かつて、大鵬という名力士がいた。
相撲のことを、ほとんど知らなかったとき、雑誌の付録だったかで、修業時代から横綱になるまでの、漫画本を見たことがある。
大鵬に興味を持ち、大相撲ダイジェストを見るようになり、力士の名前を覚えたことがあった。
いつしか、大鵬が引退。ウルフと呼ばれた千代の富士が涙交じりに「引退」を声明。
そのころから、大相撲への興味を失っていった。
時折、大相撲ダイジェストの放映をみることはあったが、知らない名前ばかりになり、熱もさめ、よからぬ、ニュースも時折耳にする
ようにもなりいつしか、ダイジェストからも遠ざかった。
オリンピックもしかりだけれど、スポーツとしてみていると面白くもあるが、周りにうずまく混沌さが、嫌気になって遠ざかってしまう。
最近では場所での空席が目立っていると聞く。
国技の名に恥じない相撲であって欲しいと思う。
大相撲は死んだ
「過去のあやまち」を認めない人たち
中澤潔
宝島社新書