「合唱言葉」は次に大切な要素となる。
音符がきちんと取れても、言葉がついて、表情がより豊かになる。
合唱言葉は、国、時代、地域でも違い、さらに、話言葉とも異なっています。
言葉の背景、言葉の意味、言葉のニュアンス等々でさらに、変わってきます。
「死んだ男の残したものは」を練習しているときに「1番を聞いたら、2番は聞きたくないなぁ」と
その時の指導者に言われたことがありました。
あまりに、暗くて聞こうと思えないとの言葉に、暗さを少し省くようにしました。
日本語は、メリハリがなくなりやすいから、アクセントに注意する必要です。
また、どの言語の時もそうらしいが、会話と歌詞では変える必要があります。
よく言われる言葉では「はな」、「あな」にならないように。
「ふりむいて」が「うりむいて」にならないように、意識しましょう。
これは、外国語も同じで、以前イタリア語の歌詞の時に、イタリア人に発音の仕方を教わったことがある。はじめは、歌詞読みをし、次に皆で歌って聞いていただくというのをしました。
すると、ニュアンスが違ったり、違う歌詞に聞こえたりすることがあって、歌詞としての発音に変えたことがあったのです。
また、日本語の時は、日本人テナーのプロに、歌う日本語の指導をしてもらったことがありました。
言葉は、字面だけでは判断できません。
言葉に潜む、要素をしっかりと、現すことができて、人の心にしみていけるものになると思います。
音取りの時に、日本語の場合、音符読みでなく、歌詞で読むことを、良しとしている指導を以前は、よく目にしました。
歌詞に気を取られて勝手に判断すると、音符の位置や形がおざなりになりやすいので合唱言葉は音符とセットで覚えましょう。