ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

歌い出し

2013-12-07 08:05:19 | 合唱

合唱の出だしは、プロでも緊張しているようです。

一つのパートだけが出る時もありますが、「p」あるいは「pp」で4声が出る場合は、特に緊張を強いられます。

この、出だしでその合唱団の評価がほぼ決まるからです。

「pp」の場合は、当然、一斉に発声するわけですが、「p」や「mf」になりがちの上、弱々しくなったり、ピッチがあわなかったり、出だしがばらついたり、が目立ってしまいます。

 某、指導者が、二通りの息の使い方があると、仰っていました。

 

表記すると、

1.「(a)Aー」

2.「()Aー」

 

1のタイプでは、発声するまえに、息を出し始めます。

喉を開いておくという指導者もいました。そして、第一声になります。

2のタイプでは、いきなり、発声するものです。

こういう場合は、「pp」が大きくなりやすいので、特に留意しなければなりません。

図1の場合は、「Aーー」「Miーーーーn」と、の次は、「,(カンマ)」がありませんから、続いて「Pridi-te」の後で「,(カンマ)」になります。

図2は「Богородице Дево」まで「p」で一息、次は「,(カンマ)」 なので、切ります。そのあとは「f」になります。「p」を引きずって「mf」あたりに

なりやすいので、これも留意点になります。

 

  S・ラフマニノフ 「晩禱 (ALL NIGHT VIGIL Op37)」 より

*「2.БогородицеДево」の表記になっていますが、「2.」ではなく「6.」です。