シジミチョウ科 トラフシジミ
管理道を歩いていたら、道に止まっていて踏みつぶしそうになってビックリしました。なぜか飛び立たずに歩いています。よく見ると光の加減なのか翅裏が金色に光って見えました。「ウラギンシジミじゃなくてウラキンシジミか~??」なんて・・・調べてみるとトラフシジミ夏型でした。春早く羽化した個体は翅の外側の縞が白いんだそうです。それが虎の模様の虎斑(とらふ)に似ているところからの命名です。この個体は白くなくて薄茶色で、夏型となります。
翅を開くと黒っぽい色!翅を開いたり閉じたりしながらずっと歩いているんです。
ところが、何回か開閉していたら偶然にも光がいい方向からあたり、突然青く光り出しました。見事な構造色でした!「裏が金色で表が青く光ってる」なんて・・・参りました!と這いつくばって写真を撮りました(笑)翅表が金色に見えたのは偶然かもしれませんが、翅裏の輝くような色は構造色と呼ばれ、カワセミとかタマムシとかたくさんの生物に見られます。これらの生物の構造色は色素を持っているわけではなくて微細な構造が光に影響を及ぼして現れるのです。トラフシジミの翅にたくさん付いている鱗粉が起こしたものなんですね!