■生野の10福祉事業所スタッフら80人
地域で暮らす重度障害のある人たちへの支援を広げようと、大阪市生野区にある10カ所の福祉事業所が、医療的ケアを学ぶ合同研修に取り組んでいる。現行法では、医療的ケアを行うのは医師や家族らに限られているが、在宅医療の増加とともに、障害者の日常生活にかかわる介護関係者も知識として理解する必要があり、研修を企画したという。
研修を行っているのは、同区の自立支援センター・エポック。同区で暮らしていた重度障害者が、介護中の事故で意識障害になったことがきっかけ。退院後も地域で暮らせるよう、在宅生活を支えるスタッフ研修を計画。他の福祉事業所にも呼びかけたところ、約80人が集まった。
研修は「呼吸」「緊急時対応」など8つのテーマで9月から開始、来年11月まで行う。
先月開かれた第2回のテーマは「医療的ケアの基礎知識と実習」。脊髄性筋萎縮症により、生後6カ月から人工呼吸器を使用しながら府立高校を卒業した折田涼さん(21)が日常生活を話したほか、看護師の大竹奈緒子さんが「医療的ケアは医業ですが、食べ物を口からとれないから経管栄養をするといった、生きるために必要な生活支援でもある」と強調。吸引シミュレーターの人形を使い、気管切開部からチューブを通してたんを吸引するコツなどを実習した。
エポックの下村有吾さん(36)は「医療的ケアへの関心の高さを感じています。研修が、地域でだれもが暮らしていけるための窓口になれば…」と話す。
MSN産経ニュース
地域で暮らす重度障害のある人たちへの支援を広げようと、大阪市生野区にある10カ所の福祉事業所が、医療的ケアを学ぶ合同研修に取り組んでいる。現行法では、医療的ケアを行うのは医師や家族らに限られているが、在宅医療の増加とともに、障害者の日常生活にかかわる介護関係者も知識として理解する必要があり、研修を企画したという。
研修を行っているのは、同区の自立支援センター・エポック。同区で暮らしていた重度障害者が、介護中の事故で意識障害になったことがきっかけ。退院後も地域で暮らせるよう、在宅生活を支えるスタッフ研修を計画。他の福祉事業所にも呼びかけたところ、約80人が集まった。
研修は「呼吸」「緊急時対応」など8つのテーマで9月から開始、来年11月まで行う。
先月開かれた第2回のテーマは「医療的ケアの基礎知識と実習」。脊髄性筋萎縮症により、生後6カ月から人工呼吸器を使用しながら府立高校を卒業した折田涼さん(21)が日常生活を話したほか、看護師の大竹奈緒子さんが「医療的ケアは医業ですが、食べ物を口からとれないから経管栄養をするといった、生きるために必要な生活支援でもある」と強調。吸引シミュレーターの人形を使い、気管切開部からチューブを通してたんを吸引するコツなどを実習した。
エポックの下村有吾さん(36)は「医療的ケアへの関心の高さを感じています。研修が、地域でだれもが暮らしていけるための窓口になれば…」と話す。
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