ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

鈴木励滋(れいじ)さん 青葉区在住 39歳 今年で14周年を迎える地域作業所「カプカプ」の所長

2012年09月07日 02時30分06秒 | 障害者の自立
あなたがいるから、傍(はた)が楽(らく)に

 ○…西ひかりが丘商店街内にある地域作業所「カプカプ」。木の温もりが感じられるその喫茶店は、地域住民らの憩いの場だ。「障害者が働いているからっていう福祉の思いで来てもらうのではなく、店に魅力を感じて来てもらいたいんです。その方がつながりの可能性が広がりますから」。ひかりが丘団地の住民らに愛されながら続けてきた作業所も、今年で14周年だ。

 ○…市内に3カ所の作業所を構えるNPO法人カプカプ。ひかりが丘では喫茶店のほかに菓子工房とひかりが丘地域ケアプラザ内にも働く場を設ける。「地域の方はメンバーの顔と名前を覚えてあいさつをしてくれる。作業所をかわいがってもらえてありがたいです」。作業所にはさまざまな障害を持ったメンバーが働いている。「働く=傍(はた)を楽(らく)にすること。『その人』がいるから、店にいい雰囲気が流れているんです」。一人ひとりが店の雰囲気をつくるために必要な要素だ。

 ○…開所当時から所長を務めているが、大学では政治社会学を専攻。福祉についての知識は全くなかった。そんな中、大学の恩師を通じ、立ち上げに加わることに。わからないことだらけだったが、その無知が逆に良かったと振り返る。「障害はその人が何かができないということではなく、そのせいで社会的不利益を被ることだと思うんです。その人に障害があるのではなく、人と人との間にある」。ゆったりとした口調に自然と引き込まれる。

 ○…所長を務める傍ら、Webマガジンで演劇の評論を書いている。土日は1日2本観劇し、夜中に原稿を進めるそう。「所帯持ちの生活じゃないですよね」と苦笑い。忙しい日々を送るが、カプカプは自分にとっても地域とつながりのできる居心地の良い場所だ。この14年間で、ひかりが丘地区の「支え合い」を強く感じてきた。「困った人がいたら地域で支える」。それが当たり前になる世の中を、そっと願っている。


今年で14周年を迎える地域作業所「カプカプ」の所長.

2タウンニュース - 012年9月 6日号

お墓掃除で労賃アップ 天草市の障害者支援施設

2012年09月07日 02時24分27秒 | 障害者の自立
 天草市牛深町で障害者の就労継続支援施設を運営するNPO法人「ワークショップひなたぼっこ」(山中希見子代表)が、障害者の労賃アップを目指して墓掃除の代行サービスを始めた。県障がい者支援課によると「県内で同じような取り組みは聞いた事がない」という。

 同施設は知的障害などで通常の雇用契約が難しい20~43歳の男女13人が通う。雑巾やマットといった手芸品やせっけん作りなどに取り組み、労賃は1人1日当たり400~700円。単価の高い仕事探しが課題だった。

 墓掃除代行の対象は旧牛深市と河浦町。本年度、市の市民協働推進事業に採択され、委託料303万円で専属の職員1人を雇用。施設を利用する障害者2人と、この職員の3人1組で、墓の周囲の草取りやごみを拾って線香と花を供える。

 7月からサービスを始めた。お年寄りや遠隔地に住む出身者の利用を見込む。料金は4500円、墓石磨き込みは8000円。

 発案した職員の横田享典さん(32)は「障害者が自立して生活するには単価の高い仕事が必要だ。この事業を軌道に乗せたい」と話した。ワークショップひなたぼっこTEL0969(73)0155。


墓の周りで草取りをする「ワークショップひなたぼっこ」の利用者(右)=天草市牛深町

熊本日日新聞 (会員登録) - 2012年09月06日

人工眼「バイオニック・アイ」で視覚の再生に挑む

2012年09月07日 02時09分23秒 | 障害者の自立
2年後に30歳になる息子の顔が見られるようになるかもしれない。オーストラリアの研究チームが開発中の人工眼「バイオニック・アイ」。その早期プロトタイプの埋め込みに成功した視覚障害者のダイアン・アシュウォースは期待に胸をふくらませている。2014年に実現予定の第2期プロトタイプでは、顔が認識できるようになるとされているからだ。

目が不自由な人が、人工的に視覚を取り戻すことはできるか。

世界各所で研究開発が進められている人工眼、「バイオニック・アイ」。その研究機関のひとつ、バイオニック・ヴィジョン・オーストラリアが先日、早期プロトタイプの視覚障害者への埋め込みに成功した。

