透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

『日の名残り』を読む

2018-06-30 21:21:33 | 

曇りのち晴れ。最低気温18.6℃、最高気温27.3℃。

いよいよ六月も今日でおしまいです。

カズオ・イシグロ著の『日の名残り』を朝から晩までかかって、読み終えたところです。

イギリスの古き良き時代を謹厳な老執事が回想する形で綴られていました。

女中頭との淡い恋模様やイギリスの田園風景などが時代背景と共に織り込まれ、いぶし銀のように深い味わいが感じられる作品でした。

余韻に浸っていた時、空が淡い桃色に染まっているのを見つけ、近くの公園まで歩いてきました。

まるで日の名残りのような六月最後の夕暮れの空。

眼にも心にもしっかり映し取ろうと思いました。

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梅雨のような日々

2018-06-29 19:51:05 | 日記

雨のち曇り。最低気温16.5℃、最高気温21.1℃。

朝から降り続いていた雨が午後から傘を差さなくても良いくらいになり、夕方、野幌森林公園を散歩してきました。

まるで梅雨のように、六月の第二週のころから、雨か曇りの日が続いています。

おりしも、関東甲信越地方では梅雨明け宣言が出たとメディアは報道していました。

気象庁は29日、関東甲信越地方が梅雨明けしたとみられると発表した。記録が残る1951年以降、同地方では最も早い梅雨明けで、6月は初めて。これまでで最も早かったのは2001年の7月1日だった。昨年より7日早く、平年より22日早い。

朝日新聞デジタルより

明日で六月が終わりです。パッとしなかった印象の六月となっていますが、明日はぐずついた天候になろうとも、心爽やかに過ごして六月を見送りたいものです。

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イーハトーブセンターだより第129号他が届く

2018-06-28 20:37:59 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温15.3℃、最高気温22.8℃。

イーハトーブセンターだより第129号、2018年度理事選挙の実施について(通知)、2018年度理事選挙候補者名簿、上の写真のチラシ3種が届きました。

チラシは3種とも、見ているだけでイーハトーブの世界へ誘われる感じがしました。

この度も宮沢賢治学会イーハトーブセンター事務局及び、関係者の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

 

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涼し気な色合いの花々を

2018-06-27 19:37:22 | 日記

雨時々曇り。最低気温13.8℃、最高気温18.7℃。

庭の都忘れは盛りの時を過ぎ、淡い色合いの桔梗が最盛期を迎えています。

バス通りをラベンダーの花が飾っていました。100m以上は続くラベンダーの一群は遠目で見るとぼーっと紫色の霞みがかかったようで風情があります。

 

夏至も過ぎ、夏本番を迎えようとしているこの時期でも、ストーブが外せない当地。

それでも、時節を察知して花が次々咲きだします。咲く花の移り変わりで時の経つのを感じる今日この頃です。

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自分にフェイントをかけてみる

2018-06-26 20:07:21 | 日記

晴れのち曇り時々雨。最低気温7.9℃、最高気温19.8℃。

倒れた老木は次の命をしっかり育てていました。森には生き方のお手本がいっぱいです。

夕方近く、雨がぽつぽつ降り始めたにも拘わらず、傘もささずに散歩に出かけました。

一種の賭けにでたのです。もっと降るかもしれない状況ではあったのですが、自分の勘に従いました。

無謀、といえるかもしれませんが、少しリスクを背負うような気分でもあったのです。

歩きだして間もなく雨は止み、散歩の間、降り出すことはありませんでした。

見通しを持って行動することに慣れすぎた身に、少しだけ、フェイントをかけてみたのです。結果、自分の勘が当たったようで、何だか嬉しい散歩となりました。

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〈ちゃちゃワールド〉館に義父のバードカービングが展示される

2018-06-25 20:23:28 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温11.7℃、最高気温17.8℃。

〈ちゃちゃワールド〉館

 

遠軽町生田原にある〈ちゃちゃワールド〉館に義父のバードカービングの作品の一部が展示されているので見てきました。

義父がパーキンソン病を患う前に没頭していたものです。手先の器用さが十二分に発揮されている作品だと思いました。

 

      🍁           🍁          🍁

ちゃちゃワールド〉館について、一般社団法人えんがる町観光協会のサイトより

 

