透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

百合が原公園のライラックに思いを馳せて

2017-05-31 23:05:14 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温12.1℃、最高気温23.4℃。

昨日は午後から車で我家から25分の百合が原公園へ家人と出かけてきました。

夏日を記録した札幌。強い陽射しの中、百合が原公園には大勢の人が訪れていました。

緑も花も豊かな公園には電車が走っていて、時折風に乗ってガイドさんの声が聞こえてきたリもしました。

園内ではたくさんの魅力的な花々と出会ったのですが、今日はライラックをアップしようと思います。

川下公園で見つけられなかった。プレジデントリンカーンです。リンカーンといえば、奴隷解放のために闘いの先頭に立った第16代アメリカ大統領を思い浮かべます。ゲティスバークでの演説の一節が有名で、教科書に載っていたような気がします。

「人民の人民のための人民による政府」

ネットで調べたところ、「・・・・・が、地上から消えてなくならないようにすることなのである」(that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.)と続いていました。全文を日本語訳で読んでみたのですが、奥が深く感動的なものでした。


そして、ライラックつながりで、昨日の「新北のうた暦」から。



歌も解説も心に響くものでした。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緑色のシャワーを浴びながら

2017-05-30 21:49:09 | 日記

晴れ。最低気温13.3℃、最高気温24.0℃。

コンロンソウ

大沢口

 ヤブニンジン

ダイコンソウ

クルマバソウ

ホウチャクソウ

マイヅルソウ

ユキザサ

ズダヤクシュ「喘息(信州方言ずだ)薬種」

ギンラン

 

久しぶりに野幌森林公園エゾユズリハコースから大沢コースを歩いてきました。  

緑にすっぽり包まれた森には、エゾハルゼミの大合唱や、鳥たちのさえずりが響き渡っていました。 

道の傍らを飾る役者は静かに交代し、コンロンソウやマイヅルソウ、クルマバソウ、ズダヤクシュ、ユキザサ、ホウチャクソウなどの花が咲いていました。

光の粒子が緑色のシャワーとなって降りそそぐ森。

その中で毎年繰り返されるなにげない自然界の営みが、どんなに私たちの心を安らげてくれているのかを今日もまたしみじみ感じながらの散歩となりました。

            🍁   🍁   🍁

ピュアな自然に接することは、いつわりの世界を見せられ続けて倦んだ心に何よりの処方箋になるのかもしれません。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川下公園のライラック

2017-05-29 22:21:09 | 日記

 晴れ。最低気温8.9℃、最高気温24.7℃。

午後から、厚別川流域にある川下公園に出かけました。我が家から車で約15分の白石にある目的地へ。公園は広々としていて、その一角にライラックの森がありました。

公園は約200種、1700本のライラックを擁しているそうで、美しい花が咲き匂う会場にはリラ色の風がゆるやかに流れていました。

アルパ

スイートハート

プレジデントグレヴィ

ロマンス

アモール

センセイション


「ロマンス」や「センセイション」などの名称と花の姿とを見比べるのも楽しいことでした。

どの花も色や形は微妙に異なり、それぞれに美しかったのですが、「アルパ」「アモール」「プレジデントグレヴィ」など、特に印象に残ったいくつかを今日の記念にアップすることにしました。

花を見ていると心が落ち着き、優しくなれるような気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奈良少年刑務所 ホテルに」の記事