このオーストラリアの共同研究機関は、2009年に政府より4,200万豪ドル(約34億円)の資金援助を受け、眼科学者、生体医工学者、脳科学者、心理物理学者などさまざまな分野の研究者が集い、「バイオニック・アイ」の開発を進めている。

今回、その早期プロトタイプの被験者として志願したオーストラリア人女性、ダイアン・アシュウォースは、中途失明の3大原因の1つである、網膜色素変性症を患っている。「最初は何が見えるのかまったく予想がつかなかったけど、いきなり小さな光が見えたときは、感激しました」と彼女はその体験を振り返った。「息子がまだ小さいころ、『ぼくの顔が見れるようになる日はくるの?』と聞かれ、わたしは将来きっと実現できると信じていたので、『あなたが30歳になったころにはきっと』と答えました。彼はいま28歳です」。彼女のような患者はいま世界中で約150万人いるとされている。

光刺激を吸収し電気信号へと変換する視細胞は、片目だけで約1億個以上あるのに対して、今回彼女に埋め込まれた早期プロトタイプでは、24個の電極を通した限られた光を見ることができるに過ぎない。

「彼女に見える光の形状や明るさなどを細かく分析することで、今後より精度の高い人工眼の開発を進めていく」とプロトタイプを製作した研究チームのリーダー、ロブ・シェパードは説明する。彼らは、13年までに98個の電極からなる第1期プロトタイプを開発し、建物やクルマなどの大きなモノを認識できるようにする。さらに、14年までには電極の数を1,024個まで増やした、より高性能な第2期プロトタイプも開発していく計画だ。


第2期プロトタイプの最終段階では、メガネに取り付けるカメラから出力される視覚情報や、電力などをすべてワイヤレスで送受信できるようにする。そのころには、人の顔を認識することも可能になるそうなので、実現すればきっとアシュウォースが信じている通り、30歳になった息子の顔を見ることができる日が訪れることだろう。

すでに、米セカンド・サイト社のバイオニック・アイ、「Argus Ⅱ」が実用化されているが、こちらは60個の電極に留まっている。このオーストラリアの研究チームが将来的に1,024個の電極によって、実際にどこまでの精度で視覚を取り戻すことができるか。今回の早期プロトタイプの埋め込み成功を機に、彼らに多くの期待が集まり始めている。

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TEXT BY WIRED.jp_M
PHOTOGRAPHS BY BIONICS INSTITUTE

2012年9月6日






張り子作り:勇ましいオロチ 授産センターよつば、神話博によせて /島根

2012年09月07日 02時06分25秒 | 障害者の自立
 障害者の自立を支援している「授産センターよつば」(松江市打出町)で、出雲神話でおなじみのヤマタノオロチ(八岐大蛇)の張り子作りが進んでいる。

 センターでは普段、利用者が民芸品の虎の張り子などを作っている。今回は、出雲市などで開かれている「神話博しまね」にちなみ、製作を始めた。

 高さ約8・5センチ、幅約11センチですべて手作り。型に和紙を張り重ねて乾かし、型を抜いて形を整えてから絵の具で色を付ける。オロチらしい勇ましい表情が特徴だ。

 緑と赤の2種類あり、松江、出雲両市の土産店などに出荷している。

 絵付けを担当している森岡喬次さん(62)は「ぜひ手にして、神話の世界に思いをはせてほしい」と話していた。

 問い合わせは、同センター(0852・36・7888)。

毎日新聞 2012年09月06日 地方版

車いす空の旅・北海道、いざ北の大地へ/神奈川

2012年09月07日 02時04分10秒 | 障害者の自立
 障害児者らに飛行機での旅行を楽しんでもらう「車いす空の旅・北海道」の一行が6日、羽田空港を出発した。阿寒湖や網走など北海道の道東地区を巡る2泊3日の旅に、障害者15人と家族、ボランティアら総勢56人が参加した。

 神奈川新聞厚生文化事業団、フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会の共催。出発に先立ち同空港内で結団式が行われ、同協会の山田章弘理事長は「ボランティアと一緒に楽しい旅をつくり上げてほしい」とあいさつした。

 初めて飛行機に乗った小田原市の阿部花凛さん(10)は「雲が近くに見えた」とうれしそうだった。釧路空港に到着後、一行は阿寒湖畔のホテルまでバスで移動。車窓から見える酪農地帯や野生のエゾシカなど、北の大地の風景を楽しんだ。

 「空の旅」は、県遊技場協同組合・神奈川福祉事業協会などが支援している。

カナロコ(神奈川新聞) -2012年9月6日