ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

岩出やよい会が市の広報紙の音読データを公開

2010年11月10日 01時29分54秒 | 障害者の自立
視覚障害者にもっと便利に市の広報紙を利用してもらおうと、 朗読グループ 「岩出やよい会」 (山本美智子代表、 会員30人) は、 市ホームページで広報いわでの音声データの公開を始めた。 県内でも先進的な取り組みだ。

データはMP3形式で現在、 6~11月号をアップロード。 1冊約1時間半で紹介している。 録音には同会の女性が参加し、 マイクを使ってパソコンに録音している。

同市ではこれまで、 希望者には、 同会が朗読した広報テープを送付してきた。 次月分を聞きたい場合には、 テープを返送してもらっていたという。

山本代表 (69) は 「週2回、 2時間ほど教室を開き勉強などをしています。 市の情報は障害に関係なく知る権利があり、 そのお手伝いをしていきたい」 と話している。

また、 山本代表の取り組みは、 17日に大阪市で開かれる 「第36回産経市民の社会福祉賞」 でも表彰される。


慶大、多機能電話で色識別できる色覚障害者向けアプリ開発

2010年11月10日 01時23分48秒 | 障害者の自立
 慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程3年の浅田一憲医学博士は、色覚障害者が多機能電話(スマートフォン)をかざすとすぐに色の違いがわかるようにできるツールを開発した。標識や看板に書かれていることの認識などに役立つ。米グーグルが提供する機器組み込み用基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けのアプリケーション(応用ソフト)を開発、無償公開して普及を急ぐほか、使い勝手を高めて多機能電話を扱いなれていない高齢の色覚障害者も手軽に利用できるようにする。


 名称は「色のめがね」。色彩理論と拡張現実の技術を応用した。色覚障害者が見分けたい色を抽出し目立つようにする。カメラを通した画面の中にある赤と緑、ピンクと水色といった区別できない色を、画素ごとに画像処理装置(GPU)で高速計算して変換処理する。より区別がつきやすい色合いや明度に変えることで、その部分が赤やピンクであることがわかるようにする。


 色覚障害者が見分けられない色で書かれた数字や文字を読み取るなどの利用法が見込める。緑と赤の区別がつくことで、例えばトマトの熟れ具合を分かるようになる。病気の際に吐き出した物や排せつ物に血が混じっていないかを自分で確認でき、生活の質(QOL)向上につながる。


 色覚障害がない人が色覚障害者にはどう見えるかがわかるシミュレーター機能も盛りこんだ。標識や看板などのユニバーサルデザイン重視の設計に役立つ。

朝日新聞

博報賞:名古屋の「見晴台学園」に 発達障害者に学びの場 /愛知

2010年11月10日 01時21分35秒 | 障害者の自立
 ◇各人に合わせカリキュラム 「分かる喜び」教え20年
 学習障害などを抱える子どもたちが通う名古屋市中川区柳森町の「見晴台(みはらしだい)学園」(生徒25人)が、子どもの豊かな人間性育成に貢献する団体・個人を表彰する第41回「博報賞」の特別支援教育部門に選ばれた。12日に東京で贈呈式がある。藪一之学園長(45)は「たくさんの人に支えられてきた。学園のことを多くの人に知ってもらい、利用してほしい」と話している。

 同学園は、発達障害を持つ子どもたちに自分らしく学べる場を提供しようと、保護者らでつくるNPO法人「学習障害児・者の教育と自立の保障をすすめる会」の前身が90年に全国に先駆け設置した。保護者と教職員でつくる委員会が運営している。

 当初は、生徒7人で開校したが、その後中等部も開設した。当時は小中学校で発達障害への理解が不十分で、発達障害児は「できないことや苦手なことばかりが分かって、自信がないまま育ってきた」(藪学園長)という。

 同学園が重視するのは「分かる喜びを知る」ことだ。中等部、高等部本科(3年)、同専攻科(2年)があり、少人数による授業を徹底。登場人物になりきって小説を読むなどの「言語と数量」や、「芸術と文化」「自然と社会」などの授業があり、一人一人のペースに合わせた独自のカリキュラムが特徴だ。

