権益の世襲(固定化)、衆愚政治並びに農村の疲弊(地方の衰退)が格差社会を生み出している。
これは、現在の世相かと思いきや昭和初期の世相である。次の詩は『青年日本の歌(昭和維新の歌)』の2番の歌詞である。作詞者は、海軍少尉《三上卓》であり、少尉は歌詞で憤慨するのみならず、5.15事件の実行者となって明治維新のごとき改革をめざした。暴発については一考の余地あるものの、歌詞に詠われた心情は現在においても改革の原点に通じるものがあると考える。
当時にあって海兵出身者は栄達を保証された超エリートであり、そのエリートが悲憤慷慨した格差社会がどのような経過をたどったかは周知のとおりであるが、現在の格差社会はどんな未来を見せてくれるのだろうか。
2 権門上に傲れども
国を憂うる誠なし
財閥富を誇れども
社稷を思う心なし
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