世界約40カ国の木のおもちゃを集めたミュージアム。
からくりおもちゃ・あやつりおもちゃ・くるみ割り人形など大小1万点もの木のおもちゃを展示・収蔵しています。また、1階ホールにはクリオネの水槽を設置。1年中、可愛らしいクリオネをご覧いただけます。また、併設している藤城清治影絵コロポックル影絵美術館には、影絵の巨匠藤城清治氏が2年の歳月をかけて制作した世界最大級の「光彩陸離」を展示しています。
子どもはもちろん大人も童心にかえって楽しめるコーナーです。

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第33回サロマ湖100Kmウルトラマラソンの応援へ

2018-06-24 17:41:56 | 日記

 午前4時半頃

42.5㎞ 湧別アイランドユー付近

今日は家人がマラソン大会へ出場するというので、そのサポートをするために会場となる湧別町へ向かいました。

午前5時、選手の皆さんは元気にスタートしました。が、50Km頃にはかなりくたびれた様相になってきます。それはそうです。42・195㎞のマラソンの距離を超えているのですから。

家人は55㎞付近で、太腿のケイレンがひどく、無念のリタイアとなりました。残念そうでしたが、やむを得なかったと思います。

 

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この空の向こうに

2018-06-23 06:42:38 | 日記

晴れ。

5:30

北海道新聞日刊紙

朝早く目覚めたので表にでてみると、青空に白い雲がゆったりと何のくったくもなさそうに浮かんでいた。

空をのんびり見上げられるのも、実は稀なことでありがたいことだと、今日の卓上四季を読んで思った。

時空を超えて、八月六日、九日、十五日という日を忘れず、また、今日という日にこの空の向こうで何があったのかを心に刻みたいと強く思った。

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エゾヤマザクラの実がなる頃

2018-06-22 22:44:07 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温12.6℃、最高気温23.1℃。

桜が満開だった頃から、時は流れていたのだと桜の実をみて思いました。

しっかり実をつけて、子孫をのこそうとしている桜。

地に足をつけて過ごしていたのかどうかを桜の葉の間から見える実を見上げながら、ふと振り返ってみました。

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夏至の日の北海道開拓の村

2018-06-21 21:20:27 | 日記

曇りのち雨。最低気温13.6℃、最高気温18.2℃。

北海道開拓の村のエントランス前庭をシロツメクサの群落が飾っていました。

村内の市街群ではニセアカシアが美しい花を咲かせ、辺り一面は良い香りに包まれていました。この並木道に降り積もるニセアカシアの白い花びら。

馬車鉄道が並木道を走ります。

午後の開拓の村にいっとき明るい日が射して、今日が夏至の日だったことを思い出させてくれました。

札幌の日の出は3時55分、日の入りは19時18分。

一年で一番日が長い夏至の日の開拓の村の姿です。

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野幌森林公園の花々など

2018-06-20 19:37:43 | 日記

曇り時々雨。最低気温14.6℃、最高気温21.7℃。

百年記念塔前の草原

 シロツメクサ

ハクウンボクの花(フキの葉の上の白い花びら)

コウリンタンポポ

コケイラン

サイハイラン

蝶 名前は?

ズダヤクシュ 

ダイコンソウ

百年記念塔から大沢口への道

昨日の午前中に散歩に出た時に見つけた花や蝶、シロツメクサの群落などです。

六月の八日頃から気温が20℃に届かない日が続いたのですが、昨日から最高気温が20℃を超えました。

この時期に咲く花を忘れないために記念にアップすることにします。ズダヤクシュやコケイランは昨年見ることができなかった気がしてます。

ハクウンボクの花は毎年咲くわけではないそうで、今年はあちこちでこの花が落ちているのを見ました。見上げても花が咲いているのを見つけられなかったのは、高いところで咲いていたからのようです。

百年記念塔付近はいつのまにかシロツメクサが群落をなしていました。まるで、賢治の「ポラーノの広場」という作品の舞台のようだと思いました。とっぷり日が暮れた野原に、「小さな円いぼんぼりのやうな白いつめくさの花」に灯りがともると賢治は書いています。

シロツメクサの群落を渡ってくる涼し気な風に吹かれていると、賢治ワールドに引き込まれてそうで、それも悪くないなと思ったのでした。

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「イーハトーブセンターだより第128号」他が届く

2018-06-19 15:49:25 | 日記

 曇りのち晴れ。最低気温13.9℃、最高気温21.3℃。

昨日、宮沢賢治学会イーハトーブセンターから会報第128号が届きました。

関係者の皆様、お忙しい中、ありがとうございます。

夏の花巻も魅力的だろうなと想像してしまいます。夏の夜空を花巻で見たいものです。

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野幌森林公園にて夏を松の実と

2018-06-18 18:54:23 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温9.9 ℃、最高気温17.1℃。

