「訪中冷え込み、訪日は最多 「政治」で揺れる日中の観光」というニュースがあった。
首相が靖国神社の参拝したことによりキャンセルが増え影響がでているとのこと。
先の首相の時も、水面下で相当な影響があったと聞く。
今回も、様々な影響がある。
先の戦争で、日本がアジア諸国にしてきたこと、日本が大戦に参加してきた経緯。
本当の所は、どうなのか、いまだに、はっきりわからない。
「なかった」と言い切る人もいるし、「罪は深い」と言う人もいる。
どちらにしても、こういう状態の国々があるということ。
他国は、「あった」と言い切っていることに、対して逆なでをするような行為は、慎むべきではないかと思う。
先の戦争の犠牲となった者への鎮魂、哀悼であるならば、他国もこうした、態度はとらないだろうと思う。
「靖国」だから、問題になる。
「靖国」はかつての日本の軍国主義、かつての侵略の象徴だから。
自分自身、高校生頃は一度は、靖国へお参りに行きたいと考えていた。
その後、負の侵略のことを知り、731部隊のことを知り、慰安婦問題を知った時、靖国への魅力が失せた。
日本が行ったかもしれない凄惨な行為を思い起こさせるものとしての靖国となったために、鳥居をくぐることは、
望まなくなった。
かつての「戦争犠牲となった魂への祈りとして参拝する」というようなことを先の元首相は言っていたようだが、そんなことを
考えていることが、日本国の代表者と言っていることに、日本の姿勢への失望さえ感じたものだった。
今回の首相の靖国参拝が、はたしてどの程度の意思のもとでおこなっているものかは、計り知れない。
しかし隣国同士の国と国との関係をよくしたいと思うのであったら、隣国が嫌がることを、堂々とするのは、いかがなものだろう。
人の気持ちを逆なでしているとしか思えない。
「相手の意思を尊重することは自分の批判されたことの行為を否定することだ」という説を言う人があるが、その節には賛同できない。
隣国同士、仲よくしていきたいと思う。
隣同士なのだから、「遠くの親類より近くの他人」で行きたい。
首相も、日本のためにも、相手の嫌がることは控えて欲しい。