ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

手を取り合い走る 高根沢町で障害者のマラソン大会

2010年12月13日 00時31分58秒 | 障害者の自立
 知的・身体障害者が出場する「もう一つのマラソン大会」が十一日、高根沢町石末の町民広場で開かれ、六十八人の障害者が汗を流した。「障害者と健常者が共生できる社会」がテーマの大会には、高校生を中心とする多数のボランティアも参加。手を取り合って大会を盛り上げた。

 大会は障害者の自立を支援している「NPO法人わかば」(同町宝石台)の主催で、二〇〇六年に始まり今年で五回目。同法人の坂主晴美理事長(55)が六年前にボランティア養成講座を開いた際、参加者の高校生から「障害者と一緒に町を歩いたら、冷たい視線にさらされ悲しかった」と言われたのがきっかけだった。

 重度の障害がある次男を持つ坂主さんは「健常者と障害者が触れ合う場をつくり、少しでも理解を深めてもらえれば」と考え、体力に応じて誰でも参加できるマラソン大会の開催を思い付いた。

 この日は特別支援学校や福祉施設など県内十団体から八~四十八歳の男女が参加。七百メートル、一・五キロ、三キロの三部門に分かれて競技を実施した。スタート前、選手たちは「寒い寒い」「ちゃんと走れるかな」と落ち着かない様子だったが、号砲が鳴ると真剣な表情で駆けだし、熱い走りを見せた。

 車いすで初参加した三ツ井恵美子さん(31)は伴走者の助けを借りず、声援を浴びながら七百メートルを十八分で完走。「不安だったけれど最後まで自力で頑張ることができ、自信になりました」と晴れやかな表情で話した。

 運営を手伝った高校生は、高根沢、さくら清修両高校の三十六人。地域の女性もけんちん汁を振る舞った。介助係として伴走したさくら清修高二年の手塚文哉君(17)は「障害のある人に同情する気持ちもあったけれど、皆さんの前向きな姿勢に自分が励まされた。ずっと応援していきたい」と力を込めた。

東京新聞

ゆうこう:知的障害者を支援する農園で700個実る--長崎・土井首地区 /長崎

2010年12月13日 00時29分49秒 | 障害者の自立
 ◇地域交流が結実
 長崎市土井首地区の自治会役員らでつくる「ゆうこう」農園の苗木に、今年約700個が実り、出荷が始まった。05年、地元有志が近くの知的障害者施設「虹の架け橋つるっ子作業所」を支援しようと始めたゆうこう栽培。6年がたち、販売益も出るようになって、支援の目的も実を結びつつある。

 ◇食の世界遺産「味の箱舟」にも認定 「分け隔てない社会の懸け橋に」
 ゆうこうは、古くから同地区などで栽培されていたかんきつ類。08年には、伝統的な食文化を守る活動を進める「スローフード協会国際本部」(イタリア)から、食の世界遺産「味の箱舟」に認定された。焼き魚に掛けるなど、食酢の代用として使われる。現在は同地区など市内3地区の振興会が普及に取り組む。

 作業所を支援するのは、土井首地区の「鹿尾ゆうこう生産振興会」(小中龍徳会長)のメンバー約60人。副会長で、同地区自治連合会長を務める荒木満藏さん(74)が、作業所運営の困難さを知り「通所で働く人たちの収入が増え、自立のために役に立てたら」と、所有する土地約1980平方メートルを栽培地として提供。約80本の苗を植えた。

 枯れ草や残飯を利用した肥料を使い、シカの食害とも戦いながら世話をし、昨年初めて約70個を収穫した。作業所の利用者11人は、出荷前の果実をネットに入れる仕事を担う。

 荒木さんと共に農園の世話をする同市平瀬町の池田泰孝さん(68)は「今年は花が咲きたくさんの実がなった。今まで苦労してきたが、支援につながれば報われる」と話す。振興会は作業所の利用者との交流も重ね、夏にはその家族と一緒に除草し、秋には芋掘りを楽しんだ。時には仕事として清掃作業の紹介も。

 作業所の溝口久志所長(44)は「働く人たちの月給は5000円ほど。支援はとてもありがたい。振興会の取り組みは健常者と分け隔てなく暮らせる社会の懸け橋のように感じています」と喜んでいる。

 振興会のゆうこうは、福祉施設の商品を販売する「チャレンジド・ショップはあと屋」(同市万屋町)で、2個100円で販売されている。

毎日新聞 2010年12月12日 地方版


懸命な泳ぎに大声援 福井で障害者水泳大会

2010年12月13日 00時28分31秒 | 障害者の自立
 知的障害や身体障害のある人たちによる「県障がい者水泳大会」が11日、福井市の県営水泳場室内プールで開かれた。知的障害者と身体障害者が一緒に出場する水泳大会は県内で初めて。参加者は日ごろのトレーニングの成果を発揮し、懸命な泳ぎでプールサイドを沸かせた。

 障害者スポーツの発展に貢献しようと、福井葵ライオンズクラブ(田中亮輔会長)が主催した。6歳~55歳の知的障害者と身体障害者計34人が出場。障害の程度や年齢で分けた28種目を行い、自由形や平泳ぎなどに挑んだ。

 レースでは、スタートから飛び出し、力強い泳ぎでリードを広げる選手や、踏ん張りながらゴールにたどり着く選手など、それぞれが全力を出し切っていた。プールサイドでは、選手らが所属する水泳クラブの指導者や父母らが大きな声援を送っていた。

 レース後、選手たちは表彰台で賞状を受け取り、誇らしげな表情を見せていた。25メートル自由形に出場した坂本達哉君(16)は「この大会に向けて練習を積んできた。ある程度、力が出せたと思う」と話していた。

中日新聞

古本売った費用で視覚障害者向けの本を スタバが活動

2010年12月13日 00時26分29秒 | 障害者の自立
 大手コーヒーチェーン「スターバックスコーヒージャパン」(東京都)が今月、店で古本を集め、売ったお金を視覚障害者の本づくりのために寄付する活動を展開している。

 注文したカフェラテを受け取りにカウンターへ。そこに置かれた赤のカードが目に留まる。

 あなたのこころをすでに満たした1冊の本。同じ1冊の本が、役目を変えて、次の誰かにつながりますように

 この活動は、CSR(企業の社会的責任)活動の一環で、今月1日から全国877店のうち約450店で始まった。

 読み終えて要らなくなった本を回収し、中古本を扱うブックオフオンライン(神奈川県)で買い取ってもらう。お金は社会福祉法人日本点字図書館に寄付し、小説などを朗読した「録音図書」の制作費に活用する。

 発案したのは、CSRチームの松本しのぶマネジャー。「クリスマスを前に、本を通じた活動が何かできないか」と考え、2008年から始めた。

 日本点字図書館には、録音図書が約15万2千部あるが、製作費用は1冊約10万円かかる。「録音図書も点字図書も費用がかかるので、寄付は大変ありがたいです」と同館の金子ゆきさんは話す。

 活動は徐々に浸透し、08年は約400店が参加して58万6千円分(約1万5千冊)、昨年は500店で115万円分(約2万5千冊)が集まった。松本さんは「事故で突然失明し、点字が読めない人もいると聞く。少しでもお役に立てればうれしいです」。

 本の回収は25日まで。対象は一般書籍や雑誌、洋書。問い合わせはスターバックス社のホームページ(www.starbucks.co.jp/)へ。

朝日新聞