もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

APEC始まる

2017年11月11日 | 社会・政治問題

 APECで米中の主導権争いが激化している。

 冷戦が終わり、開発途上国を含めてイデオロギーの確執よりも宗教的・経済的な対立が紛争の主役となっている。アジア各国も米・中・日いずれの経済圏に帰属して発展を目指すのが得策かを模索している。言い換えれば、世界はかってのイデオロギー戦争から経済戦争にシフトしている。共産主義と資本主義の戦いは、AK47(カラシニコフ:ソ連の制式銃)とM16(米軍の制式銃)を使用しての戦争で、事の善悪・是非・好悪は別にして非常に分かり易いものであった。しかしながら現在ではAK47同士・M16同士が撃合う事も多く、ことの本質が解り難いい状況である。アジアにおいても、かっては反共同盟のSEATO(東南アジア条約機構)対共産主義国家の中国・ベトナムの構図で一応の安定状態にあったが、SEATOが廃止された後は経済を中心とした枠組みでの協調を目指した結果、極めて不安定の状況にあると思う。このことは、アジアで強大な影響力を持つアメリカが、民主党政権下で軍事と経済を分離し経済重点の外交に転じたことに起因しており、その間隙を縫うように中国が軍事力を拡充して和戦両用の外交を展開して一定の成果を上げていることに帰すると思う。今回のトランプ大統領のアジア歴訪は軍需品のセールス旅行と揶揄されているが、自分はアメリカの外交政策が軍・経協調に変化する兆しではと思っている。武器を買わせることは、購入後の部品供給等による永続的な経済連携が生まれるとともに、兵器の共同運用による条約に依らない軍事条約的協力関係も期待できるからである。流動的なドル対元の競争よりも武器を仲立ちとした経済関係の確立の方が、手っ取り早くて効果的であるかもしれない。ここまで書いて、台湾空軍のフランス製ミラージュ戦闘機行方不明を知った。台湾がミラージュとは?。

 とにかく、自分にはアジア情勢は解り難い。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とは?APEC(アジア太平洋経済協力会議)とは?ASEAN(東南アジア諸国連合)とは?


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