 同年代とのかかわりが苦手だった子も「学園に来て友達ができた」と喜ぶことが多いという。藪学園長は「ここではだれも友達の障害をからかったりしない。助け合うことが大切だと思っている」と話す。「頑張ったことが評価されたという体験が自分を支える核になる。それを作って送り出したい」というのが願いだ。

毎日新聞 2010年11月9日 地方版

シンポジウム:「誤解招く実態知って」 障害者の人権と報道考える--静岡 /静岡

2010年11月10日 01時16分55秒 | 障害者の自立
 障害に対する差別と、報道のあり方を考えるシンポジウム「障がい者の人権とマスコミ報道」が開かれた。障害を持つ人や家族、記者ら約50人が参加した。「犯罪との関係がはっきりしないのに、記事に障害名を書くと、読者の誤解を招く」「障害を持つ側からの発信も大切だ」などの意見が出た。

 静岡人権フォーラムと静岡市障害者協会が6日、同市葵区の「静岡市中央福祉センター」で開いた。

 3人が「事例発表」し、精神障害を持つ北川俊哉さん(56)は複数の新聞記事を示して「精神障害を持っている人の犯罪率は低いのに、事件によっては障害名が書かれ、これが誤解や偏見を生んでいる」と述べた。

 知的障害の子どもを持つ親の会「静岡市清水手をつなぐ育成会」の佐野可代子さんは「専門的な見地から取材し、事件の背景を探る報道をしてほしい」と求めた。

 身体障害を持つ杉山元太さん(24)は、自身が取り上げられたニュースでの記者の取材に刺激を受けたと振り返る一方で、「紋切り型の障害者像で伝えられてしまうことがある」と話した。

 参加者は数人のグループに分かれ、約40分、意見交換した。

 報道のあり方については「記者が自分で作ったストーリーに合わせて書いているように見受けられる記事がある」「障害を持つ当事者が、偏見に重圧を感じていることを知ってほしい」などの指摘があった。

毎日新聞 2010年11月9日 地方版


視覚障害者の鑑賞展:相模原で広がる 顔の輪郭なぞり…/音声ガイドが説明 /神奈川

2010年11月10日 01時13分28秒 | 障害者の自立
 ◇顔の輪郭なぞりイメージ/音声ガイドが説明

 相模原市で視覚障害者たちが映画や写真展、絵画展を鑑賞する動きが広がってきた。ボランティアから人の動作や顔の表情、情景などについて説明を受けてイメージを描写しており、日常生活で映像分野に踏み込めなかった目の不自由な人たちが芸術分野で「バリアフリー」に近づいている。

 相模原市民ギャラリー(同市中央区)で開催中の「フォトシティさがみはら歴代受賞写真展」を5日、視覚障害者3人が鑑賞した。ボランティアの音声ガイドは、市民グループ「水俣を子どもたちに伝えるネットワーク」の田嶋いづみ代表と音声サポート部会メンバーの佐藤静枝さん。

 写真展はチェルノブイリ原発事故で放射能汚染地帯を撮影した広河隆一さんらプロ写真家9人の作品を展示する。佐藤さんは「不安と喜びが混じった表情」と、人物の顔つきなどを簡潔に説明しながら作品を紹介。「顔の大きさはこのくらい。ここの子供が……」と障害者の手をとって顔の輪郭を指でなぞる。

 森田芙美さん(64)は生まれながら網膜色素変性症を患った。説明を受けて「悲惨な状況が写されている」とイメージを膨らませた。佐藤さんは「情景や場の空気を感じることがとても上手なので、作品も理解してくれます」と話した。

 視覚障害者が写真展を鑑賞したのは今年2月、田嶋さんらが開いた水俣病患者の写真展に続いて2回目。同市では7年前から視覚障害者たちの映画鑑賞会も開かれている。映画の場合、想像力を大切にしてもらおうと、せりふの間に、分かりやすい簡単な言葉で展開を説明する。

 市は昨年、視聴覚ライブラリーで視覚障害者たちが説明を聞けるように、音声ガイド用のミニFM発信器を導入した。市内に住む障害者手帳を持った視覚障害者は昨年4月現在、1338人。数人で始まった上映会の参加者は約80人に増えた。田嶋さんは「東京都内の美術館では点字や音声ガイド、立体コピーでバリアフリーに取り組んでいる。県内でもこうした動きを進めたい」と話している

毎日新聞 2010年11月9日 地方版