芸能は、ドラマがあり、ストーリーがあります。
歌舞伎、能、狂言、都都逸、落語、オペラ、バレー、民謡、踊り、合唱にも、ドラマがあります。
ドラマの現し方は、それぞれに特殊な方法や、独自性があることがわかりようになっています。
歌舞伎といえば、衣装、仕草、言い回し、すべてに関連を持って、一目でこういうジャンルとわかります。
ジャンル別に表現の仕方は多様です。
ルールに則って表現されるからです。
夫々のジャンルは、歴史を重ね、独自に創られてきました。
そのジャンルの約束事、に応じて、表現をしていくのは、当たり前のことです。
どの分野でも、道を究めた達人の表現は、観客を魅了します。
表現の中にあって、はじけていても、大きな約束事を踏まえている限りは、許容されます。
ジャンルにおいて、初心者、経験者、卓越者の存在は大きいものです。
初心者、未熟者がどれほど、熟達者に近づけたかが大きなカギになっています。
初心者は、先輩に追いつく。
熟練者は、如何に初心者を取り込んでいくかが重要なことと考えています。
初心者は、模倣から入るのをお勧めします。
指導者が指摘できることは限りがあります。
地道な努力を求められていると、考えて前向きに前進する気持ちで対応してください。
タカラジェンヌの修業時代のドキュメンタリー番組を見たことがあります。
ハードなスケジュール、ハードな練習の連続、長い歴史の中で育まれてきた、一人前になるための修業。
それは過酷と厳しさと、愛情の上に、成り立っていると感じました。
アマチュアだからという考えは忘れて、自身の成長のために、それが団員、そしてそれを支えている沢山の人々。
自身の喜びのお裾分けを分かち合うことを、願いつつ励んでほしいです。