ジェンティレスキー2として「ユーディット」をモチーフとした画です。
以下は、聖書の知識も皆無で、かつ神信心も無い人間がWikipediaの解説を要約したものと割り引いて読んで頂きたい。
《ベトリアに住むユダヤ人で美しく裕福な寡婦ユーディットは、信仰心厚く人々から尊敬されていた。
アッシリア王はユダヤを攻撃するため、司令官ホロフェルネスを派遣しユーディットの住むベトリアを囲んだ。水源を絶たれた町の指導者は降伏を決意するが、降伏を望まないユーディットは単独で秘密作戦を計画・実行する。ユーディットは着飾ってホロフェルネスのもとに赴いてエルサレム進軍の道案内を申し出ると美しさに惑わされたホロフェルネスは喜んで迎えて歓待する。4日後、酒宴に呼び出されたユーディットは、泥酔して寝込んだ隙をついてホロフェルネスの首を切り落とした。
指揮官を失ったアッシリア軍は動揺・混乱し、反撃したユダヤ軍の前に敗走して、アッシリアのユダヤ侵攻企図は挫折した。ユーディットは105歳まで静かにベトリアの町で一人暮らした》
まさに、ユーディットは行動する女性で、1970年代にフェミニズム団体がジェンティレスキをフェミニズム画家の象徴的存在としたことと通じるように思える。
ジェンティレスキ「ユーディットとその侍女」(所蔵先不明)
ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」(所蔵先不明)
カラヴァッジオ「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」(所蔵先不明)