森林公園が青々としているのを見ると、今は夏と思うのだけれど、気温は20℃に届かず、風も吹き渡っていたのでとても爽やかだった。

北海道の夏は半袖を着るのは数日でノースリーブを着たくなるほど暑くなることはめったにないのだ。個人差があるのだが・・・・。

ふれあいコースで見た松の実は淡いグリーンで端正な造りをしていた。よく見ると、バラの花びらの配置によく似ている。これは、今日の発見?かと。

この松の実の色が変わる頃まで、あと何か月あるのだろうなどと思った。

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「第一回夕焼けまらそん」へ

2018-06-17 22:25:04 | 日記

晴れのち雨。最低気温9.4℃、最高気温13.4℃。

昨日の夕方、家人がエントリーしていた「第一回 夕焼けまらそん」へ出かけてきました。

リレハンメル冬季五輪ノルディックスキー複合団体金メダリストの阿部雅司さんをゲストランナーに迎え、約380名ほどが参加して、家族的な雰囲気の中で大会は進められました。

この時期、北海道開拓の村は通常17時で閉まるのですが、大会終了は18時50分頃だったので、普段見られない夕暮れの時間帯を過ごすことになりました。

主催の一般財団法人北海道歴史文化財団の方が挨拶の中で話されていたように、野外博物館内でのマラソン大会は全国的にも初の試みであり、珍しいことのようです。

北海道命名150年を迎える本年、初夏の夕暮れの中に佇む開拓当時の街並みや漁村風景、農村風景を目にしながら走るという発想はロマンを感じさせる素晴らしいアイデアだと感心しました。

いつもはひっそりしているであろう、夕暮れ時の「北海道開拓の村」はランナーやその家族、スタッフの皆さんで大賑わいでした。

幼児から大人まで、車椅子の方からスペシャルオリンピック関係者の皆さんなど障がいを抱えた方たちも参加できるメニューが用意されていたことも本大会をより意義深いものにしていたと思います。

1.5㎞のファンランの競技には車椅子の方が2名参加していて、その中の一人は初めてのマラソン経験だとのことでした。もう一人の方は他のところで1㎞を走ったことがあるとサポーターの方が話してくれました。

家人は5Kを完走。

最初から最後までこの大会を盛り上げてくれていたのが、ゲストの阿部雅司さんです。どの競技にも一緒に走り、声掛けをしていました。リレハンメルオリンピックで優勝した際の金メダルは誰でも自由に手に取って見られるようにと机の上に置いてありました。飾らない暖かな人柄がにじみ出ていて、競技者として人間として素晴らしい方だと思った次第です。

「第一回 夕暮れまらそん」は、チップ活用など大きなマラソン大会にも負けない計測システム導入に加え、暖かな雰囲気に包まれつつ無事に終了したのでした。

 

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野幌森林公園・昭和のカツラと蝶

2018-06-16 22:13:37 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温9.7℃、最高気温17.8℃。

野幌森林公園は、札幌市・江別市・北広島市の3市にまたがる野幌丘陵に位置しています。面積は2053ha。1968年(昭和43年)に北海道百年を記念して道立自然公園に指定されました。

 この森林は、もともとは御料林の一つ。ところが、1892年(明治25年)、御料林から北海道庁に払い下げる計画が持ち上がり、これに異を唱えたのが、北越殖民社の実質的な代表だった関谷孫左衛門とのことです。

1899年(明治32年)には、広大な御料林は分割され、市町村に基本財産として払い下げられ、農地に変えられていきました。

そのような動きの中でも孫左衛門は諦めず、広島から入植した集団の代表者である和田郁次郎や屯田兵村の関係者と協力して森を残す運動を展開しました。この運動が功を奏し、1908年(明治41年)、3400haが林業試験場に指定され、入植地とならずに済みました。その後、第二次世界大戦後、一時、戦後開拓者の鍬が入りますが、1968年(昭和43年)に北海道百年を記念して道立自然公園に指定されることになりました。2053haの面積を確保できたのです。

 

心ある先人たちの行動により、開拓から免れることができた野幌森林公園。大都市近郊ながらまとまった面積の森林が残され、水資源が保障され、また、様々な動植物を観察したり、鑑賞できる環境が残されました。

開拓があったからこその今と開拓されなかったからこその今が、どちらも今の生活を支えているのだと思うと、少し複雑な気がしています。

北海道公式ウェブサイト(最終更新日:2016年9月07日)および開拓の村学芸員さんによる資料参照。

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