チーム力で勝利を呼び込んだ。ゴールボール女子決勝の中国戦。江黒監督に「やることはやったから笑ってこい」と送り出された選手たちは、前回北京大会の悔しさをぶつけた。
アイシェード(目隠し)を着けてボールを投げ合う視覚障害者の競技。頼りになるのは、ボールに入った鈴の音や足音だ。
前半4分。安達のボールが中国選手の足に当たり、こぼれ球がゴールネットを揺らし、日本が先制した。
「次は私が役割を果たすからね」。守備が得意な浦田は主将の小宮と安達に声を掛けた。中国選手の速く、重みのあるボールが次々、投げ込まれる。浦田が止めきれなくても、すぐに他の2人がカバー。「ナイス」。コート内外から声が掛かった。
試合終了を告げるブザーが鳴ると、小宮は「やっと、この日がきた。感無量」と胸を熱くした。パラリンピック初出場の控え組もコートになだれ込み、歓喜の輪。「せーの、よしっ!」。最後はお決まりのかけ声で喜びを分かち合った。
7位に終わった北京大会から4年。チームは男子選手を相手に練習を重ね、昨年は中国遠征も行った。アテネ大会の銅を上回る結果に、浦田は「金を取るためにチームが同じ方向を向いて気持ちを高めていた。世界一のチーム力で取った金」と誇らしげ。力や体格で外国勢に劣る日本は、それを補うだけの武器で頂点を極めた。
(時事)(2012/09/08-08:32)
アイシェード(目隠し)を着けてボールを投げ合う視覚障害者の競技。頼りになるのは、ボールに入った鈴の音や足音だ。
前半4分。安達のボールが中国選手の足に当たり、こぼれ球がゴールネットを揺らし、日本が先制した。
「次は私が役割を果たすからね」。守備が得意な浦田は主将の小宮と安達に声を掛けた。中国選手の速く、重みのあるボールが次々、投げ込まれる。浦田が止めきれなくても、すぐに他の2人がカバー。「ナイス」。コート内外から声が掛かった。
試合終了を告げるブザーが鳴ると、小宮は「やっと、この日がきた。感無量」と胸を熱くした。パラリンピック初出場の控え組もコートになだれ込み、歓喜の輪。「せーの、よしっ!」。最後はお決まりのかけ声で喜びを分かち合った。
7位に終わった北京大会から4年。チームは男子選手を相手に練習を重ね、昨年は中国遠征も行った。アテネ大会の銅を上回る結果に、浦田は「金を取るためにチームが同じ方向を向いて気持ちを高めていた。世界一のチーム力で取った金」と誇らしげ。力や体格で外国勢に劣る日本は、それを補うだけの武器で頂点を極めた。
(時事)(2012/09/08-08:32)