2017-05-28 20:47:06 | 日記

曇り時々雨時々晴れ。最低気温9.3℃、最高気温13.7℃。

 昨日(2017年5月27日)の北海道新聞夕刊に掲載されていた記事です。

以前、読んだ寮美千子氏の著書『空が青いから白をえらんだのです』の舞台となった奈良少年刑務所のことが取り上げられていました。

2016年度末に閉鎖された後、2017年2月に重要文化財に指定されたのですね。

写真で見ただけですが、刑務所とは思われない瀟洒な建物に、驚いたものです。

網走生まれの私は刑務所と言えば、赤煉瓦造りの塀に囲まれた網走刑務所を思い浮かべてしまうのですが、それは現在、監獄博物館として網走の観光スポットとなっています。

話がそれてしまいましたが、奈良少年刑務所がホテルに生まれ変わるというのですから、心底驚いてしまいました。頭を柔軟にすると、こうした発想が生まれるのですね。

それだけ、この建物には魅力があったとも思われます。

明治政府が監獄の国際標準化を目指して建設した「五大監獄」の一つで、唯一現存しているものとか。

この時期の建物は北海道内でも駅舎や官公庁舎などをはじめとして魅力的な味わい深い建物が多いと感じます。建築家の才能と手腕が発揮される時代だったのかとも思いました。

優れた建物が使用目的を変えながら使われ続けることで、建物自体が衰退から守られるという利点があるかと思います。

茨木のり子氏の詩「廃屋」に「棲まなくなると/家は/たちまちに蚕食される/何者かの手によって/待ってました!とばかりに中略ー人が/家に/棲む/それは絶えず何者かと/果敢に闘っていることかもしれぬ」とあるように。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の日に水のことなど

2017-05-27 22:30:04 | 日記

雨。最低気温11.4℃、最高気温16.3℃。

朝からの雨は、午後から音をたてるほどの強い降りとなってきました。

その中をやってきたスズメさんはびしょぬれになっています。「雨が降ろうと、食事を取らなきゃ生きていけませんからね!」とこのスズメさんは軽く言うのでしょうね、きっと。

水や食事が当たり前のように取れることが、生きる上でまずは保証されなければならないことでしょう。けれども、それは災禍や資源の枯渇でいつまでも続くものではないのです。


昨日の北海道新聞には、それらのことが数値で示された記事が掲載されていて、納得させられました。元北大総長の丹保憲仁氏の「私のなかの歴史」というコラムの最終章です。

 

丹保憲仁氏は化石燃料も地下資源もなくなりかけた2050年には、全く違う社会が現れ、近代社会は終わりを告げると予測しています。

以下にまとめてみました。

それは人類が経験したことのない状況で、多分、人々はそんなに速く動かず、、そんなに遠くまで行かず、自立しつつ分散して何とか皆で支え合う分散自立社会となるだろうと。 

 

ちょうど中世の姿と似ていて、物資は閉ざされた中で回るようになるが、情報は世界に開かれているだろう。

人類は水と食料なしでは生きていけず、また、地球上の生物多様性をなくしても存在できない。

日本の国土は水資源が豊かだと思われがちだが、日本の水で生産可能な食料は必要量の4割。今は輸入で間に合わせている

 

仮に日本が農業を頑張っても、水量の限界から自給率は60%に届かない。人口が7000万人まで減ったときにバランスが取れるくらいだ。世界レベルで水も食料もなくなったとき、隣国の中国がどうなるかが一番心配であり、東京やニューヨークなどの大都会がどうなっているのかも分からない。

 

札幌市は区の単位をずっと小さくして、それぞれ独立して維持させる道があるかもしれない。地方は、水システムと同様に、必要な基盤を分散自立化することで生き残れるのではと。

 

氏は水道環境区(圏)という考え方を提案している。世界共通の基準になる「11日飲料水50ℓ」だけは、きれいな自然から確保し、川の水は生態系保全のためにできるだけ残す。日常生活用水は井戸水の非飲用水を使い、使い終わった水は環境湖をつくって、そこにためる。この水を浄化して、「中道水」として何度でも都市の中で使いまわす。

小規模な分散自立型の水処理システムには、水処理膜という新技術が使えるという。

 

2050年には化石燃料も地下資源もなくなりかけるので、全く違う社会となるだろうという設定のもとに展開される考え方に一つ一つなるほどと思いながら読み終えました。

読後、不思議に不安はなく、逆に知恵を絞って助け合えば、生き残る道が開けるような気がしたのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野幌森林公園ふれあいコースへ

2017-05-26 22:26:21 | 日記

晴れ。最低気温7.3℃、最高気温25.0℃。

18:41

18:42

久しぶりに野幌森林公園ふれあいコースを散歩してきました。

緑が濃さを増し、空には美しい雲が広がっていました。

五月もあとわずか・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旭川市博物館で

2017-05-25 23:06:15 | 日記

晴れ。最低気温9.1℃、最高気温19.1℃。

昨日は旭川市博物館へ足を運びました。

旭川駅からクリスタル橋を渡り、大雪クリスタルホール内に博物館があります。

「アイヌの歴史と文化に出会う」という展示を興味深く見てきました。

 

