「dolce,cantabile」
「dolce」は、頻繁にでてきます。
演奏としては「やさしく・甘く・柔らかく」と言う意味となっています。
「dolce,cantabile」のところは
「女神のように、女性的に」との指示がありました。
「p」の場合は、森の奥から聞こえてくるようにするオペラ曲などがあります。
宗教曲では、天から聞こえる声、を表現すとか、地下墓地(カタコンベ)から聞こえる声のように
と例えられることもあります。
いずれも、やわらかく、澄んだ声や美しい声を響かせるように演奏します。
1小節前に、「V」記号がついています。
前の小節をひきづらないで、気持ちを新たにして、入って欲しいという意図と読めます。
「p」から入って静かに「クレッシェンド」スラーでつながって、デクレシェンドで「p」に向かっていきます。
小節の終わりは、音が下がるパートは、音が下がりやすいので下がり過ぎないように、またこの場合は「-----a」で終わるパートは
「a」が大きくなったり、強調されやsくなるところです。アルトとベースの音が静かに続いています。
劇的で美しい所です。
「dolce,cantabile」やわらかに、歌うように次へつないでいきましょう。
<>S・ラフマニノフ 晩禱「ALL NIGHT VIGIL Op.37」より</>