持ち続けて、すぐ役に立たなくても謎を解き明かすことに専念できる環境の中で研究を続けてほしいものだと思っています。

「背に腹はかえられぬ」のような形で追い込む、このような選択肢の在り方には情けなく呆然とする ばかりです。

 このコラムは先日から気になっていたことを数字やノーベル賞を受賞した増川俊英氏の体験や言葉を取り上げてまとめてあり、とても分かりやすく参考になりました。

 

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紋別で流氷初日

2017-01-26 20:29:00 | 日記

晴れ。最低気温-10.0℃、最高気温-1.1℃。

今日の新聞の夕刊に、紋別市が「流氷初日」を発表したとの記事が掲載されていました。

同市によると、午前9時15分頃、観測点のオホーツクタワーから肉眼で紋別沖4~5キロにある流氷を確認したとのこと。

紋別沖の流氷の観測は紋別測候所が2007年に無人化され、2008年から同市に引き継がれています。

一方、網走地方気象台は紋別への接岸初日は早ければ来週になる見込みで、平年(2月6日)より早まるとコメントしているそうです。

 

ところで、「平年」という用語ですが「1981年から2010年までの30年間の平均値」をいうとのことです

北海道新聞夕刊2017年1月26日付より

 

民放テレビより

風次第ですが流氷が網走へ向かうのも、そろそろでしょうか。気になるところです。

以下は網走地方気象台のホームページからです。

《用語の定義》

流氷初日

視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日

流氷接岸初日

流氷が接岸、または定着氷と接着して沿岸水路が無くなり船舶が航行できなくなった最初の日

海明け

全氷量が5割以下になり、かつ沿岸水路ができて船舶の航行が可能になった最初の日

流氷終日

視界内の海面で流氷が見られた最後の日

流氷期間

流氷初日から流氷終日までの日数

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雪景色

2017-01-25 19:00:39 | 日記

雪のち晴れ。最低気温-15.1℃、最高気温-5.3℃。

立春を来週に控え、日が長くなってきました。北海道は今日も真冬日となり、一面雪景色となっています。

今日も車窓から野幌森林公園大沢口付近を眺めてきました。降ったばかりの雪が目にもさやかな美しい景色を創り出していました。 

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寒さ極まる日

2017-01-24 21:13:55 | 日記

晴れ時々雪。最低気温-20.6℃、最高気温-8.5℃。

 大寒のさなか、北海道内は上川管内占冠村で今季全国最低の氷点下32.8℃を記録しました。道内で氷点下32℃を下回ったのは3年ぶり。

 正午現在、道内173観測地点のうち、82地点で今季最低気温とのこと。

 札幌管区気象台によると、正午までの最低気温は上川管内幌加内町朱鞠内で氷点下32.1℃、同管内下川町で同30.7℃と今季最低を観測。札幌市も今季最低の12.8℃。 

 この寒さで列車の車輪などが凍結するトラブルが、岩見沢駅や隣町の森林公園駅で発生し、区間快速いしかりライナーと普通列車の計9本が運休や部分運休し、1700人に影響がでたとのことです。
 

北海道新聞夕刊 2017年1月24日付

 私はというと、1昨年に生田原で氷点下29.6℃を経験しているものの0.4℃及ばず、氷点下30℃はまだ味わったことがないのです。この先、どうなることでしょう。


 夕方のNHKでは、凍るような冬景色を暖かな色合いで描いたイラストレーター・てじまともこさんによる絵画展のお知らせがありました。

 光の反射でキラキラした中にはいろいろな色が見えるそうで、そのときの感動を絵のなかに閉じ込められたらいいと思って描いているとのことです。

 加賀谷氏が手掛けられた『銀河鉄道の夜』に似た雰囲気を感じました。

 

 

 寒さが極まるこの季節、氷や雪などが清涼なきらめきを放ち、宝石のように輝きます。また、よく冷えて風のない日には空気中の水滴が凍り、小さな氷の粒となってキラキラ輝くダイヤモンド・ダストとなることもあります。

 それらは厳しさとセットになった自然からのプレゼントかもしれませんね・・・・・。

 

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「心の庭の植物図鑑」というシリーズ

2017-01-23 19:33:09 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温-9.9℃、最高気温-40℃。

ひとひねりした言葉で解説された植物図鑑にニンマリしています。小林重予さんの絵も毎回楽しみです。

ここでは図鑑の体裁を整えながらですが、既成の詩や小説の題名などの一部を置き換えて遊ぶのは昔から大好きでした。

 北海道新聞夕刊2017年1月23日

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『宮澤賢治 永訣の朝の授業 トシへの約束』

2017-01-22 15:44:00 | 

曇りのち雪。最低気温-18.0℃、最高気温-6.1℃。

宮澤賢治 『永訣の朝』の授業 トシへの約束」

(石黒秀昭著 幻冬舎 2016年11月18日 第1刷発行)

今日は『 宮澤賢治 永訣の朝の授業 トシへの約束』を読んでいます。著者の石黒秀明氏は静岡県立高校の国語教諭。

テキストについて、グループで話し合い、さらにグループ間などで意見交換をし、時に教師の助言や解説を得ながら読み解いていく授業過程が記されています。

 

本の帯にはこう綴られていました。↓

 

 


