スポーツの選手や希望したことを達成した人などが、インタビューに答えて、
「望めば必ず、かなう」というのをよく耳にする。
インタビューされるくらいの人は、おそらく相当の努力をしたと思う。
努力と、いくつかの幸運があった賜物だろう。
しかし、誰でも努力をし、必死に願えばかなうということには、疑問。
努力を止めたら、絶対に望みが絶たれるのは間違いない。
しかし、途中で涙を呑んで、望みを捨てるしかない者が、続けられたとして、行きつけるとは限らない。
自分の限界を知らされた時、自分の将来に、行きつけることは叶わないと悟ってしまったとき、
見極めをつけるしかなくなることもある。
認めたくない限界が、障害が、絶対乗り越えられないものだとしたら、止めるしかなくなる。
苦い経験がある。
国家試験のひとつを、得ようと、一生懸命、学んだ時期があった。
過去問をしたり、MMの配信を受けたり、毎週土曜日には学校へも通った。
2回受験の後、病気で入院を余儀なくされた。
退院後、3回目の受験をすべく、もう一度勉強を再開。
結局、3度目の正直とはならなかった。
その時、自分には、いくら努力しても越えられない障害になることがあるのを悟った。
気持ちを変え、国家試験の代わりとして、民間の試験を受けた。
3つの受験に合格。
認定証の交付を受けた。
その後、就職時に、認定証を提示。
今、職場の名刺には、資格のひとつが、記載されている。