空港近くのオートバイタクシー営業所
州都丁
旧ポルトガル提督府
マディラ湾?
歴史地区
大聖堂
ベネディクト・レイチェル知事の銅像
サンルイスはマラニョン州の州都で、フランス人が1612年に建設した街である。聖ルイとルイ13世に因んで付けられた名前であるが、1615年ポルトガル人ジェロニモ・デ・アルブケルケが侵略し以降ポルトガルの植民地となった。1641年オランダが進出したが、支配をしただけで文化的なものは残さなかったので、ここは今もポルトガル時代の風情が色濃い。建物の壁がポルトガル時代のタイル張りになっているのが多いのもそのせいだ。
歴史地区(我々が先日泊まったホテル付近)には、市役所、州政府(昔の総督府)、海洋警察、裁判所などが、海岸近くに並び、大聖堂の横の公園には初代州知事レイチェル知事の銅像が立つ。銅像には右手首から先がないのだが、公約で中高教育体制の充実を掲げ、実行しなかったら自分の右手首を切り落とす、とした。実際には公約を実現し手首を切り落とすことはなかったが、銅像にはそのことを強く残すため手首の無い像になったそうだ。
現代の日本にこれほどの覚悟を示す政治家がいるだろうか?
サンルイスの街角
靴磨きも営業中
街を案内する遼馬君
歴史地区を抜け、タイル張りの外壁で飾られた建物のサンルイスの街角を歩き、水牛際(ミニカーニバル)の準備が進んでいる街並みを遼馬君が案内して先導する。街中には小旗の飾りが飾られ、ミニステージが用意されている。ただタイル張りの外壁は所々ヒビが入っていたり、剥げ落ちており、400年の歴史を感じさせる。
街の中心部にはいたるところに5色の小旗がかざられており、教会前の広場や、街角にミニステージが設けられ、街を挙げて水牛祭に力を入れていることがわかる。
石畳の敷き詰められた歴史地区をあるきながら、中央部のマーケットを覗いてみる。薄暗い中でナッツやスパイスの専門店、小エビなどの乾物を扱う店、フルーツ店などもあった。木綿袋に詰められたペスタチオを試食してみたが、なかなか美味しい。確かにこの中世にできた街は、時間の歩みがゆっくりしているように思える。一通り街を散策して、空港に向かったが、空港も小旗で埋まり水牛祭をアピールしていた。
祭りのステージ
水牛祭の小旗で飾られた街角
市場入口
乾物店の店先
市場の通路
空港の車寄せ