                🍁

そして、宮沢賢治の『春と修羅』から今日の日付を持つ作品をのぞいてみると・・・・。

コバルト山地

コバルト山地の氷霧(ひょうむ)の中で

あやしい朝の火が燃えてゐます

毛無森(けなしのもり)のきり跡あたりの見当(けんたう)です

たしかにせいしんてきの白い火が

水より強くどしどしどしどし燃えてゐます 


一九二二・一・二二

 

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虹の色は

2017-01-21 22:46:50 | 日記

晴れ。最低気温-14.5℃、最高気温-4.7℃。

日中、光が差し込み、鏡台の鏡の角に当たって屈折し、このような光の帯になっていました。

美しい光の帯です。虹色は寒さが極まるこの時期に明るい希望の光に見えました。

 

夕方、ラジオから虹についてのお話しが流れてきたので、ええっつと思って耳をそばだてると・・・。

虹はもともと光の帯となっているので、構成されている色の数は無限となるのですが、国によってその数はいろいろだとか。

日本で7色が一般的だと思われているのは、幼いころから虹は7色と教科書や絵本等々で言葉としてインプットされているからだというようなことを話されていました。

虹自体は同じでも見る側の捉え方で色の数は変わり、その捉え方も環境に左右されているものなのだと。

主観と客観を学ぶ国語総合の番組だったようです。

 

 

そういえば、しばらく虹を見ていなかったなと思いました。虹色は直線でではなく、空に浮かぶ半円の虹で見てみたいものです。

 

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大寒の日あれこれ

2017-01-20 20:04:46 | 日記

晴れ時々雪。最低気温-13.9℃、最高気温-2.1℃。

寒さの中、雪をかぶった餌台にやってきた一羽のスズメさん。雪の中から餌を探し当て、再び上げた顔を見るとくちばしの辺りに雪がついていました。

餌台の雪、払ってなくてごめんなさい・・・・。

今日は二十四節気の一つ、大寒です。

二十四節気とは太陽の通り道(黄道)を二十四等分し、それぞれの分割点に節気を配置し、一期を約15日に、1年を24期にわけたもので中国から伝わったものとか。

大寒は期間をもさすので、今年は今日から立春前日の2月3日までとなります。1年で最も寒いといわれるこの時期を凌げば・・・・。

私ごとですが、今日の診察の結果、2月3日にギプスが取れる見込みとなりました。いろいろな意味で節分の日までもうひと頑張りです。

病院の帰りに夕暮れを眺めてきました。

16:52 

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『賢治先生』

2017-01-19 21:52:01 | 

 雪のち晴れのち曇り。最低気温-6.9℃、最高気温-2.0℃。

少年たちを乗せた汽車は、ひたすら闇の中を疾(はし)ります・・・・・ケンタウリ祭の晩に汽車に乗ったジョヴァンナとカンパネッラ。大切な人を探す旅の途中で二人と同じ席に乗り合わせた賢治。賢治と少年たちの蒼白い銀河交流の行方は?」

との裏表紙のリード文に誘われて読み始めました。

『銀河鉄道』の舞台にはジョヴァンナとカンパネッラの他に賢治も乗り合わせています。なんとも不思議な世界が広がっていくのですが、それは賢治ワールドから長野まゆみワールドになっていく過程のようです。

(長野まゆみ著 河出書房新社 初版印刷2003年12月10日 初版発行2003年12月10日)   

長野まゆみ

東京都生まれ。女子美術大学卒業。デザイナーを経て、『少年アリス』で第25回文藝賞受賞。独自の作風で熱狂的に支持され続けている。主著に『天体議会』『新世界(全5巻)』『若葉のころ』『三日月少年の秘密』『時の旅人』他多数。

同本からの引用です。    

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車いすから・車窓から

2017-01-18 19:23:01 | 日記

雪のち曇り。最低気温-7.9℃、最高気温-2.6℃。

市内の複合施設で、生まれて初めて車いすに挑戦してきました。スーパーの中は客足が少なめだったこともあり、困り感はありませんでした。

座った姿勢なので目線がいつもより下になり、小学生低学年以下の子どもたちの目にはこんな風に映るのかもしれないと思いつつ、店内を一周りしてみました。

けっこう腕の力が要るもので、周り終える頃には汗ばむほどに。

車いすは予想より扱いやすかったのですが、一人で買い物に来るには、車の運転から始まっていくつものハードルを越えなければならないなと思いました。

帰りは国道12号線沿いにある酪農学園大学の敷地内にある白樺並木などを車窓から眺めてきました。

さらに、野幌森林公園大沢口へも車で回ってもらえ、リフレッシュすることができました。 

酪農学園大学構内の白樺並木

同構内から百年記念塔を望む

野幌森林公園大沢口 

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氷柱(つらら)

2017-01-17 20:32:02 | 日記

晴れ。最低気温-11.1℃、最高気温-1.9℃。

このところの寒暖の差で氷柱が伸びてきました。

屋根上の雪が解け出し、滴り落ちる時に凍り付くのです。自然は暖める、凍らせるを瞬時にやってのけ、時にこうした面白い造形美を生みだすのですね。

広辞苑第六版で「氷柱(つらら)」とは「雨雪などの水が軒・岩角などに滴る時、こおって棒のように垂れさがったもの。たるひ。〈季冬〉」とありました。

 記念にと写真を撮った1時間後に、大きな音を立てて氷柱はきれいさっぱり落ちてしまいました。自然はそのままであり続けるという保証もなしです。

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