視覚障害者のために歌詞を点字に訳す「点字カラオケ」が、中部圏で初めて滋賀県彦根市のカラオケボックス「パル」に試験導入された。カラオケ好きの視覚障害者たちは「涙が出そうなくらいうれしい」と歓迎している。
視覚障害者がカラオケを楽しむ場合、耳元で歌詞をささやいてもらうか、前もって点訳した歌詞カードを持参する必要があり、気軽に利用できないのが現状だ。
点字カラオケは、通信カラオケ機に接続したパソコン内の専用ソフトが、歌詞をリアルタイムで点訳し、点字用のディスプレーの突起を動かす仕組み。突起は曲より少し早めに動き、利用者は指でなぞりながら歌う。
全盲の仲間らと試した県視覚障害者福祉協会(彦根市)の田沢勝男会長(67)は、突起が動くタイミングや当て字の歌詞が違う読み方になってしまうこともある点に戸惑いつつも「視覚障害者に配慮しようという心意気がありがたい」と称賛する。
同会員の浅野征三さん(65)は「カードがなくても歌詞がうろ覚えでも好きな曲を歌えるのは画期的。点字を楽しく学ぶ教材にもなるのでは」と興奮気味に語った。
視覚障害者が常連として利用していることから、同店は11月から3カ月間、点字カラオケを試験的に導入することに。運営会社オアス(大阪市旭区)の白数典弘総支配人は「利用状況を見て本格導入を検討したい」と話す。
点字カラオケは、通信カラオケメーカー「エクシング」(名古屋市)と視覚障害者支援機器メーカー「日本テレソフト」(東京都千代田区)が2年前に共同開発したが、導入しているのは東京都新宿区、埼玉県所沢市、鹿児島市の3店のみ。全国の視覚障害者31万人のうち点字を使う人は1割といわれ、エクシングの広報担当者は「使い勝手を改善し、もっと普及させたい」と話している。
中日新聞
視覚障害者がカラオケを楽しむ場合、耳元で歌詞をささやいてもらうか、前もって点訳した歌詞カードを持参する必要があり、気軽に利用できないのが現状だ。
点字カラオケは、通信カラオケ機に接続したパソコン内の専用ソフトが、歌詞をリアルタイムで点訳し、点字用のディスプレーの突起を動かす仕組み。突起は曲より少し早めに動き、利用者は指でなぞりながら歌う。
全盲の仲間らと試した県視覚障害者福祉協会(彦根市)の田沢勝男会長(67)は、突起が動くタイミングや当て字の歌詞が違う読み方になってしまうこともある点に戸惑いつつも「視覚障害者に配慮しようという心意気がありがたい」と称賛する。
同会員の浅野征三さん(65)は「カードがなくても歌詞がうろ覚えでも好きな曲を歌えるのは画期的。点字を楽しく学ぶ教材にもなるのでは」と興奮気味に語った。
視覚障害者が常連として利用していることから、同店は11月から3カ月間、点字カラオケを試験的に導入することに。運営会社オアス(大阪市旭区)の白数典弘総支配人は「利用状況を見て本格導入を検討したい」と話す。
点字カラオケは、通信カラオケメーカー「エクシング」(名古屋市)と視覚障害者支援機器メーカー「日本テレソフト」(東京都千代田区)が2年前に共同開発したが、導入しているのは東京都新宿区、埼玉県所沢市、鹿児島市の3店のみ。全国の視覚障害者31万人のうち点字を使う人は1割といわれ、エクシングの広報担当者は「使い勝手を改善し、もっと普及させたい」と話している。
中日新聞