ゴエモンのつぶやき

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国際医療福祉大…息づく「共に生きる社会」

2010年04月07日 00時29分06秒 | 障害者の自立
学内に福祉施設

キャンパス内の福祉施設でボランティア活動に取り組む学生たち(2月3日、栃木県大田原市の大田原キャンパスで) 那須連山が遠くにそびえ、空気は冷たく澄みきっていた。2月上旬、栃木県大田原市にある国際医療福祉大キャンパス。自然豊かな環境の中、医療や福祉への道を目指して過ごす学生たちを訪ねた。

 「こんにちは。絵を描いていたんですか?」。大学内にある身体障害者のデイサービスセンター。エプロン姿の学生たちが、利用者にやさしく声をかけていた。約160人が登録する学内最大のボランティアサークル「かざはな」のメンバーたちだ。


車いすの障害者とキャンパスを散歩するボランティアの学生たち(同)=ともに三浦邦彦撮影 同大はボランティアが盛んで、約4000人の学生のうち、延べ800人超がボランティアサークルに所属する。学生の医療や福祉への意欲が強いうえ、学内に高齢者や身体障害者などの施設が七つあることや、大学がボランティアセンターを設置して活動を支援するなど環境が整っている。

 「初めは利用者と話していると緊張したが、続けるうちに笑顔を見せてくれた。やっててよかったと感じる」。かざはな代表で作業療法学科2年の植田悠さん(20)。利用者の上野真理子さん(56)は「利用者ばかりだと話題がいつも同じなので、来てくれると話も広がる」とうれしそうだ。

 独自にボランティアをする車いすの学生にも出会った。医療福祉学科3年の大蔵拓也さん(25)。施設の利用者の車いすを掃除したり、ハイチ大地震では学内で募金活動を行ったりした。このほか、4年前から休みを利用して車いすでの日本縦断に挑戦中。「歩くことで同じ障害の人に勇気を与えたい」と元気だ。

 利用者との関係がうまく作れず、ボランティアをやめる学生もいるというが、自然体で取り組む姿が印象的だった。「学生生活の中に施設が当たり前にあり、顔を合わせることも珍しくない。利用者との関係を自然に作れる」と大蔵さん。そんなことが一つの要因のようだ。

「チーム医療」教育

 医師以外のほぼすべての専門職を育てる同大ならではの特色が「チーム医療」の教育だ。医師や看護師などが協力して治療にあたる考えだが、患者が治療後も豊かな生活を送れるよう、関連職種の連携はますます重要になっている。

 2年生では講義に加え、異なる学科の学生らが10人前後のグループになり、想定した患者についてどのような治療やケアが望ましいか討議して発表する「連携ワーク」も行う。昨年10月には初めての発表会を開いたばかりだ。

 「チーム医療を構成するメンバーすべてを育成しており、学生のうちに他の専門職の知識や仕事を知ることができる。技術はもちろん、患者を家族と思う慈恵の心の大切さも教えていきたい」と、医師でもある北島政樹学長は話す。

 「みんなあったかい人ばかり」。ボランティアをしていた十数人の学生たちに「大学の好きなところ」を聞いた時、一人の女子学生がうれしそうに言った。大学が掲げる「共に生きる社会」の実現。学生たちにその理念が息づいているような感じがした。
(名倉透浩)

〈沿革〉
 1995年に開学。栃木県大田原市の本校のほか、神奈川県小田原市、福岡市、福岡県大川市にキャンパスがある。保健医療学部、医療福祉学部など計6学部15学科体制で、大学院もある。学生は計約5300人。保健師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、社会福祉士などの国家資格取得を目指して学んでいる。付属病院などの関連施設が全国各地にあり、学生の実習先は充実している。


(2010年4月6日 読売新聞)

障害者支援の“シンボル” リボン販売順調

2010年04月07日 00時25分15秒 | 障害者の自立
「チャレンジド・リボン」 4カ月で7千個、売り場も増加

 障害者への理解を広める運動「チャレンジド・リボン」キャンペーンの”シンボル”であるリボンの販売が順調だ。昨年11月の開始から4カ月で約7千個を売り上げ、取り扱う店舗や施設は1カ所から8カ所に増えた。県障害福祉課では「リボンが関心を集め、やがて関心が理解につながったら」と話す。


 リボンの製作を企画した県内の障害者団体と県は、佐賀市内のコンビニエンスストアや授産施設に販売を依頼。JR佐賀駅構内や県庁地下1階のコンビニ、佐賀空港内の売店など次第に協力店が増えている状況という。


 包装・販売を担当しているみやき町の授産施設「佐賀春光園」の寺崎利典施設長は、「目立つ所に付けてもらうので、『それは何?』と話題にあがりやすい。口コミ効果で、販売数は増加しています」と手応えをつかんでいる。


 リボンは身体障害への理解をオレンジ色、知的・精神障害への理解をシルバーで表現し、パズルの模様で自閉症、ハートマークで難病への理解を表した。全体は歩く姿に似た形で、「理解を一歩進めたい」という思いを込めた。


 大きさは縦23ミリ、横13ミリで、襟章型と携帯電話ストラップ型がある。いずれも1個350円。問い合わせは佐賀春光園、電話0942(94)2144へ。

佐賀新聞 ひびのニュース

障害者向けに文字を音声化 電子書籍の変換ソフト提供

2010年04月07日 00時15分31秒 | 障害者の自立
 米マイクロソフトの日本法人などは6日、視聴覚に障害のある人らが電子書籍を理解しやすくするため、文字の音声化や拡大ができるフォーマットに変換する無料ソフトウエアの提供を始めたと発表した。

 これまでは変換に専門知識が必要で時間がかかったが、このソフトで誰でも簡単に変換することが可能となる。

 提供するソフトは、同社のワープロソフト「ワード」で作った文書を、障害者向けの国際標準規格の電子書籍フォーマット「デイジー」形式のファイルに変換する。ソフトの開発に協力した日本障害者リハビリテーション協会は「より多くの障害者に電子書籍の情報が届くことになれば」と期待を寄せている。

 変換ソフトは同協会のサイトでダウンロードできる。アドレスはhttp://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/


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