二階を一周すると疲れが取れた気分になれたのはなぜだったのでしょう。

「癒された」という言葉が頭に浮かびました。自然をうやまい、自然とのバランスを大切にした生活や考え方が漠然とした未来に途方に暮れている今の処方箋になっていたのかと思いました。

この言葉がとても心に響きました。足元がおぼつかない現代の暮らしは常に不安がつきまとうのですが、アイヌの方々のこうした暮らしぶりは納得できる無理のないものと感じました。

先住の民(たみ)アイヌの方々の暮らしぶりやその精神性には共感することが多く、強く惹かれる思いがしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生田原から江別までの風景あれこれ

2017-05-24 22:17:51 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温9.3℃、最高気温17.6℃。

江別の借家から旭川を経由して午後7時頃、江別へ。

緑の世界が次々に車窓に広がり、五月の爽やかさを感じながらの帰途となりました。

北海道の美しさが際立つこの季節のひとこまを、記憶にとどめておきたいと思い幾葉かの写真をアップしようと思います。

白滝付近

奥白滝付近

 当麻町

水田に水が入り苗が植えられた田は、黄色の菜の花で彩られていました。

美しいこの景色に、思わず、車を止めて見入ってしまいました。

雪の美術館 (旭川市南ヶ丘3丁目1-1)

国道12号線沿いの高台にその建物はあり、西洋のお城のような姿はひときわ目を引きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生田原の野の花

2017-05-23 20:13:11 | 日記

雨のち晴れ。最低気温10.4℃、最高気温15.7℃。

カキドオシ

オオアマドコロ

(オオバナかシロバナかの)エンレイソウとニリンソウ

クサノオウ

生田原は目に見えるほどに日々緑が濃くなり、すっぽり緑に包まれてきました。

野の花も次々に咲き始め、この季節を清楚に彩っています。

この度は21日から明日までの滞在予定で、連日、病院へ足を運んでいました。

義父はリハビリの一環として、歩行器を使って歩く練習を始めたようで、昨日、約束していた上靴を届けてきました。

今日のリハビリはこれからだったようです。冷えた好物のサイダーを二口飲んだあと、少し話しをし、疲れたからとベッドを倒して横になりました。

義母が夏負けしやすい義父を心配していたのですが、去年の夏も元気がなかったことを思い出しました。今年の夏の暑さが気になるところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生田原の河川敷を歩く

2017-05-22 21:27:37 | 日記

雨のち晴れ時々曇り。最低気温12.0℃、最高気温16.0℃。

信盛橋から北見方面を望む

信盛橋から中央橋を望む

平和橋から中央橋を望む

平和橋から北見方面を望む

歌句碑ロード

歌句碑ロード

生田原は山に囲まれていることもあり、緑の季節はどこも美しく、川の水も澄んでいます。

また、当地の水道水は地下水を利用しているので、夏でも冷たくおいしいのですが、これも自然に恵まれているからと言えるでしょう

この水で淹れたコーヒーはおいしい!です。

やはり、水が良いのは有難いことですね。これも自然の恩恵かと思います。

         🍁    🍁    🍁

今日は朝から雨だったのですが、午後から晴れ間が広がり、河川敷沿いの散策路を歩いてきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生田原の夕暮れとタンポポ

2017-05-21 20:28:27 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温8.3℃、最高気温21.0℃。

江別を10時半頃発ち、途中、遠軽の病院に義父を見舞った後、午後3時頃、生田原の借家へやってまいりました。

夕食後、散歩に出かけたのですが、生田原もずいぶん緑が美しくなっていました。

日没時間も遅くなり、18時過ぎなのに太陽がまだ明るい光を放っていて、川面を薄紅に染めていました。

川原のタンポポはもう綿毛になっていて、一つの宇宙を形作っているようです。

前回来た時から10日ほどの間に、季節がまた進んだのだと感じました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《「あなたの街のコウモリの森」野幌森林公園》へ

