ロンドン・パラリンピック第六日目の三日、競泳男子百メートル平泳ぎ(視覚障害)で、銀メダルを獲得した栗東市出身の木村敬一選手(21)=東京都世田谷区。今大会の県勢第一号のメダルに、地元で交流があった人たちから、祝福の声が上がった。
「高い意識で練習を続けてきた成果が実った」。木村選手が五歳のころから練習に利用してきた県立障害者福祉センター(草津市)で水泳指導をしている増田圭亮さん(47)は、喜びを語った。
木村さんは、小学生まで地元・栗東で過ごした後、水泳を極めたいと、中学からは単身上京して筑波大付属視覚特別支援学校の水泳部に入部。帰省のたびにセンターに練習のため訪れると、年ごとにたくましくなる体つきで増田さんを驚かせた。
七月に立ち寄った際は、日本選手団の旗手を務めることや、メダルにかかる期待をプレッシャーに感じている心境を吐露したという。増田さんが「楽しんで来たらいい」と励ました通り伸び伸びとした泳ぎで、二度目のパラ五輪で初となるメダルを獲得。増田さんは「一人暮らしなどで大変な思いもしたと思うが、それらの経験も生きたのだろう」と振り返った。
栗東市の実家近くに住み、幼いころから木村選手をよく知る市身体障害者更生会の原陽一理事長(49)は「障害者スポーツに取り組む人にとって、励みになるメダル」と喜んだ。
嘉田由紀子知事は「ロンドン五輪での県出身選手の活躍に続く快挙で、大変うれしい」とたたえ、「県として、何らかの賞を贈れないか検討したい」と話した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/8a/40b6c1c5fbbe333f17c3484fe8369dcc.jpg)
男子100メートル平泳ぎ(SB11)で獲得した銀メダルを手に笑顔の木村敬一選手=ロンドンの水泳センターで
中日新聞-2012年9月5日
「高い意識で練習を続けてきた成果が実った」。木村選手が五歳のころから練習に利用してきた県立障害者福祉センター(草津市)で水泳指導をしている増田圭亮さん(47)は、喜びを語った。
木村さんは、小学生まで地元・栗東で過ごした後、水泳を極めたいと、中学からは単身上京して筑波大付属視覚特別支援学校の水泳部に入部。帰省のたびにセンターに練習のため訪れると、年ごとにたくましくなる体つきで増田さんを驚かせた。
七月に立ち寄った際は、日本選手団の旗手を務めることや、メダルにかかる期待をプレッシャーに感じている心境を吐露したという。増田さんが「楽しんで来たらいい」と励ました通り伸び伸びとした泳ぎで、二度目のパラ五輪で初となるメダルを獲得。増田さんは「一人暮らしなどで大変な思いもしたと思うが、それらの経験も生きたのだろう」と振り返った。
栗東市の実家近くに住み、幼いころから木村選手をよく知る市身体障害者更生会の原陽一理事長(49)は「障害者スポーツに取り組む人にとって、励みになるメダル」と喜んだ。
嘉田由紀子知事は「ロンドン五輪での県出身選手の活躍に続く快挙で、大変うれしい」とたたえ、「県として、何らかの賞を贈れないか検討したい」と話した。
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男子100メートル平泳ぎ(SB11)で獲得した銀メダルを手に笑顔の木村敬一選手=ロンドンの水泳センターで
中日新聞-2012年9月5日