ゴエモンのつぶやき

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障害ある娘へ応援歌 群馬県太田の町田さん 願いを込めてCD化

2010年12月16日 01時57分26秒 | 障害者の自立
 「一人じゃないよ さあ手をつないで行こう」――。目がほとんど見えない娘を持つ太田市東長岡町、町田有規(ゆき)さん(35)が、そんな応援歌をミニコンサートなどで歌っている。曲はCDになり、大空の下、障害者も健常者も一緒に歩いていけるように、との思いが込められている。

 町田さんは3児の母。次女の天音(てん)ちゃん(6)は妊娠7カ月足らずの早産で生まれ、命さえ危ぶまれた。未熟児網膜症を発症、重度の視覚障害となった。左目はまったく見えず、右目はかろうじて明るさと色彩を感じるだけ。

 今春、天音ちゃんは太田市内の保育園を卒園し、前橋市にある県立盲学校に入学した。町田さんは時に両親の力も借り、毎日、乗用車で自宅と学校を2往復している。

 つらい経験もした。天音ちゃんと一緒に外出しただけで、「目の見えない子を外で歩かせるなんて」と、見ず知らずの人から非難されたことがあったという。

 若いころバンドで歌っていた経験を生かし、思いを歌にすることにした。友人たちが演奏やミキシングを引き受け、10月に2曲がCD化された。

 「この空の下で」は、どんな人の上にも広がる空は、すべての人に対して平等、との思いを込めた。

 「MATHER’S Story」は、「マザー」のつづりが「O」でなく「A」なのは、すべての母親は「A」クラスとの思いから。

 この曲には天音ちゃんが生まれた年の春の思い出が織り込まれている。4月に生まれるはずだった天音ちゃんは1月に生まれ、一緒に見たかったサクラが満開になっても保育器から出られなかった。

 《桜咲く春の日この道を 君を抱いて歩く夢を見た》《寒い冬の日産まれた君の 小さな小さなその体で 生きる力山程の奇跡》

 病院の周りのサクラがあまりにきれいで、町田さんはサクラの花びらを滅菌してもらい、保育器のなかの天音ちゃんの手にそっと握らせた。天音ちゃんは泣きやみ、喜んだように見えた。

 11月以降、盲学校の文化祭や、太田市内の保育園や児童館でミニコンサートを開き、歌を披露している。

 CDのタイトル画は、天音ちゃんがクレヨンで描いた色鮮やかなひまわりだ。わずかな色彩の変化と手触りを頼りに、一生懸命に描いた。花びらや葉脈まで丁寧に描き込まれている。

 「障害のある子どもと家族の置かれた厳しい状況を知ってもらい、理解を深めてほしい。この歌がそのきっかけになれば」と町田さん。

 CDは、1枚200円以上の募金で配布している。連絡はメールで町田さん(yukimaable@rinkintan.com)へ。

朝日新聞

障害者製作のTシャツ

2010年12月16日 01時55分35秒 | 障害者の自立
大学生らデザイン提供


デザインを提供した(右から)たちばなさん、中鶴さん、高野さん、中野さん マンガやデザインを専攻する学生らが今月から、知的障害者を支援する神奈川県横須賀市のNPO法人「ジョイフルワーク」が製作販売するTシャツにデザインを提供している。学生たちは「障害者のためになった上、作品が多くの人に見てもらえてうれしい」と話している。

 提供したのは、宝塚大東京メディア・コンテンツ学部(新宿区)の学生3人とマンガコース非常勤講師の漫画家、たちばないさぎさん(42)。

 同法人は、地元の知的障害者作業所と共同で写真入りのTシャツを製作販売している。これを知った同市在住のたちばなさんがデザイン提供を申し出た。さらに学内の掲示板などで呼びかけ、3人の協力を得た。

 その一人、中野勝利さん(19)(1年)は、同法人の活動について「Tシャツを売るというより愛情を配るイメージ」といい、犬がハートを配る「シアワセ配達人」を描いた。障害を持つ子供の学校でのボランティア経験もあり、「出来ることをやりたい」と話す。

 このほか中鶴早苗さん(22)(4年)は、ウサギと卵を掛け合わせたキャラクター「ぴょんたま」、高野英里さん(22)(4年)はサメがギターを片手に演奏する「FRIDAY NIGHT」などを提供した。

 協力に感謝する同法人の小山正興理事長は「若い感性の作品ばかり。Tシャツの客層が広がり、障害者らの仕事が増えてくれれば」と期待している。

 Tシャツの購入はジョイフルワークのホームページ(http://www.joyfulwork.jp/)へ。

(2010年12月15日 読売新聞)

障害者自立へ 日韓合同展  あすから さいたま

2010年12月16日 01時53分45秒 | 障害者の自立
服や織物・器、販売も

 障害者支援のNPO法人「織の音アート・福祉協会」(さいたま市北区)は16日から、同区宮原町の市施設プラザノースを会場に、韓国の障害者訓練施設「明暉園(ミョンヒウォン)」と合同で「日・韓障害者アート展」を開く。縫製作品や器、書などが19日まで展示され、国境を超えた障害者の自立と健常者との共生の道を広げる機会にするのが願いだ。