2017-05-20 22:38:28 | 日記

晴れ。最低気温11.6℃、最高気温24.5℃。

 

 

ふれあいコースを歩いて北海道博物館へ向かいます。

北海道博物館 裏側 16:33


北海道博物館第8回企画テーマ展の関連イベントの一つ、自然観察会へ参加してきました。

《「あなたの街のコウモリの森」野幌森林公園》と題して、講師は動物写真家の中島宏章氏。

先ずは17時から10分の休憩をはさんで19時頃まで、コウモリについて、プレゼンテーションソフトを用いてのお話しがありました。

おどろいたのは約1時間50分を小学生の中高学年と思われる10名ほどの子どもたちが、親御さんと一緒に静かに聞いていたことです。大学の講義でも1時間30分のところをです。

講義内容が良かったのかもしれませんが、あの子どもたちは偉かったなーと思い、かれらの将来がなんだか楽しみになりました。まことに主観的ですが。

さて、日没時間の19時を過ぎたころ、館を出て徒歩3分ほどの野幌森林公園に移動しました。コウモリが飛ぶのをみようと30分ほど観察を続けたのですが、結局一羽も現れませんでした。

19:04

自然はこちらの都合に合わせて動くわけではなく、この度はこれで解散となったのですが、これもまた貴重な経験となりました。

だいたい、夜の森をを大勢で見に行くなどという経験はめったにできるものではなく、コウモリはともかくとして私にとってはわくわくするものでした。

コウモリが身近に感じられるようになったのですが、その辺りはまたの機会に書きたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野幌森林公園の緑いろのエンレイソウ

2017-05-19 22:31:35 | 日記

晴れ。最低気温5.1℃、最高気温23.0℃。

初夏の陽気に誘われて、野幌森林公園へ出かけました。

大沢口付近で出会った方から教えて頂いたのは額片が緑色のエンレイソウでした。

このような異種の存在が、種を後世に残すための裏技かもしれないし、はたまた、環境が良きにつけ悪しきにつけ変わりつつあるサインなのかもしれないなどと思いました。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅咲きの桜咲く日に

2017-05-18 20:54:58 | 日記

晴れ。最低気温8.0℃、最高気温23.3℃。

我家の桜が今年も花を咲かせました。もともと遅咲きの品種だったので、他の桜が散り終えた頃が出番でした。

隣の敷地に伸びた枝は切ることになり、かわいそうなこの桜はこちらを向いてお辞儀をしているようになってしまいました。

一昨年には病気になり、枯れかかったこちら側の太い枝をばっさり切ることになり、曲がっていた幹が伸びて起立の姿勢になったものの、さみしい枝ぶりになってしまいました。

それでも、こうして花を咲かせるけなげさに、心がちくりと痛むのです。もっと広いところならば、大きくのびのび育って、美しい花を思い切り咲かせることができたかもしれないと思うので・・・。

  

 今日の「新 北のうた暦」は桜の咲く時節に急に冷え込む「花冷え」を織り込んだ句が取り上げられていました。

当地ではライラック(リラ)の咲く頃(5月中旬から6月初旬)に冷え込むことを「リラ冷え」と称しています。

この頃に運動会が催されることが多かったのですが、体の底から冷える感じで、ダウンを羽織っても震えが止まらなかったことを思い出しました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新緑の野幌森林公園

2017-05-17 21:27:38 | 日記

晴れ。最低気温7.5℃、最高気温19.6℃。

爽やかな陽光の中で新緑が輝いていました。

厳しい冬の季節をじっと耐え、太陽の光をむさぼるように過ごした半年以上に及ぶ日々があってこそのエネルギーのきらめきです。

森の中ではあらゆる緑が光の中で生まれ続けるのでしょうが、この身が捉えうるほんの一部の緑のグラデーションにも心が躍ります。

特にこの時期の森は、毎日がその時限りの台本のない舞台を見ているようで、刺激的で、新鮮に思えます。

この美しい森にカメラを持って出かけるのがささやかな楽しみなのですが、そのようなことまでも罪に問われてしまいそうな流れに、危うさを感じないではいられません。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする