森保ジャパンが初戦の対独戦に勝利した。
強豪国ドイツ戦の事前予想では、好意的な評論家ですら希望的ニュアンスを滲ませての「引き分け以上」が大勢を占めたいたように思うので、勝利は日独双方にとって「晴天の霹靂」とも思える。
以下は、W杯と五輪でしかサッカーに興味を持てない門外漢の独白と理解して頂きたい。
これまでは、森保監督のチーム編成や試合運びには何かしらのイチャモンを付して報じられるのが常で、対独戦の後半に自分ですら知っているビッグネームを相次いで交代させた時も同様であったように思える。しかしながら、交代起用した堂安・浅野選手が貴重なゴールを挙げたことを思えば、森保監督のチーム編成(選手選考)と試合勘が示されたと称えるべきであろう。
森保ジャパンの今後の快進撃に期待するところであるが、今朝のテレビで知った「浅野選手の心構えには「そうなんだ!」と感じ入った。
過去のインタビューで浅野選手は、モチベーションの原点を「ナルシスト力」で、「これだけやったのだから」・「俺が一番上手い」と云い聞かせて練習や試合に臨んでいると答えている。
日本人最多となるシーズン56本塁打を放ったもののシーズン最多記録には手が届かなかったNPBヤクルトの村上選手も、「50本打った時点で目標を56本に設定してしまった」と後悔の念を口にしている。
トップクラスの才能に恵まれた人にとっては、目標をより高く設定することがモチベーションを高く維持できるとともに結果を残せる秘訣なのだろう。逆に考えれば、才能あふれる人であっても到達可能なレベルに目標を設定すると、その時点で既に栄誉を手放しているのかもしれない。
内面・内心を口にするのはリスクを伴うことで、結果が出ない場合には「ビッグマウス」とレッテルされてしまうが、一流から超一流にジャンプ・アップするためには、自分に拍車をかけるためには必要な行為であるように思う。
一流の・類稀な才能を持つ人は、自己暗示的ビッグ・マウスで超一流に変身できる可能性を秘めているが、二流以下の才能にあってはビッグ・マウスだけでは高みに上れないことも身に染みているし通念ではないだろうか。
若し、自分の画力がグループ内はおろか泰西の画家にも匹敵するとでも口にすれば、たちまちのうちに「鼻つまみ者」になり「爪はじき」されることは火を見るよりも明らかである。
自分のような凡人は、一流者のビッグ・マウスには応援しながらも、甲羅に似合った分相応を知らなければならないと今更ながらに思う。
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