 「織の音アート」は、織物工房と福祉作業所などを運営。約45人の障害者が通い、反物を織ったり、針刺しや焼き物などを作ったりといった創作活動にいそしんでいる。

 韓国の障害者訓練施設との合同展は初めて。1995年に来日し、埼玉大学で障害児教育を学んだ「織の音アート」副理事長の金福漢(キムポッカン)さん(47)が、知り合いの明暉園に呼びかけて実現した。

 明暉園は、皇族の梨本宮家に生まれ、大韓帝国最後の皇太子・李垠(イグン)に嫁いだ李方子(イバンジャ)さん(故人)が設立。ソウル市郊外の安山(アンサン)市にあり、主に縫製作業で収入を得ているという。

 合同展には、韓国の伝統的な服やアクセサリー類など27点が出品される予定。「織の音アート」が現地に生地を送って縫ってもらったエプロンやバッグなども並ぶ。「織の音アート」には縫製加工のボランティアが不足しているため、将来的には工房で織った生地を、明暉園で製品化してもらうことも検討しているという。

 展示される織物や縫製作品、器などは販売も行う。来場者向けに織物体験コーナーも設けることにしている。金さんは「障害者と自然にふれあえる場になると思う。一人でも多くの人に理解を深めてもらいたい」と期待している。

 4日間とも午前10時~午後4時。入場無料。問い合わせは、織の音アート(電048・776・9882)へ。

(2010年12月15日 読売新聞)

障害者の成人式出席支援

2010年12月16日 01時52分24秒 | 障害者の自立
 知的障害者、発達障害者らの支援をしている下関市のNPO法人「シンフォニーネット」は、来年1月9日に開かれる市主催の成人式で障害がある新成人に付き添うボランティアを募集している。

 代表の岸田あすかさんによると、知的障害や発達障害がある新成人の場合、保護者が「長時間、話を聞くことができないのでは」などと、式への出席をためらい、それぞれの障害者団体が別に開く式に参加することが多いという。

 岸田さんは、今年の同市の成人式に自閉症の男性2人が知人のボランティアに付き添われて出席し、不自由なく終えることができたことを知り、「サポートがあれば、多くの障害者が参加できる」と、ボランティアを広く募ることにした。

 一方で、同法人は式への出席を望む知的障害者、発達障害者も募集。今のところ9人が、市内3会場のうち海峡メッセ下関で開かれる式に参加を希望している。

 ボランティアの対象は大学生か社会人。当日午前10時半~午後0時半に出席する障害者に付き添って見守る。障害の状態は人によって違うため、事前に同法人スタッフや保護者と打ち合わせ、注意点などを確認。スタッフも会場で待機する。

 岸田さんは「同じ年代が集まる式に参加したいと思っている障害者、保護者は多いはず。今回の取り組みが地域で障害者を支えていく一歩になれば」と話している。

 ボランティアには交通費として1000円を支給する。受け付けは今月20日まで。申し込みは同法人(083・223・5360)へ。

(2010年12月15日 読売新聞)

「光る技」障害者を認定

2010年12月16日 01時50分40秒 | 障害者の自立
 障害のある人の就労を促進するため、府山城広域振興局(宇治市)は、高い技能を持つ障害者を「障害者山城地域マイスター」に認定する制度を創設、応募を受け付けている。同局は「認定によって、その人の技能を企業に訴え、障害のある人が社会に出る道を開くきっかけにしたい」としている。

 障害者の就労については、法定雇用率が定められているのは一定規模の企業などであるため、実態の把握が難しいが、景気の悪化などにより、厳しい状況が続いている。一方で、就職を希望する障害者が履歴書を書く際に自己PRすることがなかったり、すでに就職していても短期間しか続かなかったりと、就労を後押しする取り組みが課題となっていた。

 認定制度は、個人の技術を認定することで、障害者のやる気を引き出し、また、企業にその障害者が持つ能力をアピールするのが狙い。

 対象は、同局管内の宇治市や長岡京市、京田辺市など府南部の15市町村に住む障害者。就労の経験は不問で、様々な職場や事業所で、優れた技能を持っていたり、ほかの人の模範となったりしている人。自薦、他薦は問わない。

 府(本庁)にも企業などで働く障害者を対象にした表彰制度があるが、同局の認定制度は民間作業所などにも対象を広げた。

 審査は、学識経験者や福祉施設関係者らでつくる認定事業推進委員会が、▽他の障害者の模範となる技能▽地域福祉の推進のための貢献度▽他の障害者の自立を促す技術の推進――の観点から、実際の作業現場も見て行い、認定する。

 西山治・宇治市障害者福祉施設連絡協議会副代表幹事は「認定により、本人が自信を持つだけでなく、障害者は必ずしも社会的弱者ではないことを一般の人にも知ってもらいたい」と期待する。

 来年1月14日までに府山城北保健所(宇治市)に応募書類を提出。3月に認定書の授与式を行う。書類は府山城北保健所ホームページからダウンロードできるほか、管内の市町村の担当窓口でも入手できる。問い合わせは同保健所福祉室(0774・21・2193)。

(2010年12月15日 読売新聞)